二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

「カメラの肖像」というテーブルフォト

2014年05月31日 | Blog & Photo
最高気温予想によると、本日33℃、明日も33℃。 これじゃ梅雨明け7月の気温だな、いくらなんでも(*’v'p  日向に放置しておくと、クルマの室内が灼けるように暑い、熱い。 湿度がいくらか低いから、日陰では過ごしやすいけれど、それにしても、どういったらいいか、ことばにつまるなあ。 とても遠方までクルマを飛ばし、長時間街歩きするような元気が出ない。 野鳥写真もお休みちう(;´-`) というわけで、 . . . 本文を読む
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須賀敦子ふたたび ~ピュアなまなざしと美しい日本語を称える

2014年05月30日 | エッセイ(国内)
いつものようにBOOK OFF前橋店を散歩していたら、みすず書房版「トリエステの坂道」があったので、ためたわずに買ってきて、ベッドの脇に置いたり、クルマに積んだりしながら持ち歩いている。 「トリエステの坂道」はわたしにとってはとても、とても大切な本の一つ。これまで新潮文庫で読んでいる。 この本には、忘れられない思い出がある。それを日記=blogにざっと書いてウェブに保存してある。読んだ直後、感動の . . . 本文を読む
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水いろはお好きですか?

2014年05月29日 | Blog & Photo
この4枚に共通しているエレメントって、何だろう?  そう、ある一つの「色」なんです。 ホワイトとブルーの中間色・・・水いろ。 空色(そらいろ)といったりもするかな? 天空と川辺をのぞき、自然界にはほとんど存在しないから、大抵の場合、塗料の色だったりする。 ピンク、茶、緑なんかとも相性がいい♪ 被写体も、撮影した場所も違い、相互に関連性はない。 ブルーを白で薄めた色という解釈が成り立 . . . 本文を読む
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成功作と失敗作

2014年05月28日 | Blog & Photo
写真の場合、厳密な意味で成功作と失敗作があるのかどうか、ちょっと自信がない。 まあ画面全体がブレていたり、狙ったところにピントがきていなかったり。 そういう失敗作がないことはないけれど、「なにいってるんだ! そこがおもしろいんじゃないか」という人がいるから、話はややこしく、複雑にな~る。 しかし、ここでは論旨をすっきりさせるため、単純化して書いておこう。 ベテランさんにとっては、いささか「くどい . . . 本文を読む
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絞りをコントロールして愉しむ

2014年05月27日 | Blog & Photo
自分がワクワクしていないと、写真を撮ろうとする意欲が萎える。 これはだれだって同じだろう。まずは自身がおもしろがれなければ、見て下さる方が、おもしろいと思うわけがない。 ワクワク、ドキドキ♪ まあ、これが適切なことばかどうかは別として、そういうフレッシュなまなざしを通して、被写体と接すわけだが、これを長い歳月に渡って持続していくのはなかなかむずかしい。 プロじゃないから、撮らなくたって、生活が困 . . . 本文を読む
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「闊歩する漱石」丸谷才一著(講談社文庫)

2014年05月25日 | エッセイ(国内)
今日はヒマなので、書評を一本書いておこう。 丸谷才一さんの「闊歩する漱石」。本屋で「文学のレッスン」を立ち読みしていたら、おもしろかったので、そのまま買って帰った。それがきっかけで丸谷さんの著書を7-8冊買って、そのうち何冊かを読みおえた。アマゾンを参照すると、まだかなりたくさんの本が売られている。お亡くなりになったのは、2012年10月。 文芸雑誌で「巨星墜つ」みたいな論調の追悼エッセイを見かけ . . . 本文を読む
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写真を撮る人(ポエムNO.2-36)

2014年05月25日 | 俳句・短歌・詩集
その意味はことばで問えば失われてしまうだろう。 だから見つめるだけ。 考えず 感じるだけ。 そんなにも曖昧で 毀れやすい 一瞬の光景をとらえるために フォトグラファーはいのちを削る。 途方に暮れたようにたたずんでいたかと思うと 走るように歩いていく。 彼の右手には小さなカメラが握られている。 視線が到達する その一歩先にあるイメージに向かって 彼の指が動く。 ・・・動く。 写真には愛情か・・・ . . . 本文を読む
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バラが咲きバラが散る(ポエムNO.2-35)

2014年05月25日 | 俳句・短歌・詩集
バラが咲きバラが散る。 通勤途上の道端で あの人の瞳の奥で。 いやおうなしに時間の波間をはこばれていく。 子どもたちの甲高い声が聞こえる。 もうとっくに黄ばんでしまったキャンバスの中で あの人はいつまでも微笑んでいる。 モナリザなんかには少しも似ていないけれど ぼくはいつだって あの日の可愛い笑顔を思い出すことができる。 夢のようだね。 夢のようさ。 痛かったね。 痛かったさ。 あのときの数百万 . . . 本文を読む
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カメラマニアなつぶやき

2014年05月24日 | Blog & Photo
前橋地方、本日の最高気温28度。 そして明日はなんと32度! ・・・との予報が気象庁(前橋気象台)から発表されている。 ギョギョッ(・"・。)  いったいどうなっているんだ、まだ5月だというのにね。 マスコミでいろいろと騒がれ、憂慮されてはいるけれど、温暖化に歯止めがかからない。 この分では今年7月、8月が思いやられる。 電力消費もうなぎ上り間違いなし。余力のほとんどない関西電力さん、だいじょうぶ . . . 本文を読む
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故郷という名の図書館(ポエムNO.2-34)

2014年05月21日 | 俳句・短歌・詩集
世界とは故郷のことなのだ とだれかがいう。 そんなことに気がつくまで 何十年もかかってしまったな とぼくがいう。 肉眼の隣りにカメラがあってね カメラはたえまなくいまを記録しつづける。 すべての本を読みつくすなんてできやしない。 故郷という名の図書館には 無数の入口 無数の出口がある。 一羽のツグミがぼくを見ている。 ぼくが 一羽のツグミを見ているように。 一冊の分厚い本を手にして歩いていく。 . . . 本文を読む
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