二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

非現実的な夢想家

2011年06月14日 | Blog & Photo
マイミクケンちゃんの日記で、村上春樹さんの演説を聞いた。
非常にまっとうな意見だし、タイムリーな社会的な発言なので、
あとで原文をダウンロードし、詳しく読んでみるつもりである。
まあ、日本人の「最大公約数」的な部分があるとはいえ、この発言の場じたいが、イベントの聴衆へ向けたものなので、そのことを考慮しなければならないだろう。

非現実的な夢想家。
わたしは村上さんのよき読者ではない・・・というか、短編作品を2つ、3つしか読んではいないけれど、このあたりには、村上さんのシニスムがにじんでいておもしろい。
小説家や詩人には政治的な、あるいは社会的な発言をする人がとても少ない。
それはそれでいいのだとわたしは思う。
とんちんかんな、つまらない発言をするヒマがあったら、よい作品を作り上げて、それを読者に提供し、よろこんでもらうほうがまっとうである。

非現実的な夢想家――村上さんとは違った意味で、わたしにも、誇りをもってそう名乗る資格は十分にある(笑)。

カタルーニャ国際賞授賞式で
YouTube(1/4)
http://www.youtube.com/watch?v=ZL-W7tX1Z-Y

原文はこちら(毎日jp)
http://mainichi.jp/enta/art/news/20110611k0000m040017000c.html

2011.3.11。
この日を境にして、わたしの世界観・・・というと大げさだが、まあ、エネルギー問題や、原発の受け止め方、自然観が変わったり、深まったりした。
しかし、それについて時事的な発言をするのは、わたしの流儀ではないし、だれかに発言をもとめられているわけでもないから、これ以上は立ち入らない。


さてさて。
このあいだ紹介した嶺公園(霊園)とその周辺は、かろうじて「里山的環境」がたもたれている、わたしの自然観察&撮影ポイントである。
赤城山麓の広大な斜面をきり開いて造成された雛壇形式の墓地がならび、雑木林、農業用のため池、子ども向けの小公園、自然の散歩道、野鳥の観察小屋などが混在している。







これらはいずれもウラギンヒョウモン。彼らの棲息ポイントがあり、大好きなアザミがいまが盛りと咲き乱れている。昨年は交尾シーンをたびたび目撃し、撮影している。

そして、こちらはナナフシ。エッチラオッチラ、と。



さらにクローズアップ。
こんな不可解な昆虫も少ないだろう。見るたびに、微苦笑のようなものが浮かぶ。



いまさらいうまでもないが、地球は人間の独占物ではない。
多種多様な植物、動物、昆虫などのいのちは、食物連鎖の頂点に立つ人間の責任において守らねばならない。そのことを、あらためて肝に銘じておこうではないか。

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