Kオジサンの新・山歩きの記

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飛越国境の山   白 木 峰 (1,596m) 

2015-06-23 23:41:41 | アウトドア

富山平野や砺波平野の南に1000メートルを越える山々が屏風のように聳えています。そのような山々の中の1山。白木峰に行って来ました。
白木峰は長い冬の間、幕を下ろしていましたが漸く開幕の時期を迎えました。
白木峰劇場の始まりです。演じるのはカッコーやホトトギス、ウグイスそれに沢山の野鳥たちです。ウグイスはアチラでもコチラでも沢山出演していまして、声が何重にも聞こえます。一方のお花のステージ。ショウジョウバカマは、もう演技を終わって舞台の袖に。チングルマも演技を終えていましたが、綿毛を風邪になびかせて演技しましたと鼓舞しています。
花のステージではコバイケイソウやオオババギボウシがやっと私たちの出番が来たという顔をしています。ニッコウキスゲは漸く舞台に出てきたというところです。これからはもっと、出演者の数が増えることでしょう。
オオアザミは蕾で舞台の横で控えています。白木峰劇場の花のステージは始まったところです。これからは花々が華やかさを競い合い、ロングランが続きます。
一緒に行ったIチャンが自宅に戻ってから図鑑で確認したら、23種類の花を見かけたのだそうです。沢山の花々に遇えました。
舞台装置ですが、梅雨の時期だから仕方無いことですが、今日はガスったステージでした。北アルプスが見えたりすると一層、感激が高まる事でしょう。

国道471号線を走っていると、前を富山ナンバーのプラッツとビッツが走っていました。高齢者マークをつけた2台でして、片側交互通行の工事現場では信号が変わるのを大人しく待っていました。白いRV車が対向車が来ないのを好い事に、赤信号を無視して走り去りました。その後は、ず~と2台を追走する形でした。勘ですが、前の車も白木峰に登るのではないかと言っていましたら、案の定21世紀の森から大谷林道を登っていきました。私たちの露払い的な形で白木峰の8合目駐車場まで誘導してくれました。駐車場には既に2台停まっていましたが、いずれも地元の富山ナンバーでした。ニッコウキスゲの最盛期には車が溢れ、林道にまで並ぶことになるようです。
先行した2台には男性2人と女性が4人のグループで、私たちより少し前にスタートして行きました。林道出合で若いお兄ちゃんに追い抜かれました。言葉を交わすと富山から日帰りで剣岳に行ってきたと話しました。浮島の池で私たちが到着した時に下山を始めたご夫婦。池の横でシャッターを押してくれた3人娘。いずれも地元富山の人達でした。
このようなことから白木峰が富山の人達から可愛がられている山だと言う事が判ります。平日に訪れるのは富山の人が多く、土曜と日曜に遠方からの人が多くなるのでしょう。

白木峰トレッキングマップ。
 
富山市八尾総合行政センター農林商工課 発行より引用しました。
http://www.city.toyama.toyama.jp/data/open/cnt/3/13175/1/trekkingmap.pdf
地図の赤い線を時計回りで歩きました。

白木峰駐車場(10:02) ― 林道出合(10:17~10:21) ― 白木山荘(10:55~11:02)  ―

 一の池(11:26) ― 浮島の池(11:53~12:20) ― 白木峰山頂(12:47~12:52) ― 

小白木峰分岐(12:55) ― 林道出合(13:22)  ― 白木峰駐車場(13:30)     



白木峰へ

白木峰。21世紀の森。杉ヶ平キャンプ場の入口の標識です。
この標識が目印になります。

ゲートを通過し大谷林道を登ります。

前を走るプラッツ。
前回はこの黄色いゲートが閉まっていました。
ここの横には林道のゲートが6月第2土曜から開くと書かれたプレートが設置して有りました。
ケートの時間が9時25分で8合目の駐車場に着いたのは9時45分でした。


8合目駐車場へ

富山ナンバーの2台に付いて林道を登って着ました。
それ程広くない駐車場です。10台も停めれば満車となります。
乗用車の向こうに見えるのがトイレです。バイオトイレで、清潔なトイレです。
建設されてから、それ程年数が経過していないような、快適なトイレです。


