二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

花影にひそむ者

2013年07月31日 | Blog & Photo
虫・・・クモやハチが苦手な方は、ここから先へはすすまないで下さいませ(^^;)30℃を少し超えるような猛暑がつづき、夏がその盛りをむかえるようになると、昆虫たちに遇いにいきたくなる。スイッチがプチッとONになるようだ。昼食前の小一時間、近所(クルマで7、8分)の公園へいって、小さな片隅で静かに生きている生き物を探した。これはハナグモの仲間。ハナグモはカニグモ科に分類されている。ワカバグモもここに分類される。身体の形状や生態がよく似ている。花影にひそみ、小さなハチ、ハエ、チョウなどを捕まえて食べる。一見そういう獰猛な捕食者には見えず、花の色などに似せて保護色にしている。 . . . 本文を読む
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なにがではなく、どう写っているかにこだわる

2013年07月30日 | Blog & Photo
あいかわらずデジとフィルムのあいだをいったりきたりのMikenekoさん、フィルムは昨年復帰したところなので、出戻りです*´∀`)ノなんでもどってきたかというと、中途半端なまま、仕事の忙しさにめげて、フィルム&スキャンという楽しみから離れてしまい、それが心残りだったからです。2003年から2005年ころのことです。フィルムはこの数年のあいだに、モノクロ1種、カラーネガ1種、リバーサル1種だけに絞られ、ほそぼそと限定生産される時代に突入・・・という恐ろしい予言をしている人がいます。わたしにはその真偽を取沙汰できるような特別な情報はありませんが、楽観を許さない情勢であるとはいえますね。 . . . 本文を読む
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On The Road

2013年07月29日 | Blog & Photo
ジャック・ケルアックの小説のパクリになってしまうけれど、たしか森山大道さんも、若いころこんな写真集を出していたはずなので、お許しいただいて、普段の3、4倍の写真を、過去の数種のアルバムからピックアップする。説明は一切省略。撮影地だけ、しるしておこう・・・と思ったけれど、これも省略。やたらの説明はないほうが、イメージは生き生きとした弾力をうしなわない、ともいえるだろうし、これまでしゃべりすぎるくらいおしゃべりしてきた。こういう写真のおもしろさは、半分くらいは好奇心の発露なのかもしれない。 . . . 本文を読む
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写真を撮る人(ポエムNO.2-17)

2013年07月28日 | 俳句・短歌・詩集
そんなことどうでもいい。そんなことまったくのところ どうでもいいのさ。ぼくは声には出さずにつぶやいて 椅子から立ち上がる。しばらくは人びとの騒めきが聞こえるがやがて それも聞こえなくなる。ブランデーグラスがゆっくりと傾いて地平線の向こう側へ落ちてゆき数分後 ぼくの胸の奥にしみが広がって。路地には意味ありげな矢印がいっぱいある。一方通行ですよ とその矢印はつげている。ペリカンがいる角を右へ曲がったりモーツァルトを聴きながら居眠りしたり。だけど もといた場所には帰れない。 . . . 本文を読む
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失敗と成功

2013年07月28日 | Blog & Photo
いつも成功談のようなことばかり書いているので、まずは失敗談からいってみよう。トップの写真はヤシカマット124Gで、わが家の裏の畑に出て撮ったもの。空に対しては明らかに露出オーバー。 そして、地上の景物には露出アンダー。しかもゴーストが出ているし、ハレーションを起こして、被写体の輪郭は不鮮明ときている。これでもレタッチし、可能なかぎり修正を加えている。ヤシカマットには、あいにくフードがない。しかも、シングルコートなので、オールドレンズにとってはきびしい撮影条件となる。意地悪を承知で、試し撮りしたのである。普通に考えて失敗作。したがってスキャンはしないし、そのまま「お蔵入り」となる(笑)。 . . . 本文を読む
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Love Camera 2

