二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

三毛ネコさんの「とるに足らない日常」

2011年06月20日 | Blog & Photo
マイミクkyocoronさんのアルバムタイトルにあやかって、 三毛ネコの「とるに足らない(?)日常」を、自問自答形式でレポートしておこう。 Q:住んでいるのはどちらですか? A:群馬県高崎市郊外です。利根川まで2キロくらいで、広々とした田園地帯。昔は桑畑が拡がる養蚕地帯でした。お天気がよければ、上毛三山や、浅間山がよく見えます。谷川岳や日光の連山も。 Q:自宅は農家なんですか? A:そうですね。いまは自宅で食べるだけしか米は作っていません。品種は父の好みで「ヒトメボレ(ひとめぼれ)」。数年前までは、農協を通じて売っていたんですが。野菜は買うことはほとんどありません。季節の野菜をつくり、それを食べて暮らしているんですね。 . . . 本文を読む
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一日が終わるとき(ポエム)

2011年06月19日 | 俳句・短歌・詩集
1 ぼくは長いあいだ読んでいた 分厚い本をとじる。 一昨日はダンテの「神曲」だったし 昨日は「現代語訳古事記」だった。 どんな本を読んでいても 退屈と興奮が交互にやってくる。 四、五日まえには 金子さんの「鮫」のほとりに立って 汗ばんだ膚から熱を奪っていく風のようなことばにゆられながら 一ページごとに 絶句していたけれど。 本の中にひそむ正体不明の盗賊たち。 たえず 読者のこころを狙っているやつら。 読みおえたあとで ぼくはいつだって 自分のこころを修復しなくちゃならない。 ――なぜかはわからないけれど。 . . . 本文を読む
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「移動祝祭日」を読みながら、活字モードへの復帰をはかる

2011年06月18日 | Blog & Photo
昨年秋から、写真ばかり撮っていて、ろくすっぽ本を読まなかった。 とはいえ、まったく活字の世界からはなれていた・・・というのではない。 クルマの中にも、ベッドの枕辺にも、リビングにも、たくさんの本が置いてあり、書棚におさまりきらない書物が、あちこちに平積みになっている。 それらは「いつかは読もう」と思って、わたしが買いもとめた書物なのであるが、読んだのはおよそ1/10くらいだろう。いったい何冊の書物とともに同居しているか(笑)。 われながらあきれて、とてもじゃないが、その数を数えてみる気など起こらない。 詩を書きはじめたころから、「そろそろ活字モードへ移行したいなあ」という漠然たる欲望を、こころの片隅に感じてはいた。 森山大道さんの写真集を“読む”ことも、広義の読書に入るのだから、そういう意味では、読書をあまり「厳密に」定義する必要はないだろう。 . . . 本文を読む
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mixiの凋落

2011年06月15日 | Blog & Photo
いま現在、mixiのトップページに「あしあと機能改修実施のお知らせ」が表示されている。 この<改修>によって、mixiはそのおもしろさが半減してしまった。 むろん、そう考えていない方々もおられるだろうが、とりあえずいま、三毛ネコsyugenはそう考えている。 はっきりいって「凋落の第一歩」にならなければいいが・・・。 毎日日記をアップしているようなヘビーユーザーほど、がっかりしているに違いない。 わたしのお友達では、さすらいの筋肉マンさん、えいもんさん、彦星さんなどが、これに該当する。 モチベーションが下がらなければいいが――と、わがことのように心配である(^^;) しかし、これを機に退会し、他のSNSへ乗り換えるユーザーも出るだろう。 . . . 本文を読む
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非現実的な夢想家

2011年06月14日 | Blog & Photo
マイミクケンちゃんの日記で、村上春樹さんの演説を聞いた。 非常にまっとうな意見だし、タイムリーな社会的な発言なので、 あとで原文をダウンロードし、詳しく読んでみるつもりである。 まあ、日本人の「最大公約数」的な部分があるとはいえ、この発言自体が、イベントの聴衆へ向けたものなので、そのことを考慮しなければならないだろう。 非現実的な夢想家。 わたしは村上さんのよき読者ではない・・・というか、短編作品を2つ、3つしか読んではいないけれど、このあたりには、村上さんのシニスムがにじんでいておもしろい。 小説家や詩人には政治的な、あるいは社会的な発言をする人がとても少ない。 それはそれでいいのだとわたしは思う。 とんちんかんな、つまらない発言をするヒマがあったら、よい作品を作り上げて、それを読者に提供し、よろこんでもらうほうがまっとうである。 . . . 本文を読む
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時のよどみ