登山口。

富山のグループの人たちです。
私たちより、一足先に出発していきました。




登り始め。
振り返るとまだ、駐車余地の有る駐車場が見えます。
そして、遠くには山々が見えました。



トップを歩くKオジサン。
登り始めは急な階段が続きます。




林道出合いに到達です。
急な階段を登ってきましたので、ここで一休みしました。
登山道の指示標識。風雪で読み難くなっています。




私たちの後から登って来て、追い越して行った若い男性。
彼のTシャツの胸には「剣岳」と載っていました。

写真を撮らせて言うと胸を撮らせた後、ザックを降ろして背中を見せてガッツポーズを取りました。少し、言葉を交わしましたが、富山から剣岳へ日帰りで行って来たと話しました。
初対面でも垣根が無く話が出来ます。
これも山の面白さの1つでしょう。




コンクリートの林道を登っていきます。




林道ののり面には2種類のスミレが咲いていました。




この花も林道ののり面に咲いていました。
エビネの仲間の花だと思いますが、なんと言う名でしょうか。
ムラサキエビネとでも、呼びたいような花です。




こちらにはマイヅルソウの群生が有りました。




林道が工事中でその横をすり抜けて行きます。
重機が動いていました。オペレータに声をかけて進みます。
右はコンクリート舗装されたばかりの林道です。既にコンクリートは硬くなっていました。


白木山荘へ。

白木山荘の下まで歩いてきました。
階段を登れば、白木山荘です。





道の横のアカモノ。




白木山荘の中へ入ってみました。
中央に囲炉裏が設けて有ります。
囲炉裏には煙突が設けてあり、煙を外に流れるようになっています。
2階も有りましたが、上がっては見ませんでした。
囲炉裏の回りは板張りとなっています。靴を脱がずに腰掛けて食事を取る事が出来ます。この用になっていると、雨で山荘に飛び込んだときに助かるでしょう。トイレが完備していて泊まる事が出来ますが、今はトイレが故障しています。




屋内には、山荘から見える北アルプス方面の眺望図が掲げて有ります。
それに感想ノートも有りました。


白木山荘で小休止の後、歩き始めました。
振り返ると山荘が見えます。



花の時期が終わって、白い綿毛をなびかせるチングルマ。



白いスミレを撮影しましたが、ピンボケでした。
画像を見直し、後になって気がついたのですが、何と言う名だろう。
食虫植物が写っていました。
結果的に偶然撮影したものです。こんな事も、山をゆっくり登るからかもしれません。



木道を歩きながら、立ち止まって撮影です。
イワイチョウを撮りましたが右の方はピンボケでした。




高い場所から、これから歩いて行く一の池方面。
3人の娘さんが見えます。
先ほどのお兄ちゃんは浮島から戻ってきます。




浮島から戻ってきて、木道を歩く剣岳日帰りのお兄ちゃん。


浮島の池へ向かいます。

一の池へ寄ります。




ず~と続く木道。
左奥の小高い山が浮島の池が有る場所です。




木道を歩きます。
木道の横にはチラチラとニッコウキスゲが登場を始めました。





浮島の池に向かって歩きます。
3人の娘さんグループが先行します。
そして奥の方には富山グループの6人が見えます。




木道の横にはワタスゲが顔を見せます。




南側の展望です。
広がる草原。遠くには積乱雲が見えます。
それでも、初夏の空と言うようなスカッとした青空では有りません。
ワタスゲの見られるところが湿地である事が良く判ります。



浮島の池に到着です。

浮島の池に到着しました。娘さん3人組がランチを始めています。
私たちが到着した時に富山のご夫婦が浮島の池を去りました。
山の天気は変り易く、一瞬雨がパラパラッと来ました。
これからランチタイムですが、雨に降られながら食べるのは嫌だと思いましたら、ジキに止みました。




ワタスゲを間近に観察できます。
こちらのワタスゲの方が大型で毛も長いです。




浮島の池の横でランチタイムです。
狭い木道で、後から登山者が来て池を周回すると邪魔になります。
邪魔にならないよう、半島で突き出した部分でランチしました。
池の周りにワタスゲが群落となっています。




池の横にはニッコウキスゲも登場し出しました。




浮島の池。
ワタスゲに向かってシャッターを切ります。
ランチタイムを終えて、白木峰の山頂へ向かいます。


白木峰の山頂を目指します。

木道を歩きます。
こちらではコバイケイソウが登場し出しました。




白木峰の山頂方面はガスの中に入っています。


白木峰山頂へ

白木峰の山頂に到達です。




白木峰の山頂です。
山頂には方位盤が設置され、ここから見える山々を表示しています。
白木峰の碑名の裏には白木峰で会える花々を紹介しています。


8合目駐車場の登山口に向かいます。

頂上から下山に掛かりました。木道の右に見えるのが、小白木峰方面への指示標識です。
指示標識は古くなっています。





階段を降りていきます。
上に見えるアスファルトの平地はヘリポートです。




階段を降りていきますが、土が流出していて歩き難くなっています。




もう直ぐ登山口と言うところで雨が本格的に降り始めました。
雨カッパを着るか、否かと思いましたが、もう少しで駐車場です。
それに、帰りに一風呂浴びて行くつもりでしたから、そのまま下山して行きました。


