古墳:探訪

全国の前方後円墳を中心に訊ね歩いています。

京都府京田辺市・大住南塚古墳

2013-11-16 08:01:47 | Weblog



             (右端に少し見えてる木々が車塚古墳です)



京都府京田辺市大住八王子の段丘緩斜面にあります。
大住車塚古墳の南西隣のやや高くなった所にあり、車塚古墳と長軸が並行しています。

全長71m、 後方部一辺長37m・高さ4.1m、 前方部先端幅30m・高さ2m の前方後方墳です。
墳丘はかなり削平を受けています。

墳丘の周りには長方形をした周濠が、その外側には堤があります。
墳丘には葺き石が施されていたとみられています。
円筒埴輪や楕円形円筒埴輪・朝顔形埴輪・家形埴輪 などが採取されていて、墳丘に埴輪の配列がなされていました。
明治27年(1894年)の開拓の際、後方部に竪穴式石室が見つかり、その内部から鉄刀や鉄剣10数点、石製品7点などが出土しています。

昭和61年から62年(1986年~87年)にかけて発掘調査が行われ、それまで前方後円墳とされていたのが、長方形の周濠を持つ前方後方墳と判明しました。

隣にある大住車塚古墳よりはやや古い、古墳時代前期・4世紀終わりころの築造と推定されています。