Kオジサンの新・山歩きの記

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飛越国境の山   白 木 峰 (1,596m) 

2015-06-23 23:41:41 | アウトドア

富山平野や砺波平野の南に1000メートルを越える山々が屏風のように聳えています。そのような山々の中の1山。白木峰に行って来ました。
白木峰は長い冬の間、幕を下ろしていましたが漸く開幕の時期を迎えました。
白木峰劇場の始まりです。演じるのはカッコーやホトトギス、ウグイスそれに沢山の野鳥たちです。ウグイスはアチラでもコチラでも沢山出演していまして、声が何重にも聞こえます。一方のお花のステージ。ショウジョウバカマは、もう演技を終わって舞台の袖に。チングルマも演技を終えていましたが、綿毛を風邪になびかせて演技しましたと鼓舞しています。
花のステージではコバイケイソウやオオババギボウシがやっと私たちの出番が来たという顔をしています。ニッコウキスゲは漸く舞台に出てきたというところです。これからはもっと、出演者の数が増えることでしょう。
オオアザミは蕾で舞台の横で控えています。白木峰劇場の花のステージは始まったところです。これからは花々が華やかさを競い合い、ロングランが続きます。
一緒に行ったIチャンが自宅に戻ってから図鑑で確認したら、23種類の花を見かけたのだそうです。沢山の花々に遇えました。
舞台装置ですが、梅雨の時期だから仕方無いことですが、今日はガスったステージでした。北アルプスが見えたりすると一層、感激が高まる事でしょう。

国道471号線を走っていると、前を富山ナンバーのプラッツとビッツが走っていました。高齢者マークをつけた2台でして、片側交互通行の工事現場では信号が変わるのを大人しく待っていました。白いRV車が対向車が来ないのを好い事に、赤信号を無視して走り去りました。その後は、ず~と2台を追走する形でした。勘ですが、前の車も白木峰に登るのではないかと言っていましたら、案の定21世紀の森から大谷林道を登っていきました。私たちの露払い的な形で白木峰の8合目駐車場まで誘導してくれました。駐車場には既に2台停まっていましたが、いずれも地元の富山ナンバーでした。ニッコウキスゲの最盛期には車が溢れ、林道にまで並ぶことになるようです。
先行した2台には男性2人と女性が4人のグループで、私たちより少し前にスタートして行きました。林道出合で若いお兄ちゃんに追い抜かれました。言葉を交わすと富山から日帰りで剣岳に行ってきたと話しました。浮島の池で私たちが到着した時に下山を始めたご夫婦。池の横でシャッターを押してくれた3人娘。いずれも地元富山の人達でした。
このようなことから白木峰が富山の人達から可愛がられている山だと言う事が判ります。平日に訪れるのは富山の人が多く、土曜と日曜に遠方からの人が多くなるのでしょう。

白木峰トレッキングマップ。
 
富山市八尾総合行政センター農林商工課 発行より引用しました。
http://www.city.toyama.toyama.jp/data/open/cnt/3/13175/1/trekkingmap.pdf
地図の赤い線を時計回りで歩きました。

白木峰駐車場(10:02) ― 林道出合(10:17~10:21) ― 白木山荘(10:55~11:02)  ―

 一の池(11:26) ― 浮島の池(11:53~12:20) ― 白木峰山頂(12:47~12:52) ― 

小白木峰分岐(12:55) ― 林道出合(13:22)  ― 白木峰駐車場(13:30)     



白木峰へ

白木峰。21世紀の森。杉ヶ平キャンプ場の入口の標識です。
この標識が目印になります。

ゲートを通過し大谷林道を登ります。

前を走るプラッツ。
前回はこの黄色いゲートが閉まっていました。
ここの横には林道のゲートが6月第2土曜から開くと書かれたプレートが設置して有りました。
ケートの時間が9時25分で8合目の駐車場に着いたのは9時45分でした。


8合目駐車場へ

富山ナンバーの2台に付いて林道を登って着ました。
それ程広くない駐車場です。10台も停めれば満車となります。
乗用車の向こうに見えるのがトイレです。バイオトイレで、清潔なトイレです。
建設されてから、それ程年数が経過していないような、快適なトイレです。


