福岡市・那珂八幡古墳

福岡県福岡市博多区那珂１丁目44の台地上にあります。
ＪＲ竹下駅東口から筑紫通へ向かう道を５分ほど歩いた左側です。
墳頂には那珂八幡宮が祀られています。

全長85ｍ、　後円部径48～50ｍ・高さ15ｍ、　前方部先端幅？ｍ・高さ3.5ｍ　バチ型をした前方後円墳です。

地山の整地と盛り土により造られています。

墳丘は一部損傷を受けています。
造り出しはありません。
墳丘の周りには馬蹄形をした周濠があります。
葺き石は施されていません。
埴輪の出土がなく、墳丘に埴輪の配列はなされていなかったようです。

確認調査が1985年に行われています。
内部主体部が後円部に二つ確認されています。
第一主体部は未調査です。
第二主体部は割竹形木棺（長さ2.3ｍ）が直葬されていたそうです。
三角縁画文帯五神四獣鏡、碧玉製管玉、ガラス製小玉、硬玉製勾玉などが出土しています。

この古墳の築造時期は、出土した鏡などから古墳時代前期・4世紀初めと推定されています。
福岡平野で最も古い前方後円墳（首長墓）です。

平成4年3月23日、福岡市の史跡に指定されています。