古墳:探訪

全国の前方後円墳を中心に訊ね歩いています。

奈良県天理市・小墓古墳

2009-03-21 06:31:03 | Weblog
奈良県天理市杣之内町元山口方小墓29の低丘陵端にあります。
西乗鞍古墳の北西すぐに位置します。
天理市の水道施設の隣です。

全長85m、 後円部径50m・高さ7.8m、 前方部幅70m・高さ6.1m 三段構築の前方部を南西に向けた前方後円墳です。
後円部の墳丘は削平が著しく、また前方部もかなり削られ低くなっています。
墳丘の周りには、今は水田になっている幅約20~30mの盾形をした周濠があります。

濠の中から円筒埴輪、朝顔形埴輪、家型埴輪、蓋形埴輪、盾形埴輪、靫形埴輪、馬形埴輪、鶏形埴輪、人物埴輪、木製品などが出土していて、墳丘に埴輪の配列がなされていました。
出土した埴輪のうち人物埴輪は、長岳寺と崇神天皇陵の間にある「天理市トレイルセンター」に展示してあります。
後円部にある埋葬施設は、横穴式石室の可能性が高いそうですが、調査は行われていません。

この古墳の築造時期は、6世紀前半から中頃と推定されています。
杣之内古墳群を構成しています。

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