二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

「大衆の反逆」中島岳志(NHK 100分de名著 2019年刊)レビュー

2019年01月31日 | 哲学・思想・宗教
本書も書店で見かけてパッと買ってしまった衝動買いの一冊。 100分de名著シリーズはこれまで7~8冊は読んでいるが、なかなか書評を書きたくなるような、すぐれた内容を備えたものとぶつからなった。読書人ではなく、一般の視聴者を想定し、TV番組の枠内で話されたもののテキスト化だから、まあこんなレベルかな・・・と思わないでもない(^^;) 「大衆の反逆」とは、端的にいえば反ポピュリズムの本である。 ・第 . . . 本文を読む
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おいらをここから

2019年01月30日 | シャッフル/photos
両親がデイサービスに出かけていて、母屋は留守のため、出入りができないケンタと遊ぶ(^^)/~~~  クルマの屋根に載せてやったら「いやだよ、おいらをはやく下ろしてくれにゃ~」と猫語で訴える。 アハハ、温かくていいんじゃねえの(^ー゚)ノ . . . 本文を読む
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「ヨーロッパ近代史」君塚直隆(ちくま新書 2019年刊)レビュー

2019年01月30日 | 歴史・民俗・人類学
《ルネサンスとともに幕を開け、第一次世界大戦によって終焉を迎えるヨーロッパの近代。アジアやイスラームに後れをとり、その形成期にはさほどの経済力・軍事力を備えていなかったヨーロッパが、二〇世紀初めには人類の半分以上を支配するに至った。なぜ、この時代に世界を席巻することができたのか?それを可能にした力の根底には「宗教と科学(の相剋)」がある。本書はこうした視座から、近代ヨーロッパが世界史を一変させた秘 . . . 本文を読む
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「レヴィ=ストロース論集成」川田順造(青土社 2017年刊)レビュー

2019年01月29日 | 歴史・民俗・人類学
先日、長い間行方がわからなくなっている「悲しき熱帯」「野生の思考」を買いなおし、スタンバイさせてあるが、どちらも過去に二度、数十ページで挫折した苦い経験がある(ノ_・)。 なので、また同じあやまりをおかさないよう、外濠を埋めてから本丸に取りかかるつもりで、本書を手にした。 このほか小田亮さんの「レヴィ=ストロース入門」(ちくま新書)や渡辺公三さんの「闘うレヴィ=ストロース」(平凡社新書)も持って . . . 本文を読む
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浅間・小浅間とヒコーキ雲

2019年01月27日 | シャッフル/photos
今日の夕景。 いや~、キレイでした(^^)/   下のやや左よりに見えるのは、信州国境付近の浅間・小浅間の峰。 ヒコーキ雲があらわれたので、ついパチリ、手持ちです。 . . . 本文を読む
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煙突だけ残った

2019年01月26日 | シャッフル/photos
おー、久しぶりにスカッとしたヌケのいい写真が撮れたかな(*゚ー゚)v  あまりにコントラストが強くて、レタッチで少しゆるくしてこの感じ。 老舗の醤油屋さん、解体で煙突だけ残った。 オリンパスPEN-F&標準ズーム。 . . . 本文を読む
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「フランス現代思想史 構造主義からデリダ以後へ」岡本裕一朗(中公新書 2015年刊)レビュー

2019年01月25日 | 哲学・思想・宗教
新刊書店の散歩をしているとき棚にあったのを見つけた。 その場で立ち読みし、即買い。 いや~、こんなガイドブックがあったのか・・・これはぜひ、はやめに読んでおこう、と。 というのも、レヴィ=ストロース、ミシェル・フーコー、ドゥルーズ等、フランス現代思想の本が、昨年秋あたりから身辺に集まってきているからだ(。・_・) 歴史と文学のジャンルに較べて、哲学・思想・宗教の分野はむずかしい。 若いころから読ん . . . 本文を読む
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護岸工事

2019年01月24日 | シャッフル/photos
自宅近くの井野川で、護岸工事がおこなわれている。 氾濫したなどとは聞いたことないのに、何のための“自然破壊”なのだろう?  開発という美名に惑わされているのかな(=_=)  カワセミの住処が、あるいは他の野鳥の住処が、こうしてどんどんと消えていく。 都市化の波が、自然と人間を分断する、悲しいなあ、悲しい。 . . . 本文を読む
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パンケーキレンズLove ~紅雲町二丁目その他のフォト   

2019年01月22日 | Blog & Photo
  (デザインがいかにも昭和を感じさせるロレアルサロン・ボニー美容室) ニッコールレンズ7本。 24ミリF2.8 28ミリ 〃 35ミリF2 45ミリF2.8p 50ミリF1.4 50ミリF1.8 55ミリF3.5マイクロ フィルムカメラでは、ニコンのマニュアルレンズが、いつのまにかこれだけたくさんやってきた。 24~28ミリは、画角が広すぎて、田舎町ではどうにも使いにくい。 大都市や人混 . . . 本文を読む
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「オスマン帝国」鈴木董(講談社現代新書 1992年刊)レビュー

2019年01月21日 | 歴史・民俗・人類学
鈴木董さんは、すずきただしさんとお読みする。東京大学名誉教授で、西アジア・イスラム史を研究、とくにオスマン帝国の専門家として、多くの著書がおありになる。 塩野七生さんの「コンスタンチノープルの陥落」「海の都の物語」「十字軍物語」等を読みながら、歯がゆい思いをたっぷりと味わったため、いずれトルコ史の本を読んでみようとは思っていた。 ヨーロッパ側からではなく、トルコの側に立って、世界史を眺めることが . . . 本文を読む
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