8合目駐車場に戻りました。

下山して来て、トイレの所から駐車場を見た状態です。
土砂降りです。それに、大きく雷鳴が聞こえます。
降り始めるのを、もう少し待ってくれたらと思います。
でも、白木峰の山頂辺りから降り出したら、もっと酷い目に遇っていました。

この後、身支度を整えて下山に掛かりました。


大谷林道脇で見かけたツルアジサイ。

林道の横にツルアジサイが咲いています。




ツルアジサイの近くへ寄ってみました。


大長谷温泉へ。

帰りに大長谷温泉へ寄りました。
この時は、陽が差し始めています。

寄った温泉は大長谷温泉です。
https://www.city.toyama.toyama.jp/other/shisetsuannai/onagatanionsen.html
私たちが温泉に寄りましたら、富山のご夫婦が温泉から出てきたところでした。
そして、浴室では富山の6人グループと一緒になりました。
年寄りだから、同じように温泉に寄っていこうと気になるのでしょうか。お兄ちゃんと3人娘たちは寄った気配は有りませんでした。温泉から上がり、休憩室で富山グループと会話を交わしました。富山市の大沢野から来たのだそうです。だいぶアチコチの山へ登っていました。そして、次は何処の山へ行こうかとなっていました。元気な人たちです。



富山西ICで降りて国道471号線を走り杉ヶ平キャンプ場を目指しました。ICからキャンプ場までが1時間を要する距離です。道は段々細くなる道路でしたが、前回に21世紀の森を周回した事が生かせました。
富山平野と砺波平野の南側に人形山と金剛堂山が有り、その横が白木峰です。人形山へは12.06.30に。金剛堂山には10.06.12に登りました。それで、近くのこの白木峰にも登ってみたいと思っていました。

今回はSさん。Kさん。Iチャン。Jチャンとで山に行きました。
各務原を6時に出発して杉ヶ平キャンプ場の林道入り口が9時25分。8合目駐車場に着いたのは9時45分でした。4時間近く掛かる遠い場所です。それも、東海北陸自動車道が全通したからこの山に登れました。帰りの一部でkさんに運転を交替して貰いました。途中の飛騨トンネルを通過したのを覚えていませんので、その時は寝ていたのでしょう。朝、早く起きましたので、眠くなるのは当たり前かもしれません。運転を代わって貰えて、ありがたかったです。
4人に、木道を先に歩いて貰いまして写真に収める事が出来ました。人が居る景色と居ない景色では、人が写っていた方がサマになります。このような点も感謝したい部分です。
前々から白木峰に登ってみたいという思いが叶いました。一緒に登って貰えた事が、嬉しかったです。


水曜会で一緒させて貰っている、あさひさん。
帰りたくな~い、白木峰。」
http://blog.goo.ne.jp/seikiti-y/e/63587da48d8a09816327cfcd055a9298
あさひさんは、7月12日に出かけられました。
日曜日と有って、凄い人出でした。
私たちが出かけた時よりも、日にちが経ち、花の顔も変ってきました。

私たちが向かいました6月23日は、7月12日ほど混雑していませんでした。
でも、白山や北アルプスは見えませんでした。
眺望が得られず、残念でした。

当たり前ですが、登った日によって見える景色が異なる。
時期がずれ、逢える花も違って来る。

刻、一刻と山の顔が変ります。
こう言うのも、山の面白さです。

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湖北の山   天 吉 寺 山 (917.8m) 

2015-06-20 23:51:01 | アウトドア

天吉寺山は長浜市浅井町野瀬の奥に聳える山です。位置的には金糞岳の南であり、金糞岳の前衛峰のような山です。大吉寺の駐車場から登りましたが、梅雨の時期で夏草が茂るブッシュ地帯では道が不明瞭になるところも有りました。雑草が伸びて胸の高さまで有る所も有りました。前夜の雨で葉が濡れていて服がビタビタとなりました。
昨日の雨が残っているような天候で、ガスが係り周囲の眺望も利きませんでした。
ピンクのテープが下がっていて、目印にして登りましたが、途中見失い道に迷ったりしました。

