古墳:探訪

全国の前方後円墳を中心に訊ね歩いています。

奈良県天理市・ヒジリ古墳

2009-03-07 08:31:57 | Weblog
奈良県天理市吉田町ヒジリの低地にあります。
大和川(初瀬川)と布留川の合流する地点、吉田町集落を抜けた北側の田圃の中にあります。
これまで紹介してきた一連の古墳群とは、すこし離れた場所にあります。
あの唐古・鑓遺跡へもそう遠くない地点です。

全長45m、 後円部径28m・高さ?m、 前方部先端幅20m・高さ?m の前方後円墳です。
墳丘は上部がかなり削平されています。
墳丘の周りには幅約15mの周濠があります。
円筒埴輪などが採取されていて、墳丘に埴輪の配列がなされていたようです。
この古墳の築造時期は、古墳時代後期・6世紀前半頃と推定されています。

奈良県天理市・ヒエ塚古墳

2009-03-07 08:10:44 | Weblog
奈良県天理市萱生町ヒエ塚の平地にあります。
大和古墳群北端にあり、県道天理環状線を挟んでノムギ古墳と相対しています。

全長130m、 後円部径60m・高さ10m、 前方部幅55m・高さ7m 三段構築の前方後円墳です。
後円部南側の一部と前方部北西端が削平されています。
盾形をした周濠があります。

平成14年7月29日、橿原考古学研究所は、「かねてより調査中のこの古墳の周濠の外堤付近から、布留0式の土器が出土した。」と発表しました。
土器片は約800点もあったそうで、祭祀に使われたようです。
あわせて、周濠にたまった水を排出するためのものと思われる、溝も確認したそうです。
築造時期がはっきりしていなかったこの古墳が、これで3世紀後半以前・箸墓古墳とほぼ同じ時期のものと推定されました。
古墳北側を東西に走る農道拡幅に伴う調査で、墳丘の北約30mの地点だそうです。
私が訪ねたときは、農道はほぼ完成していて、一部舗装工事中でした。
その農道と交差するのが、天理環状線です。
写真には写っていませんが、右側前方にノムギ古墳があります。

大和古墳群を構成しています。