二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

植物ワイパーと路上観察

2011年01月16日 | Blog & Photo
「植物ワイパーって、なんだ?」
と思われた方が多いでしょう。
そう、これは赤瀬川原平さんの、いわば造語。
赤瀬川さんを知らない方は、ググッて調べてみて下さい。
他に類をみない、美術界ではたいへんユニークな存在。
その後、写真家として有名になったり、尾辻克彦名義で小説を書き、芥川賞まで受賞されている。

ここでは、写真家赤瀬川原平について、ちょっとふれてみたいのですね。

このあいだ、工場街を散歩していて、こういう一枚の写真を撮り、
mixiアルバムにアップしたけれど、それは、わたしの赤瀬川さんへの、ささやかなオマージュなのです。



これはよく見ると、植物ワイパーなのです。
1993年に東京書籍から刊行された「正体不明」という写真集のなかに、植物ワイパーは4枚収録されている。
1.植物ワイパー・大型
2.植物ワイパー・合奏型
3.植物ワイパー・上円型
4.植物ワイパー・全周型

写真集から「植物ワイパー・大型」をチラリと引用してみますね。


これです。



赤瀬川原平さんは、高梨豊さん、田中長徳さんらと「ライカ同盟」を結成していて、
いわば、元祖散歩写真家のお一人。一方では、イラストライターの南伸坊さん、建築家の藤森照信さんらと「路上観察学」なる団体を結成して、われわれ読者に眼を瞠らせたのです。
「路上観察学入門」がちくま文庫に収録されているので、ご存じの方もおられると思います。



眼のつけどころが、ユーモア、エスプリが効いているというのか、じつにおもしろい。
あなたの(いや、わたしの)硬直化し、固定観念に支配された頭脳を、やんわりもみほぐしてくれるのです。

この人は人物は撮影しないのです。
ひたすら、「モノ」を撮って、それにことばというか、それまでだれも考えおよばなかった意味(いわば薬味ですね)をぶつけて、見る人を立ち止まらせる。
見る人は「眼から鱗」の経験をしたり、くすくす笑ったり、感心したり・・・。
この赤瀬川さんと出会っていなかったら、わたしはたぶん、散歩写真なんてやってなかったろうなぁ。
観察するというのは、少し訓練を積めば、だれにだってできる。
しか~し――なのである(笑)。
観察することによって、そこにある現実を違ったコードで読み替えていくのは、
だれにでもできることではないのです。

たとえば、つぎの写真に「しょぼくれた老夫婦」というタイトルはどうかしら?



え(^^;)
ありふれてますか。
うーん、わたし自身、まだ固定観念にしばられてますな。
「正体不明」は、わたしにいわせれば、90年代に刊行された、いちばん「おもしろい」写真集です。素人の時代のはじまりという意味でもね。ご存じない方は、図書館をさがして、ぜひご覧になって下さい。
「へへへぇ。これなら、おれも――あたしも、路上観察、散歩写真やってみようかな」というマイミクさんが、きっとお一人、いやお二人はいるはずです(笑)。
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