2011年06月12日 | 俳句・短歌・詩集
1 どんな町にだって 時のよどみがある。 いろんなものが浮きつ 沈みつしながら ごろんごろんところがったり  まるまる一ヶ月以上じっと動かなかったり 甘いため息のようなものをもらしたり 妙齢の美女の腰にすり寄るような風情をしめしたりしている。 腐臭がだよっているが 不快というのではない。 豊満な乳房なのに セクシーというのではない。 遠く あるいは近く輝いているのに まぶしいというのではない。 犯行はおこなわれたのに 犯人というものはいない。 かつて工場群がひしめいていたはずなのに その痕跡はない。 ぼくは歩いているのに ゆくべきところはどこにもない。 . . . 本文を読む
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マダラアシゾウムシと出会う

2011年06月11日 | Blog & Photo
仕事で出かけたついでに、昨日、ある霊園の周辺を歩いてみたら、めずらしいゾウムシを発見した。 初見か二度目か・・・忘れっぽいので、断言はさけておこう(^^;) ネットで検索したところ、マダラアシゾウムシと判明。 これだけ特徴がはっきりしていれば、同定は容易である。 一枚目はストロボなし、二枚目は、本来の「色」を再現するため、内蔵外ロボを発光させたカット。 広角で周辺環境を取り入れると、こんな感じ・・・。 . . . 本文を読む
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ヒゲナガコメツキに出会った日

2011年06月09日 | Blog & Photo
お昼近くなって、高崎にある「N湖小湿原」へ出かけた。 地図上に「N湖小湿原」という場所があるわけではなく、これは三毛ネコのsyugenの命名による。 乾燥がすすみ、湿原そのものは、半ば死にかけている。 4年ばかり以前に発見して、毎年数回通っている。 ことしはこれが2回目。ようやく「生態写真」のエンジンが始動しはじめた(^_^)/~ 規模は小中学校の校庭ほど。たまに草刈りがおこなわれる程度で、ほとんど放置されているので、小動物や昆虫にはうってつけの環境。わたしにいわせれば、棲息密度の高い観察&撮影ポイントなのである。 . . . 本文を読む
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わが家の生き物たち(2011年6月版)

2011年06月07日 | Blog & Photo
マイミクのモイリリさんに、わたしがいちばん尊敬するかぜくささんのホームページを紹介するため、久しぶりに「私の回り道」を訪問した。 あれほどにぎわっていた画像掲示板は廃止されたままだけれど、 彼女はむろん健在。写真のアップなど、ちゃんとつづいているので、一安心。 詩人であり、ナチュラリストであり、画家であり、写真家であるかぜくささん♪ たった一度の出会いは、びっくりするような偶然の出来事として、わたしの記憶にしっかり刻みこまれている。 私の回り道 http://nono22.sakura.ne.jp/ どうです? 比類のないすてきなホムペでしょ。 . . . 本文を読む
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チョウに恋した 2011年版

2011年06月05日 | Blog & Photo
わたしはチョウの写真が撮りたくて、はじめてのデジ一、ニコンD70を買って、チョウの撮影をはじめた。 それが2005年の初夏のこと。 http://www.geocities.jp/syugen2005/this-summer-butterflys-1.htm いま振り返ると、いかにも素人臭い初心者の弁なので、冷や汗ものだが、ここにあるホソオチョウや、アオバセセリなどは、その後まったくといっていいほど姿を見かけていない。 半径約50kmと区切って、周辺を走りまわり、撮影ポイントを10カ所ほど選んで、春先からそこへ足繁く通いつめる。 まるで恋人に逢いにいくように・・・。 . . . 本文を読む
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