幻冬社文庫
世に名言集というものは数々あり、だいたいが「努力・誠実・信頼」とか、美徳を謳い、努力と信念で成功を収めた人の実例集みたいなのが多いんではないでしょうか。中にはビアスの「悪魔の辞典」とか、アランの「定義集」にも時々皮肉なのもありますけど、日めくりカレンダーに書いてある偉い人のお小言みたいなのが目に付きます。
いつも思うのは、家康の「人生は重き荷を負うて長き道を行くが如し」とかいうのがありますが(記憶が性格でないのでこの通りじゃないですが)私としては、是非、ゴールを教えていただきたい、と思うのです。目指すところが死だけだったら、荷物投げ捨てて遊びながら行っちゃいますよ。日々の楽しみがあるから、多少の我慢もして生きていこうと思うので、我慢だけの人生ならやってられない。と、私のイチャモンはともかく、この名言集はそれと違って読後とても爽やか。
そもそも、冒頭がグルーチョ・マルクス
私を見なさい。
無一文から身を起こして、独力で今の極端な貧乏にまでなった男だ。
さすがグルーチョのギャグですわ!肩の力一気に脱力しません??
それにジョン・ウォーターズ監督の「ピンク・フラミンゴ」のあのディヴァインの葬儀にウーピー・ゴールドバーグが花輪につけて贈った言葉。
ごらん、ほめるとどうなるか。
ディスコの色物ダンサーでドサ回りをしていたディヴァインは、映画によって売れっ子になり、多忙を極めて心臓麻痺で亡くなったそうです。
しみじみ噛み締めたい言葉です。ゴールドバーグも実にわかっているというべきですね。(でも「ピンク・フラミンゴ」は一度見ればたくさんです。)
SF映画などに博識なコミックブック編集者ジェフ・ロヴィンの名言。
この映画(注・「海底一万リーグからの妖怪」)は、1950年代後半に公開された数多くの低予算SFモンスター映画のの一つである。しかし、地球の直径が約1万三千キロしかないのに、海底一万リーグ(約五万キロ)というのは、この生物も辛い目にあったに違いないという点は指摘しておかなければならない。
ギャーハハハ!これは正確さをよしとするか、それともインパクトをよしとするか人間のタイプの話に振られているけど、でもね、モンスター映画は突っ込みどころはあってあたりまえで、ただそれをいかに面白がらせてくれるか、こちらの気持ちをそれなりの、ハチャハチャでも、ホラーでも、それなりのスポットにきちんと落としてくれるかになるんだよね、などと昼のBSの「水爆と深海の生物」(1955/アメリカ)の録画など見ながら大笑いしたのでした。
これは第1章の「全ての努力が無駄になった時に、つぶやいてみたい名言」からの引用ですが、「善人過ぎる彼(彼女)に一言言ってやりたいときの名言」などは、実に、実に心なごみます。
世に名言集というものは数々あり、だいたいが「努力・誠実・信頼」とか、美徳を謳い、努力と信念で成功を収めた人の実例集みたいなのが多いんではないでしょうか。中にはビアスの「悪魔の辞典」とか、アランの「定義集」にも時々皮肉なのもありますけど、日めくりカレンダーに書いてある偉い人のお小言みたいなのが目に付きます。
いつも思うのは、家康の「人生は重き荷を負うて長き道を行くが如し」とかいうのがありますが(記憶が性格でないのでこの通りじゃないですが)私としては、是非、ゴールを教えていただきたい、と思うのです。目指すところが死だけだったら、荷物投げ捨てて遊びながら行っちゃいますよ。日々の楽しみがあるから、多少の我慢もして生きていこうと思うので、我慢だけの人生ならやってられない。と、私のイチャモンはともかく、この名言集はそれと違って読後とても爽やか。
そもそも、冒頭がグルーチョ・マルクス
私を見なさい。
無一文から身を起こして、独力で今の極端な貧乏にまでなった男だ。
さすがグルーチョのギャグですわ!肩の力一気に脱力しません??
それにジョン・ウォーターズ監督の「ピンク・フラミンゴ」のあのディヴァインの葬儀にウーピー・ゴールドバーグが花輪につけて贈った言葉。
ごらん、ほめるとどうなるか。
ディスコの色物ダンサーでドサ回りをしていたディヴァインは、映画によって売れっ子になり、多忙を極めて心臓麻痺で亡くなったそうです。
しみじみ噛み締めたい言葉です。ゴールドバーグも実にわかっているというべきですね。(でも「ピンク・フラミンゴ」は一度見ればたくさんです。)
SF映画などに博識なコミックブック編集者ジェフ・ロヴィンの名言。
この映画(注・「海底一万リーグからの妖怪」)は、1950年代後半に公開された数多くの低予算SFモンスター映画のの一つである。しかし、地球の直径が約1万三千キロしかないのに、海底一万リーグ(約五万キロ)というのは、この生物も辛い目にあったに違いないという点は指摘しておかなければならない。
ギャーハハハ!これは正確さをよしとするか、それともインパクトをよしとするか人間のタイプの話に振られているけど、でもね、モンスター映画は突っ込みどころはあってあたりまえで、ただそれをいかに面白がらせてくれるか、こちらの気持ちをそれなりの、ハチャハチャでも、ホラーでも、それなりのスポットにきちんと落としてくれるかになるんだよね、などと昼のBSの「水爆と深海の生物」(1955/アメリカ)の録画など見ながら大笑いしたのでした。
これは第1章の「全ての努力が無駄になった時に、つぶやいてみたい名言」からの引用ですが、「善人過ぎる彼(彼女)に一言言ってやりたいときの名言」などは、実に、実に心なごみます。