登山口。

富山のグループの人たちです。
私たちより、一足先に出発していきました。




登り始め。
振り返るとまだ、駐車余地の有る駐車場が見えます。
そして、遠くには山々が見えました。



トップを歩くKオジサン。
登り始めは急な階段が続きます。




林道出合いに到達です。
急な階段を登ってきましたので、ここで一休みしました。
登山道の指示標識。風雪で読み難くなっています。




私たちの後から登って来て、追い越して行った若い男性。
彼のTシャツの胸には「剣岳」と載っていました。

写真を撮らせて言うと胸を撮らせた後、ザックを降ろして背中を見せてガッツポーズを取りました。少し、言葉を交わしましたが、富山から剣岳へ日帰りで行って来たと話しました。
初対面でも垣根が無く話が出来ます。
これも山の面白さの1つでしょう。




コンクリートの林道を登っていきます。




林道ののり面には2種類のスミレが咲いていました。




この花も林道ののり面に咲いていました。
エビネの仲間の花だと思いますが、なんと言う名でしょうか。
ムラサキエビネとでも、呼びたいような花です。




こちらにはマイヅルソウの群生が有りました。




林道が工事中でその横をすり抜けて行きます。
重機が動いていました。オペレータに声をかけて進みます。
右はコンクリート舗装されたばかりの林道です。既にコンクリートは硬くなっていました。


白木山荘へ。

白木山荘の下まで歩いてきました。
階段を登れば、白木山荘です。





道の横のアカモノ。




白木山荘の中へ入ってみました。
中央に囲炉裏が設けて有ります。
囲炉裏には煙突が設けてあり、煙を外に流れるようになっています。
2階も有りましたが、上がっては見ませんでした。
囲炉裏の回りは板張りとなっています。靴を脱がずに腰掛けて食事を取る事が出来ます。この用になっていると、雨で山荘に飛び込んだときに助かるでしょう。トイレが完備していて泊まる事が出来ますが、今はトイレが故障しています。




屋内には、山荘から見える北アルプス方面の眺望図が掲げて有ります。
それに感想ノートも有りました。


白木山荘で小休止の後、歩き始めました。
振り返ると山荘が見えます。



花の時期が終わって、白い綿毛をなびかせるチングルマ。



白いスミレを撮影しましたが、ピンボケでした。
画像を見直し、後になって気がついたのですが、何と言う名だろう。
食虫植物が写っていました。
結果的に偶然撮影したものです。こんな事も、山をゆっくり登るからかもしれません。



木道を歩きながら、立ち止まって撮影です。
イワイチョウを撮りましたが右の方はピンボケでした。




高い場所から、これから歩いて行く一の池方面。
3人の娘さんが見えます。
先ほどのお兄ちゃんは浮島から戻ってきます。




浮島から戻ってきて、木道を歩く剣岳日帰りのお兄ちゃん。


浮島の池へ向かいます。

一の池へ寄ります。




ず~と続く木道。
左奥の小高い山が浮島の池が有る場所です。




木道を歩きます。
木道の横にはチラチラとニッコウキスゲが登場を始めました。





浮島の池に向かって歩きます。
3人の娘さんグループが先行します。
そして奥の方には富山グループの6人が見えます。




木道の横にはワタスゲが顔を見せます。




南側の展望です。
広がる草原。遠くには積乱雲が見えます。
それでも、初夏の空と言うようなスカッとした青空では有りません。
ワタスゲの見られるところが湿地である事が良く判ります。



浮島の池に到着です。

浮島の池に到着しました。娘さん3人組がランチを始めています。
私たちが到着した時に富山のご夫婦が浮島の池を去りました。
山の天気は変り易く、一瞬雨がパラパラッと来ました。
これからランチタイムですが、雨に降られながら食べるのは嫌だと思いましたら、ジキに止みました。




ワタスゲを間近に観察できます。
こちらのワタスゲの方が大型で毛も長いです。




浮島の池の横でランチタイムです。
狭い木道で、後から登山者が来て池を周回すると邪魔になります。
邪魔にならないよう、半島で突き出した部分でランチしました。
池の周りにワタスゲが群落となっています。




