二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

物語の終わり(ポエムNO.2-14)

2013年06月30日 | 俳句・短歌・詩集
手をのばせばふれることができるもの。外界はそこにしかない。このリンゴはたぶんスケッチするに値する。きみのヒップは大勢に見られるに値する。ことばとことばのつなぐ橋梁のようなところを水色のアヒルが渡っていく。自意識のゆれのような世界から抜け出して。さあどこへいこう? どこでもいい。どこかへいこう。あそこへいこう。きみの乳房が 白い皿の上でプルンプルンとゆれるほうへ。さっき描かれたばかりのピカソのゲルニカのほうへ。世界は美しくなんかないだろう . . . 本文を読む
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ニコンFM2とネガフィルムスキャン

2013年06月30日 | Blog & Photo
昨年から回帰したネガ・ポジスキャン。キャノン9000Fの投入をうけて、昨年の倍くらいのスピードで、撮影がすすんでいる。135㎜のカラーネガは24枚撮り約190円のコダックGOLD100、ブローニーのカラーネガはフジのPRO400が、ほぼ定着してきた。135㎜はF3が主力機のため、FM2はバックアップにまわって、出番が少なかった。だけど、それじゃ可哀想。久しぶりにGOLD100をつめてクルマにころがしておいて、あちこち出かけては撮影したのを、アルバムに13枚アップした。このあいだある女性に「趣味はカメラ? それとも写真?」と切り込まれた。そのひとことが、匕首のように、喉もとにヒヤッとふれた(笑)。 . . . 本文を読む
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日除け帽と街角のオブジェ

2013年06月29日 | Blog & Photo
これは先日、桐生市へ出かけたとき、人気(ひとけ)のない遊園地の休憩コーナーで撮った帽子と、ヤシカマット124G。夏の撮影には、日除け帽が必需品である。日照りのときも、小雨のときも、これがないと、とても3時間、4時間歩きまわることなんてできない。いままでのストローハットがボロボロになったので、水沢観音へいったとき、買って愛用している。価格500円で、ストローではなく、布製。ほかにも息子からもらったキャップがあるが、キャップはデザインにかかわらず、わたしにはどうも似合わない(^^;) . . . 本文を読む
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6月の水鏡(mizukagami)

2013年06月28日 | Blog & Photo
この季節、わが郷土の風物詩が、この水鏡。水田に水が張られ、そこに地上の景物が美しい影を落とす。高崎市郊外は水田地帯である。農業用水が、くまなく張りめぐらされ、田植えが迫るとそこに水がたたえられる。こんなきれいな水鏡が出現するのは、晴天、無風の日にかぎられる。 子どものころから見慣れているので、わたしにとってはめずらしくもなんともない光景。しかし、都会暮らし、あるいは畑作地帯の人たちにとっては、そうではないかも知れない。田に稲が植えられている . . . 本文を読む
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赤、青、黄

2013年06月26日 | Blog & Photo
モノクロ写真を撮っていると、なんというか、逆に色に敏感になる瞬間がある。なにに感動しているかというと、単純に「色」に感動している。カラーチャートのような無機質な色ではなく、形と質感を備えた色。 その美しさに、眼を奪われてシャッターを押している。ああ、いいなあ・・・ただそれだけだけれど、モノクロームの世界からカラーの世界へと気分を転じると、そこには豊麗なうるおいの世界がひろがっている。 とくに原色。あるいは原色を身にまとったものの存在感。 . . . 本文を読む
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ベルビア50からポジスキャン

2013年06月23日 | Blog & Photo
マイミクShivaさんが撮影し、アップしておられるRVPを、久しぶりに買って、1本だけ在庫してあった。四駆にペンタックス6×7などを積み込んで遠方まで出かけていって、風景写真を撮っていたころ、ベルビアにはずいぶんお世話になった。曇り日などで、あの高精彩に助けられ、なからずバッグには5本パックのRVPを入れておいた。むろん三脚に据え、富士山や五色沼や日光小田代ケ原なんかを、大勢のアマチュアがかまえる望遠の砲列にくわわって撮影するために。その後、ヘキサーに装填し、スナップを撮ったこともあったが、ISO50でのスナップには少々ムリがあった。・・・というわけで、100のRDPやコダックのエクターが、そのころの常用フィルムだった。 . . . 本文を読む
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立田野食堂までの旅 ~人情厚い桐生市錦町十字路界隈

2013年06月22日 | Blog & Photo
昨日は桐生方面に仕事があったので、午後は半休をとることにして、ヤシカマット124Gをクルマに積んで出かけた。行方知れずだったポートラ160の220フィルムが、別なカメラバッグの底から出現したのだ(笑)。しか~し、生憎のお天気。どんよりと曇っていて、パラパラ小雨が降ったりやんだりしていたから。そうなると、空模様とのにらめっこ´Д` ウエストレベルファインダーは、ご承知のように、降雨にきわめて弱い。錦町十字路界隈を撮ろうとうろうろしたが、駐車場が見つからない。どこもかしこも月極めばかり。雷電神社に入って、社務所で「桐生観光駐車場って看板見たのですが、どこでしょうか」と、そこのおばちゃんにお聞きしてみた。 . . . 本文を読む
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街角ギャラリーへようこそ 2

2013年06月20日 | Blog & Photo
昨日の続編ということで、もう少し書いておこう。過去を振り返るとき、過去はいつだって新しいので、そういった行為がいまのわたしの居場所を、少しは明確にしてくれるだろうから・・・。パナソニックのLX5がやってきて、記念すべき「街撮り 夜のスナップ」をアップしたのが、2010年10月15日。この日を区切りにして、わたしは昆虫写真家から、街撮りの写真家へと変貌した。仰々しいいい方で気がひけるけれど、わたしとしてはそんなことをmixiアルバムによって、再確認できることが単純にうれしい(^^)/二十代だったころ、ノートに日記を書いたことはあるが、半年か1年で挫折し。書きかけのノートがさがせば7~8冊は出てくるだろう。mixiがなかったら、いまだって同じであ~る。 . . . 本文を読む
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街角ギャラリーへようこそ

2013年06月19日 | Blog & Photo
わたしが密かに「街角ギャラリー」と名付けている、不思議な光景。気が付くと、どこにでもそういうコーナーがある。本来は現実的な意味があって、そこに置かれたはずのものが、わたしのような、カメラを手にした遊歩者(フラヌール)&観察者(ウォッチヤー)の眼には、興味深いオブジェと映る。眼の快楽とでもいうのか。そういうものを、さがして歩くというわけではないけれど、視神経が敏感になっていると、向こうから視界に飛び込んでくる・・・といった感じなのである。 わたしが楽しんでいるように、これらを見た方々が「おもしれえな」「不思議だね」と受け取ってくれるかどうかはわからない。 . . . 本文を読む
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モノクロームな風景

2013年06月17日 | Blog & Photo
集団「はぐれ雲」というグループを8年ばかりやっていた。月1回の例会、年1回の写真展、不定期の撮影会などといった活動を・・・8年もつづけたのである。Aさん、Hさん、Nさんという有力メンバーのほかに、最盛期には12~17人くらいの会員がいた。Aさん、Hさんは写真学校を卒業していたから、プロっぽい写真を撮っていて、わたしはじつに多くのものを少し年下の彼らから学ばせてもらった。このお二人はモノクロームしか使わなかった。むろん暗室作業で作品を仕上げる。 写真集の写真が写真だとなんとなく考えていたわたしに、モノクロのクォリティーを教えてくれた。 . . . 本文を読む
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