大吉寺駐車場(8:37) ― 大吉寺(8:41) ― 仁王門跡(9:32~9:41)  ― 塔跡(9:57) ― 

あか池(9:59) ― 天吉寺山山頂(11:28~12:03) ― あか池(12:55) ― 

塔跡(13:07)  ― 仁王門跡(13:24)   ― 大吉寺(13:59)  ― 大吉寺駐車場(14:07)   


久し振りの本格的な山登りでした。
山に行きたいと思っていて、Aさんに20日に山に行きましょうと伝えて有りました。そしてお誘いが有ったのが天吉寺山です。アレ、天吉寺山ッて。2度登った所じゃ~無かったかなと思ったのです。でも、よく考えてみたら、2度登ったのは己高山で、天吉寺山は初めての山でした。近くの山で混同していました。近くの山ですし、寺跡が有る山なので、混同して捉えていました。




大吉寺の駐車場です。
地図を見て、何処のコースから登るか作戦を練ります。



駐車場をスタート。
これから登り始めです。



杉の古木。
凄い太さです。
人の大きさと比較すると、大きさが良く判ります。
直径は何メートルなのだろう。




大吉寺の手前へ来ました。




大吉寺周辺案内図。



大吉寺の山門の前を通りました。




こちらは大吉寺跡の案内看板です。
これから登っていくコースが描かれています。




先頭を行くKオジサン。
木橋を渡るのですが、木が濡れていて滑りやすくなっています。
慎重に進み、ヘッピリ腰となっています。



ルートに矢印の表示が下がっています。
掲げられてから、だいぶ古くなっています。
一枚の矢印。反対方向を指しているものが有りました。




新緑の森の中を進むと言う感じです。
何箇所か倒木の場所がありました。




肩の高さまで雑草が茂るところを通過します。

濡れた雑草で服が濡れました。



大吉寺跡の塔跡まで登ってきました。




塔跡の辺り。
平地となっています。
この辺りは大吉寺跡なのですが、雑草が繁茂した状態で、この場所が壮大な寺跡だったとは想像できません。




所々にピンクのテープでマーキングしてあり、助かりました。
それでも、見落として登山道から外れた事が有ります。



モヤの中を進みます。
左側の木の幹。
所々にテープが巻かれていました。



尾根道に出てきました。



天吉寺山の山頂に到達です。




三角点石柱と山頂の山名のプレート。こう言うプレートが有ると山頂に辿り着いたと判り、有り難いですね。でも、団体名は裏側に表示するようにして貰いたいものです。それにしても、このプレート。長年、雨風に晒されていると思います。




山頂から北側にピークが望めますが、ガスが掛かっています。
山頂周辺は照葉樹を多く見かけます。
紅葉の時期なら山が赤くなることでしょう。



下山を始めました。



少し、ガスが薄くなり遠くの山々が見え出しました。



覚道上人入定窟まで下って来ました。
草が茂り、隠れてしまっています。



水溜りのような「あか池」です。
この辺り、一帯が大吉寺跡です。



イワウチワの葉でしょう。
群生場所になっています。




今回の山行きで見かけた数少ない花です。




大吉寺が望める所まで下山して来ました。



駐車場の車が見えました。
良く歩きました。

久し振りの山登りでヘロヘロとなりました。



帰りに寄った「健康パークあざい」http://www.kenkoupark.com/htm01/furo01.htmから見えた天吉寺山の方角です。
あの方面の山に行って来ました。



前日が雨で、葉が濡れていて、良いコンディションでは有りませんでした。しかも、夏となって雑草が茂っていました。登山道の不明瞭な部分も有り、迷って引き返したりもしました。ガスが掛かっていて周囲の山の眺望も叶いませんでした。久し振りの山登りでしたが、どうにか行って来る事が出来ました。
ヤレヤレという気分です。

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巨岩と巨木の山    位  山 (1,529.15m) 

2015-06-10 23:48:42 | 各務原歩こう会

「各務原歩こう会」の6月例会で高山市一之宮町の位山へ行ってきました。位山は、近くの船山(ふなやま)、川上岳(かおれだけ)と共に位山三山と呼ばれます。
ダナ平(ビラ)林道をマイクロバスで走り、巨岩群登山口から登って道の駅「モンデウス」に降りて来る、比較的楽なコースを辿りました。今回のリーダーはYさんで16人のメンバーです。前日が開催日でしたが天候が悪く予備日の開催に変わったため欠席者が多く出ました。
巨石群登山口(9:30) - 天の岩戸(10:27~10:34) - ダナ平登山口・位山登山口分岐(10:35)

- 山頂周回道の分岐(10:40) - 展望広場(10:45~10:52) - 位山山頂(10:55~10:58)

