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和歌山市岩橋前山1834、標高約150mの岩橋丘陵主稜線上にあります。
「前山B67号墳」とも呼ばれています。
将軍塚古墳の西、約80mの尾根上です。
全長34.5m、 後円部径16.2m・高さ4.5m、 前方部先端幅20.5m・高さ4m の前方後円墳です。
墳丘に葺き石は施されていません。
埴輪の出土がなく、墳丘に埴輪の配列はなされていなかったようです。
くびれ部の北側に造り出しがあります。
墳丘から須恵器の破片などが出土しています。
主体部は3つ確認されています。
後円部にある主体部は、西側に開口する横穴式石室です。
玄室の長さが2.4m、幅2.05m、高さ3.4m あります。
石棚一つと仕切り石があります。
玄門には扉石が立てかけてあったそうです。
くびれ部にある主体部は、北東側に開口する畿内型(石棚や石梁がない)の横穴式石室(長さ2.6m、幅1.3m)です。
前方部にある主体部は、竪穴式石室(長さ1.9m、幅0.45m)です。
現在、各石室は保護のため埋め戻しされています。
この古墳の周りには、直径8m~18mの沢山の数の円墳(横穴式石室をもつものが多い)が分布しています。
古墳時代後期・6世紀ころの築造と推定されています。
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