2013年07月27日 | Blog & Photo
さてさて、カメラの肖像「Love Camera」第二弾はローライフレックス3.5F(プラナー付)としておこう。ローライフレックスは、数あるカメラの中でも、機能美で群を抜いている。眺めているだけで、わたしのようなカメラマニアは、つい舌なめずりしてしまう(笑)。2.8Fのプラナーも欲しいけれど、AB並品以上は高価なため、とてもとても手が出ない。ハッセルと違うのは、レンズ交換ができないこと、近距離撮影ではパララックスがあること、ブラックアウトがないから、レンジファインダー機と同様、写ったその瞬間が「見えて」いること、レンズシャッターのシャッター音が、ささやくように静かなこと。 . . . 本文を読む
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Love Camera

2013年07月26日 | Blog & Photo
今日はふと思いたって、「カメラの肖像」を独立したアルバムにすることにした。そんなにたくさんのカメラを、日常的に使用しているわけではないし、ライカやハッセルのような国宝級のカメラを所有しているわけでもない。だけど、わたしの場合、フォトへの愛情は、どこかでカメラへの愛情につながっている。カメラアイは、カメラ愛なのかもしれない。カタログが好きなので、新型カメラが発売されると、必ずといっていいほど、もらってきて眺めるというクセがある。買う、買わないは二の次(笑)。若いころからそうだったので、キヤノンAE-1、ニコンF2、オリンパスOM-1のころから、大量のカメラカタログをストックしてある。 . . . 本文を読む
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夏がやってきた!

2013年07月25日 | Blog & Photo
例年のように猛暑の夏がやってきた・・・といいたいところだけれど、昨日、今日と、ぐずついたお天気。気温もこの時期としてはとても低い。現在の室温26℃、湿度80%。もどり梅雨ということばがあるとすれば、そんな感じ。LX5でスナップショットに復帰するまえの夏、6月~8月は、人気(ひとけ)のないフィールドへ出て、いろいろな虫ばかり追いかけていた。そこいらの雑草が生い茂る道端にクルマを止めて、眼を皿のようにして、小さな生きものを探す。写真映えのしない地味な昆虫より、写真映りのよい美しい昆虫、美麗種にばかり惹かれていた。 . . . 本文を読む
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写真熱

2013年07月24日 | Blog & Photo
このところ、本屋へいくたびに「買おうか、どうしよう?」と迷っている写真集がある。それが、百々新(どど・あらた)さんの「対岸」。 百々新公式サイトhttp://dodoarata.web.fc2.com/なぜ迷っているかというと、高額(5000円+税)だからです(笑)。表紙の一枚をはじめ、思わず「凄い!」とつぶやいてしまう人物スナップが何枚かふくまれている。この写真集は第38回木村伊兵衛賞を受賞しているので、わたしは「アサヒカメラ」2012年3月号で、掲載された作品に出会っている。 「なんでまた、カスピ海周辺諸国なんだろう?」そのときはあまりピンとこなかった。百々新さんは新世代のドキュメンタリストなのである。たしかに、パリやニューヨークの写真は、氾濫しているといっていいくらいWeb上にも存在していて、見飽きているといっていいかもしれない。 . . . 本文を読む
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ONE DAY

2013年07月23日 | Blog & Photo
なんてことのない、くすんだような暑い一日。昼食をとって、さてと乗り出そうとしたら、前輪左タイヤがパンク(´д`;;ありゃ、困ったぞ。スペアタイヤを積んでいない。で、いつも利用しているスタンドへ電話したら、所長がやってきてくれ、空気を入れた。スタンドまでもつでしょう・・・ということで、スタンドへいって、ついでだから前輪2本を交換。予期しない出費だったが、まあ、そろそろ交換時期がきていたので、やむを得ない。お客様同士の小トラブルも発生している。「勝手にやりあってくれ」といえないのが、仲介業者の立場。マンション・アパート管理はクレーム産業なので、いつも何かしらトラブルを抱えている。 . . . 本文を読む
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