 - 展望広場(11:00~11:35) - 位山山頂(11:38)  - 乗鞍岳眺望スポット(11:43)   - 

御嶽山展望スポット(11:47)  - 山頂周回道の分岐(11:50)   - 

ダナ平登山口・位山登山口分岐(11:54) - 手洗岩(12:56)   - スキー場頂上(13:23~13:33)

 - 位山登山口(14:13) - 道の駅モンデウス駐車場(14:18) 

この位山へは04年10月22日に登りました。もう、10年以上も前のことです。山頂のドウダンツツジが紅葉していたのと林道が少し荒れていた事くらいしか記憶にありません。まるで初めて登る山のような印象です。その時は巨石群登山口からの往復でした。今回も巨石群登山口から登りますが、道の駅モンデウス駐車場でバスが待っていて貰えます。
このように出来るのがバスで行く山行の好い所です。

ダナ平から飛騨一之宮の奥ノ院となる鳥居の横から登山道に入り、巨岩の点在する急斜面をジグザグに登ります。しばらくすると稜線に辿りつき、ほとんど起伏のない高原となります。やがて「天の岩戸」と名づけられた巨岩が鎮座する場所につき、位山登山口からの登山道と合流します。巨木が林立する針葉樹林の地帯を過ぎると、庭園風のドウダンツツジに囲まれた気持ちのいい道に変わります。やがて切り開かれた展望広場が現れます。西方に残雪の白山が見えました。切り開かれた場所で眺望が聞きますが、白山の方角を地図と照合してみたら、白山は位山から西北の方角となる事が判りました。
リーダーは、お昼のランチ場所を展望の利くこの場所にするか、山頂にするかで偵察隊を送りました。偵察隊が戻ると山頂は狭く昼食場所に適さないと言う事で、この展望広場ですることとし、全員写真を撮るために一旦山頂に向かいました。

ランチタイムを終わり山頂周回道を歩き始めると、川上岳へ縦走するコースの分岐点があります。分岐を過ぎて位山山頂を通過します。やがて東側に回りこみ乗鞍岳や御嶽山の眺望スポットが現れました。そのまま進むと鏡岩の横のダナ平登山口・位山登山口分岐へ来ました。リーダーは間違えてダナ平登山口へ行く人が無いよう人数を確認しました。この先は下っていくだけの楽なコースでした。
下るだけの登山道です。ゆっくりと歩き易い道を下山して来ました。スキー場の頂上で休憩。笠ヶ岳や穂高連峰など北アルプスの眺望が開けました。小休止の後はゲレンデの横の登山道を下って行きました。


ダナ平に有った位山の案内図です。
右下の巨石群登山口から登り、スキー場へ下山しました。
http://hidamiya.com/wp-content/uploads/2015/01/images4.compressed.pdf



マイクロバスでダナ平林道を登ります。
ダートの所が有りますが、舗装部分も有ります。
以前に来た時は、砂利道で荒れていました。


ハプニング1

林道を走行していると、前方に落石が有りました。
全員がバスから降りて石を除去します。
除けることの出来る大きさの石で良かったですが、これが大きな岩だったら・・・・。




ダナ平に着きました。




後から来た石川ナンバーの車。
能登半島の付け根。羽咋市から訪れたと話していました。



ダナ平から槍ヶ岳方面を望みます。




トリミングして見ました。




飛騨一ノ宮の奥ノ院の鳥居の横を通り、登り始めます。
位山全体が飛騨一ノ宮のご神体のようなものなのでしょう。



巨岩の横を登ります。




こちらは朧岩です。
幾つかの岩の上に木が生えています。
岩の上の自然な木。
こんな状態に成るのにどれ程の歳月が掛かっているのだろうと思います。
岩を表示するプレートにふり仮名が振ってあります。山に登る小学生でも読めるようにとの配慮なのでしょう。



