二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

「高嶋ちさ子の名曲案内」 高嶋ちさ子著(PHP新書)

2010年05月30日 | エッセイ・評論(国内)
「ヴァイオリニストの名曲案内」につづいて、これを読んだので、ちょっと感想を書いておこう。 世には「名曲名盤」のガイドブックがじつにたくさんある。わたしも6冊ばかり買って、手許に置き、よく参照している。インターネットのウェブサイトにも、初心者向けにつくられた名曲案内のページがあまた存在している。 フルトヴェングラー、トスカニーニの時代は遠く去ったし、指揮者はもちろん、ピアニスト、ヴァイオリニストの . . . 本文を読む
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「ベートーヴェンの交響曲」 金聖響+玉木正之(講談社新書)

2010年05月25日 | エッセイ・評論(国内)
ベートーヴェンは作曲家としては、世界でいちばん有名な「楽聖」。バッハ、モーツァルトも有名度なら負けてはいないという人もいるだろうけれど、交響曲第5番「運命」の前には、やや影がうすくなる。世界中に存在する交響楽団、管弦楽団は、俗っぽくいえば「ベートーヴェンでメシを食っている」といえるかも知れない。ベートーヴェンの9曲のシンフォニーは、そういう意味で、文句なしに「特別な音楽」である。 ある本を読んで . . . 本文を読む
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「ウィーン・フィル音と響きの秘密」 中野雄著(文春新書)

2010年05月21日 | エッセイ・評論(国内)
このところ、クラシック音楽にすっかりはまってしまい、読書といえば、本も雑誌も音楽関連のものしか読めなくなっている。 わたしがクラシックに戻ってきたのは、15年ぶりか、20年ぶり。 世の中も、わたし自身も、この間にすっかり変わってしまった。いや、正確にいえば、変わってしまった部分と、旧態依然たる部分が、ねじれあいながら、相半ばしているということになろうか。大げさにいうつもりはないけれど、15~20年 . . . 本文を読む
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「ヴァイオリニストの音楽案内」 高嶋ちさ子(PHP新書)

2010年05月15日 | エッセイ・評論(国内)
この本を買うまではまったく知らなかったけれど、 TV出演や年間100本というコンサート活動をおこなっているというから、 ヴァイオリン・ファンはとっくにご存じの方が多いだろう。 わたしは本屋で立ち読みをして、これは! ・・・ということで買ってきて、たちまち読みおえた。 こういった形で顔文字が使われている本は、はじめて読んだ。 肩のこらない、女性らしいバランス感覚とウィットにとんだ、フレッシュな名曲 . . . 本文を読む
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「運命の力」 フジ子・ヘミング(TBSブリタニカ)

2010年05月10日 | ドキュメンタリー・ルポルタージュ
異色のピアニスト、フジ子・ヘミングの名を知ったのは、ことし4月、一枚のCDに出会ったことによる。 60歳をすぎてからの遅いデビューは、まことにドラマチックだった。 NHKの番組ETV特集「フジコ~あるピアニストの軌跡~」が放映されたことで、一夜で有名人になってしまったのである。 それまでもピアニストではあったが、ほとんど売れない、無名といっていいような地味な存在。彼女は再起、再デビュー・・・といっ . . . 本文を読む
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