古墳:探訪

全国の前方後円墳を中心に訊ね歩いています。

茨城県美浦村・白籏石尊古墳

2019-09-14 05:37:47 | Weblog
茨城県稲敷郡美浦村木原2207、北に霞ケ浦を望む標高約24mの台地上にあります。
「日本テキサス・インスツルメンツ(株)美浦工場」の前(敷地内)です。
「木原白籏古墳群2号墳」とも呼ばれています。

全長約55m、 後円部径約30m・高さ6m、 前方部先端幅約25m・高さ5m  の前方後円墳です。





(後円部)








(前方部)








南側くびれ部に造出状の遺構があります。
円筒埴輪などが出土していて、墳丘に埴輪の配列がなされていました。
発掘調査が行われていないため、埋葬施設がどのようなものかははっきりしていません。
ただ後円部墳頂に「石尊大権現」の板碑があり、その石材が本古墳から出土した箱形石棺の一部を利用した可能性があるそうです。




このことからこの古墳の築造時期は、古墳時代後期・6世紀代の築造と推定されています。

平成10年9月10日、美浦村の史跡に指定されています。

「石尊大権現」
神奈川県伊勢原市大山の山頂にある「阿夫利神社」のご神体です。
護国豊穣の神様として古くから庶民の信仰を集め、また雨乞い祈願の神社(阿夫利とは「雨ふり」から転訛したものです。)としても有名だそうです。

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