整備された階段。
この階段。まだ、新しいようです。整備されてから歳月はそれ程、経っていないように感じます。




こちらは木に下げられた樹木の種類表示。
こちらも比較的新しそうです。
色々の樹木。
丸で植物園のようです。




餅ノ岩と表示してある岩の横を登ります。


ハプニング2

リーダーの靴底が剥がれてしまうハプニングが発生しました。
取りあえず、応急処置で対応しました。



頭の上のサラサドウダン。
サラサドウダンが頭より高い位置にあるという事は、サラサドウダンにしては巨木の方でしょう。




こちらは丸太が横たわって居ます。
材木を鎹で固定して有りました。




古い格言のようなものが下がっています。
プレートが数箇所有りましたが、古くなり朽ちているのを見かけました。この場所のはしっかりしていました。




天の岩戸に到着です。




天の岩戸を正面から。




天の岩戸の横には鏡岩が有ります。
ここは分岐で、ダナ平登山口と位山登山口に分かれるポイントです。




水平で歩き易い道を進みます。




展望広場に到着です。




西側の木が切り払われ眺望が効きます。
みんな、一斉にシャッターを切ります。




白山をクローズアップ。




展望広場に有った山頂エリアの案内板。




山頂辺りの巨木。
右と左は別々の木です。
カラマツかモミか。大きな針葉樹です。




私たちがランチをしていて、後から登って来た石川県の人たち。
ここで、男性に全員写真のシャッターを押して貰いました。

私たちのバスが上がって来る時に岩を除けて上がって来たと、言葉を交わしました。
彼らが林道を上って来た時、道幅が車1台分しか無く、バスの運転手が後退して道を譲ってくれたのだそうです。
バスの運転手にお礼を伝えてとのことでした。




ランチタイムを終え、山頂の周回道を歩きます。
ここは川上岳に向かうコースです。
ここから7.4キロで川上岳の山頂へいけます。
私たちのようにバスを使って山登りをするのなら、川上岳の麓にバスに言った貰えば位山から縦走が出来ます。

何時かは歩いてみたいコースです。


山頂周回路を歩きます。
起伏が無く歩き易い道です。




御嶽山が遠望できます。
噴煙が上がっているのが見えます。




周回路のポイントまで戻ってきました。




鏡岩の横まで戻ってきました。
ここが、ダナ平登山口・位山登山口分岐で、位山登山口に降りていきます。
後方の人が間違えてダナ平登山口へ行く人が無いように、リーダーは人数を確認しました。この先は下っていくだけの楽々コースです。



歩き易い道です。
道の両側には巨木が林立しています。




森の中と言う感じ。
歩きやすく森林浴を楽しめます。




この大きな岩はお手洗い岩です。




スキー場の頂上まで降りて来ました。
一気に視界が広がり、シャッターを切ります。




東に乗鞍岳が見えます。
横の線。乗鞍スカイラインが見えます。




こちらは北の方向で中央左が高山市の中心部です。



草の茂るゲレンデ。
冬には真っ白の雪となり、若者たちの歓声が聞こえるでしょう。
遠くに北アルプスの山々が見えます。



スキー場頂上でアチコチの山々を同定。
しばらく休憩した後、ゲレンデの横の道を下山します。




ゲレンデを下りていきます。
遠くに御嶽山が見えます。



ゲレンデの下の方まで降りて来ました。




槍ヶ岳が見えすが、槍の先が雲に隠れています。




分水嶺公園の見える所まで来ました。



ゲレンデの横では放牧されている乳牛が草を食べて居ます。
地図に刈安牧場が載っていますので、その牧場の牛なのでしょう。





位山登山口の表示がある場所まで下山して来ました。




ゲレンデの下からスキー場を仰ぎます。
下山して来たのですが、ここから登るとなると、キツイことでしょう。



道の駅モンデウスの横まで下りてきました。



お疲れ様でした。
駐車場にバスが待っています。




道の駅モンデウス。
今回の山を計画したときに、ダナ林道の状況をこの道の駅に尋ねました。
その時は、今は少し雪が残っているが、6月なら、林道を車で登る事が出来るでしょうとの回答でした。
その時。礼を述べて位山に登りに行った時、みんなに買い物をさせるでね。と言って置いたのですが、この日は生憎定休日でにお買い物をさせることができませんでした。


位山のコースは全体的に眺望が利きません。それでも山頂の周回道では白山方面や御嶽山、乗鞍岳の見える箇所は木が切り開いてあり、前日が雨であって空気が澄んでいて山々が良く見えました。スキー場の頂上は北アルプスのパノラマが広がり山々を眺める事が出来ました。

JR高山線に乗っていて久々野駅を過ぎると勾配に差し掛かります。ここが宮峠で列車がトンネルに入ります。今までは川が南へ流れていたのですが、トンネルを出ると北に流れます。
宮峠が分水嶺だということは知っていましたが、位山に分水嶺公園が有ることは知りませんでした。資料の地図に位山登山口近くに刈安湿地が載っていました。機会があったら行ってみたいと思います。

巨石群登山口から登り始めましたが、勾配は有るものの、1時間ほどで登れる好い山でした。



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一宮友歩会・第56回ウォーク例会 史跡巡りシリーズ・名古屋Part5 緑区を歩く

