古墳:探訪

全国の前方後円墳を中心に訊ね歩いています。

群馬県板倉町・筑波山古墳

2019-02-02 05:53:24 | Weblog
群馬県邑楽郡(おうらぐん)板倉町岩田風張2498、谷田川左岸の低台地縁辺にあります。
「伊奈良村1号墳」とも呼ばれています。



全長53.5m、 後円部径36m・高さ4m、 前方部先端幅36.5m・高さ3.5m  の前方後円墳です。
墳丘はかなり削平されています。

墳丘の周りには幅4.5~9.5mの盾形をした周濠があります。
墳丘に葺石は施されていなかったようです。
また埴輪の出土もなく、墳丘に埴輪の配列はなされていませんでした。
昭和8年、後円部墳頂に社(筑波山神社)を造る際横穴式石室が見つかりました。
石室は天井石が旗川流域産の石灰岩、石室の壁石が榛名山二ツ岳産・角閃石安山岩(軽石)で築かれていて、胴張り型の馬蹄形をしています。
男女(夫婦?)2体の人骨のほか、瑪瑙製勾玉2個、水晶製切子玉9個、金環、銀環、鉄刀、鉄鏃、銀象嵌亀甲繋鳳凰文円頭把頭、銀象嵌鍔などが出土しています。

古墳時代後期・6世紀後半頃の築造と推定されています。

昭和44年5月29日、板倉町の史跡に指定されています。
平成14年6月26日、石室の石材及び副葬品が町の重要文化財に指定されています。


                 (左が前方部)










                 (右奥が前方部)

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