古墳:探訪

全国の前方後円墳を中心に訊ね歩いています。

奈良県天理市・上の山古墳

2008-11-15 08:30:00 | Weblog
奈良県天理市渋谷町上山の尾根上にあります。
渋谷向山古墳(景行天皇陵)の前方部北側すぐにあって、向山古墳に向かって築かれています。
渋谷向山古墳の陪塚で、前方部とくびれ部にある小さな神社の境内を除いて、宮内庁が管理しています。
全長144m、 後円部径84m・高さ17m、 前方部幅56m・高さ12m の前方後円墳です。
平成6年の調査で、墳丘の周りに幅約25mの周濠が確認されました。
周濠内から、円筒埴輪や鰭付円筒埴輪・壷形埴輪・朝顔形埴輪・盾形などの形象埴輪が多数出土しました。
このことから墳丘には埴輪の配列がなされていたものと思われます。
鰭付円筒埴輪は、高さが102.5cmもある大きなものでした。
他にも、長さが170cm、幅60cm、厚さ5cmの板材(木製埴輪)も出土していて、埴輪と一緒に墳丘に立て並べられていたものと考えられています。
また墳丘には葺き石も施されていました。
後円部にある埋葬施設は、竪穴式石室です。鏡、石製模造品などが出土しています。
古墳時代前期・4世紀末頃の築造と推定されています。
一部見難い所もありますが、ほぼ何所からでも観察できます。
柳本古墳群を構成しています。


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