2015-06-06 23:09:29 | 一宮友歩会

一宮友歩会の6月例会が開催されました。今回は名鉄本線鳴海駅をスタートしてから東海道を歩き、その後、鳴海城跡公園を訪ねます。善照寺砦跡。中島砦跡。丸根砦跡そして大高城跡へと歩きました。
この辺りは桶狭間の合戦が有った古戦場に近く、城や砦が多く分布しています。450年の昔はどのようだったのだろうと想像を膨らませるコースを歩きました。

名鉄鳴海駅(9:16) ― 城跡公園(9:29~9:37)  ― 鳴海球場跡(10:00) ― 
瑞泉寺(10:20~10:25) ― 中島砦(10:33) ― 常夜灯(10:44)  ― 琵琶ヶ池(10:58)
 ― 大高緑地(11:17~12:03)  ― 丸根砦(12:10~12:13)  ― 春江院(12:40)   ― 
万蔵醸造(12:46)  ― 大高城跡公園(12:51~12:53) ― 長寿寺   ― 鷲津砦跡(13:23)
― 明忠院(13:28) ― 鳴海八幡社(13:42~13:44)   ― 名鉄鳴海駅(14:00) 



第56回のコース地図です。
鳴海駅をスタートして時計回りに歩き、鳴海駅へ戻りました。
http://www.geocities.jp/jk2unj/datagazou/56map.pdf




名鉄電車の鳴海駅前です。
ウオーキングの開始前に体操を行いました。




鳴海宿の本陣跡の説明板が設けて有ります。
このシャッターの建物。
形から山車の車庫ではないかと思います。




東海道を歩きますが、アスファルトの道に弥次さん喜多さんをイメージしたタイルが埋め込まれています。




東福院へ来ました。
ここには弁天様が祀って有ります。
説明板には、ここの門が鳴海城の古材を用いていると書かれています。



鳴海城跡公園に来ました。
丸井さんが鳴海城の説明をしています。




誓願寺へ来ました。
ここには芭蕉最古の供養塔が設けてあります。
http://www.asahi-net.or.jp/~gi4k-iws/sub33-12.html
ここでも丸井さんの説明が有りました。
芭蕉が門下がアチコチに居たのだそうです。




復元された鳴海宿の高札です。




何枚もの高札が掲げられていて、どのような高札が掲げてあるのか、説明しています。
高札は8枚残っており、復元されたレプリカ5枚が掲げてあると説明しています。
この高札場は東海道から離れた道路にありますが、当時は東海道沿いに設置していたのでしょう。



高札を覗き込んでいます。




成海神社へ来ました。
こちらは鳴海の字でなく成海の字が使われています。
根古屋城(鳴海城)の一部であった所で、鳴海城の広さが想像できます。
そんな広い城域でしたが、真ん中に道路が設けられてしまいました。




旧鳴海球場跡に来ました。
説明板には、「日本初のプロ野球開催の地 鳴海球場」と有ります。
当時の写真が載っています。
昭和11年2月9日。名古屋金鯱軍と東京巨人軍が試合をし、10対3で名古屋金鯱軍で勝利したと書かれています。東京からはるばる汽車に揺られて来た東京巨人軍。名古屋金鯱軍に地の利があったのかも知れません。その時の東京巨人軍の投手が沢村栄治だったとなっています。
今では、その球場跡が自動車学校として使われています。
車庫として使っている所がスタンドです。その状態から、当時は球場だったと想像する事が出来ます。





善照寺砦跡に来ました。
今は公園として整備して有りました。
砦跡が高台となっており、視界が広がります。




瑞泉寺に来ました。
ここでも丸井さんの説明が有ります。
こちらの建物。重要文化財とまでは成っていないが、文化財だと解説していました。



瑞泉寺の門と都市景観重要建築物へ指定された指標。




扇川と手越川の合流地点です。
こちらは河川分野の権威。安井さんの説明です。
この辺り、集中豪雨で川が氾濫した事が有るのだそうです。
今は護岸工事が進み整備されています。



中島砦に来ました。
こちらの砦は山でなく平地に有ります。
砦の敷地が個人所有ですが、自由に見学できるようになっています。
なお、敷地内には中島城址と書かれた大きな石碑が立っています。