池の横にはニッコウキスゲも登場し出しました。




浮島の池。
ワタスゲに向かってシャッターを切ります。
ランチタイムを終えて、白木峰の山頂へ向かいます。


白木峰の山頂を目指します。

木道を歩きます。
こちらではコバイケイソウが登場し出しました。




白木峰の山頂方面はガスの中に入っています。


白木峰山頂へ

白木峰の山頂に到達です。




白木峰の山頂です。
山頂には方位盤が設置され、ここから見える山々を表示しています。
白木峰の碑名の裏には白木峰で会える花々を紹介しています。


8合目駐車場の登山口に向かいます。

頂上から下山に掛かりました。木道の右に見えるのが、小白木峰方面への指示標識です。
指示標識は古くなっています。





階段を降りていきます。
上に見えるアスファルトの平地はヘリポートです。




階段を降りていきますが、土が流出していて歩き難くなっています。




もう直ぐ登山口と言うところで雨が本格的に降り始めました。
雨カッパを着るか、否かと思いましたが、もう少しで駐車場です。
それに、帰りに一風呂浴びて行くつもりでしたから、そのまま下山して行きました。


8合目駐車場に戻りました。

下山して来て、トイレの所から駐車場を見た状態です。
土砂降りです。それに、大きく雷鳴が聞こえます。
降り始めるのを、もう少し待ってくれたらと思います。
でも、白木峰の山頂辺りから降り出したら、もっと酷い目に遇っていました。

この後、身支度を整えて下山に掛かりました。


大谷林道脇で見かけたツルアジサイ。

林道の横にツルアジサイが咲いています。




ツルアジサイの近くへ寄ってみました。


大長谷温泉へ。

帰りに大長谷温泉へ寄りました。
この時は、陽が差し始めています。

寄った温泉は大長谷温泉です。
https://www.city.toyama.toyama.jp/other/shisetsuannai/onagatanionsen.html
私たちが温泉に寄りましたら、富山のご夫婦が温泉から出てきたところでした。
そして、浴室では富山の6人グループと一緒になりました。
年寄りだから、同じように温泉に寄っていこうと気になるのでしょうか。お兄ちゃんと3人娘たちは寄った気配は有りませんでした。温泉から上がり、休憩室で富山グループと会話を交わしました。富山市の大沢野から来たのだそうです。だいぶアチコチの山へ登っていました。そして、次は何処の山へ行こうかとなっていました。元気な人たちです。



富山西ICで降りて国道471号線を走り杉ヶ平キャンプ場を目指しました。ICからキャンプ場までが1時間を要する距離です。道は段々細くなる道路でしたが、前回に21世紀の森を周回した事が生かせました。
富山平野と砺波平野の南側に人形山と金剛堂山が有り、その横が白木峰です。人形山へは12.06.30に。金剛堂山には10.06.12に登りました。それで、近くのこの白木峰にも登ってみたいと思っていました。

今回はSさん。Kさん。Iチャン。Jチャンとで山に行きました。
各務原を6時に出発して杉ヶ平キャンプ場の林道入り口が9時25分。8合目駐車場に着いたのは9時45分でした。4時間近く掛かる遠い場所です。それも、東海北陸自動車道が全通したからこの山に登れました。帰りの一部でkさんに運転を交替して貰いました。途中の飛騨トンネルを通過したのを覚えていませんので、その時は寝ていたのでしょう。朝、早く起きましたので、眠くなるのは当たり前かもしれません。運転を代わって貰えて、ありがたかったです。
4人に、木道を先に歩いて貰いまして写真に収める事が出来ました。人が居る景色と居ない景色では、人が写っていた方がサマになります。このような点も感謝したい部分です。
前々から白木峰に登ってみたいという思いが叶いました。一緒に登って貰えた事が、嬉しかったです。


水曜会で一緒させて貰っている、あさひさん。
帰りたくな~い、白木峰。」
http://blog.goo.ne.jp/seikiti-y/e/63587da48d8a09816327cfcd055a9298
あさひさんは、7月12日に出かけられました。
日曜日と有って、凄い人出でした。
私たちが出かけた時よりも、日にちが経ち、花の顔も変ってきました。

私たちが向かいました6月23日は、7月12日ほど混雑していませんでした。
でも、白山や北アルプスは見えませんでした。
眺望が得られず、残念でした。

当たり前ですが、登った日によって見える景色が異なる。
時期がずれ、逢える花も違って来る。

刻、一刻と山の顔が変ります。
こう言うのも、山の面白さです。

コメント (2)
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