古墳:探訪

全国の前方後円墳を中心に訊ね歩いています。

群馬県伊勢崎市・蛇塚古墳

2018-12-29 05:54:17 | Weblog
群馬県伊勢崎市日之出町400、粉川左岸の段丘上にありました。
「雷電山古墳」とか「殖連村299号墳」とも呼ばれています。

全長56m、 後円部径38m・高さ7.6m、 前方部先端幅38m・高さ4.5m  の前方後円墳です。

墳丘の周りには周濠があります。
葺石は施されていなかったようです。
後円部にある埋葬施設は、無袖型横穴式石室です。
昭和38年に発掘調査が行われた後、昭和54年3月(1979年)伊勢崎市下植木町1203の殖連第二小学校グラウンド西南角に移築復元されました。




















昭和38年(1963年)の発掘調査の結果、墳丘部からは円筒埴輪や形象埴輪(馬形埴輪・着帽した男子埴輪・盛装した男子埴輪・農夫埴輪・盾形埴輪・靫形埴輪)などが採取されていて、埴輪の配列がなされていました。
なかでも馬形埴輪は平成8年3月29日、伊勢崎市の重要文化財に指定されています。
後円部にある無袖型横穴式石室は、輝石安山岩割石と角閃石安山岩削石で造られていて、全長が9.0m、玄室の長さ6.05m・幅(奥壁)2.0mあります。
出土したものとして鉄器(刀・刀子・鏃・轡・鋏・吊鎖)や金銅製品(金環・鏡板・杏葉・雲珠)、装身具(碧玉製管玉・ガラス製小玉)などがあります。

古墳時代後期・6世紀後半頃の築造と推定されています。

殖連第二小学校の先生がわざわざ石室まで案内してくださいました。

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