手越川沿いを歩きます。
東海道がこの道の北側を通っていますが、車の交通量が多いので、避けてこの道を歩くコースとしました。




途中、手越川沿いの道から東海道へ出ました。
もう直ぐ常夜灯です。




平部町常夜灯に来ました。
この常夜灯。鳴海宿の東の入口となる場所に設けてあるのでしょう。




大高緑地へ入って来ました。
大高緑地は緑の多い公園です。


琵琶ケ池の横を歩きます。
大正9年の地形図にこの池が有りますので、古くから有った池なのでしょう。
スワンボートが浮かんでいます。
市民の憩いの場と言った所でしょうか。




大高緑地公園の恐竜広場でランチタイムと成ります。
鬼頭さんが重いビワを持ってきて、みんなに配ってくれました。
左は氷を入れて持ってきたクーラーボックスから取り出します。
左はポリ袋の中を撮らせて貰いました。



袋から4個づつ取って先に進むことに成りました。
袋に手を入れて、取らせて貰います。




いただいたビワ。4個です。
少し、酸っぱいのも有りましたが、ウオーキング時の体です。
酸っぱさは苦になりませんでした。




恐竜広場で、思い思いの場所で昼食を取ります。




大高緑地の案内図です。
左下の現在地から右上の21番。恐竜広場へ歩いてきました。




大高緑地公園の恐竜広場で昼食を終え、午後の出発です。
まず、向かったのが丸根砦跡です。
砦跡は小高い山で、坂を登ります。




木の茂る中、階段を登って来ます。
右は丸根砦の供養碑です。




丸根砦に付いて丸井さんが説明しています。
松平元康(徳川家康)に攻められて400名に及ぶ兵が戦死したのではないか、との事でした。



丸根砦の説明板です。
説明盤には松平元康(徳川家康)が攻めて全滅させたと有ります。この時は今川軍としての戦です。
幼少期、今川義元に人質として預けられていた身。ある時は今川義元と同盟を結び、ある時は織田信長と同盟を結んでいます。これが戦国時代の処世術でしょうか。



春江院へ来ました。
立派な庫裡です。
重要文化財とまでは行かないが、文化財と言っていい建物で、往時は東海道を行き来した武家が泊まったと説明が有りました。




万蔵醸造に来ました。
酒造所で大きな建物です。




大高城址への登り坂。
坂道なので、登らずに、ここで待つという人も居ました。




城址からの眺望が広がります。




大高城址からの眺めです。
この方角に鷲津砦が有ります。
大きな寺の屋根。それに民家が並んでいますがこれらが無かった時代。
原野や田畑が広がった当時。
砦の状況が手に取るように見えたことでしょう。




大高城址の説明板です。




林の中の登坂。鷲津砦に登ります。
右は鷲津砦の石柱です。




鷲津砦の説明板です。
この砦でも今川軍の攻撃で全滅したと書かれています。




史跡散策路の標識。
このような標識が各所に立てられています。
標識に沿って、ルートを辿ると、かつての戦場めぐりが出来ます。




明忠院へ向かう途中の高台です。
南方に視界が広がります。
遠くには大きな名港大橋の橋脚が見えます。
手前のスレートの屋根はJR大高駅です。




鳴海神社に来ました。
大きなクスノキの御神木が見えます。




終盤で、足が重くなっています。
間も無く、鳴海駅に戻ります。
この辺り、道路が真っ直ぐで碁盤のめのに区画されています。
恐らく海だった場所で、土地を開墾した地域なのでしょう。



お疲れ様でした。
鳴海駅に戻ってきました。




今回の資料です。
大正9年の地形図ですが、江戸時代の地形と変っていないのでしょう。江戸時代に街道が整備されましたが、その前は海が入り込んでいて、鎌倉街道を使ったのだそうです。鳴海の海の字は海にちなんだ字です。かつてはこの辺りまで海が入り込んでいました。鳴海駅の南に田の地図記号が書かれていますが、干拓か埋め立てで農地を広げたのでしよう。
古い地図ですが、文字は右から左へ読みます。
大高緑地の琵琶ケ池は既に地図に乗っています。
東海道線が明治22年に全通しました。大高駅が大高の町を避け、離れた場所に設けられています。鉄道が出来駅が出来ても駅前には余り、家屋が有りません。そんな、ゆっくりした時代だったのでしょう。
古い地図を読む事が面白いです。

桶狭間の合戦は多くの人が知っている合戦ですが、今回のウオーキングで丸根砦や鷲津砦の将兵が全滅したと聞きました。普通に歩くだけなら、このような合戦の内容を知ることは出来ません。丸井さんや安井さん。知識豊富なブレイン。この様なことを知る事が出来るのも「一宮友歩会」のウオーキングの魅力です。

今回、一緒に歩いたMさんのホームページです。
http://www.geocities.jp/jk2unj/nagoyap5.htm


 

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