古墳:探訪

全国の前方後円墳を中心に訊ね歩いています。

京都府城陽市・芭蕉塚古墳

2013-09-14 07:59:28 | Weblog




京都府城陽市平川茶屋裏の扇状地低位の平坦面にあります。
近鉄京都線・久津川駅からそう遠くない所です。
奈良街道(旧国道24号線)を挟んで、スーパー「イズミヤ」の反対側にある駐車場に囲まれた竹藪が墳丘です。
「童子山古墳」と呼ばれることもあります。

全長114m、 後円部径63m・高さ9.1m、 前方部先端幅65m・高さ7m 二段構築の前方後円墳です。
前方部を南に向けています。

埋葬施設がどんなものだったのかは分かっていません。
ただ墳頂部に石材が見当たらないことから、木棺を直葬していた可能性もあります。

平成12年(2000年)から平成17年(2005年)にかけて、範囲確認調査が行われています。
前方部の両側には造り出し(5m×30m)があります。
墳丘の周りには、盾形をした幅11.4m~15.5mの周濠があります。
さらにその外側に幅12mほどの堤があります。
墳丘には葺き石が施されています。
円筒埴輪や朝顔形埴輪・靫形埴輪・家形埴輪・蓋形埴輪・鞍形埴輪・盾形埴輪・囲形埴輪・壷形埴輪 などが採取されていて、墳丘に埴輪の配列がなされていました。
なお盗掘坑から鋲留小札宵、短甲、肩甲、頸甲 などが、また周濠からは須恵器が出土しています。

古墳時代中期・5世紀中頃の築造と推定されています。

昭和62年4月21日、城陽市の史跡に指定されています。

久津川古墳群を構成しています。
久津川古墳群のなかで最後に造られた大型古墳で、古墳群中2番目の大きさです。

現在墳丘は竹藪に覆われていますが、以前は畑だったそうです。


               (後円部)


               (前方部)


              (前方部先端部)

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