二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

五月のみどりの風に吹かれて(有鄰館、無鄰館とその周辺)

2015年05月04日 | Blog & Photo
連休二日目は、五月のみどりの風に吹かれ、途中休憩をはさみながら、
群馬県桐生市を、旧い二眼レフをぶらさげて、カメラ散歩してきた♪

いや~、満喫しました・・・というにはなにかが足りなかったが、愉しい出会いにめぐまれた。
なにかが足りないとは、人影のこと。
連休真っ只中だというのに、有鄰館ではたいしたイベントがおこなわれておらず、路上のフリーマーケットもお休みで、人出がなかったのだ。
桐生市のイベント情報を確認してから出かければよかったかなあ(^^;)

さて、トップにあげたのは、店頭にあった創作人形。
女性像の独特な愁いをふくんだこの表情に、見た瞬間魅了された。
人形はガラスの向こうにあった。
わたしはローライの磨りガラスをのぞきながら「あ、ああ!これこれ」といささか興奮し、慎重に数枚シャッターを押した。ガラスのこちらに、なんという花か、薄むらさきの花が咲いている。
ローアングルにしたため、ガラスには道路の反対側、有鄰館の屋根が映りこんでいる。そこに透かし絵のようにややぼんやりと浮かび出た女性の顔。

「あらあら、どうぞ中にお入り下さい」と年配の店員さんにお声をかけられた。
これが、田畑恵美子さんの人形との初の出会い!

■田畑恵美子クレイドールの世界
http://www.emikosdollworld.com/
店番をしていらしたのは、恵美子さんのお母さん。
紙粘土で訴求力があるこんなに深い表現が可能なのだ。



これはギターを弾く老人。
極彩色ではなく、ややフェイディングしてあるのがリアルで、味わいを深めている。



さてこちらは、この日連れだした二台のカメラ。
写真とわたしの関係性をより濃密にするため、二眼レフは心強い相棒となる。デジとフィルムをそのたびに切り換えるのはけっこう忙しいのだけれど(笑)。



こちらは無鄰館の中にあるJAZZ喫茶コンボの光を浴びているローライフレックス。
レトロな隠れ家的なたたずまいに、わたしだけでなく、カメラもしびれている♪
JAZZの全盛期は1950~60年代。二眼レフも同じ。
カメラがよろこんでいるのが、オーナーのわたしにはわかる、わかるよ~ん(^^)/~~~
紅茶は現地までいって調達してきたというセイロンティで、まろやかな甘味と渋味が絶妙にマッチングされていた。

田島さんの人形と無鄰館(旧北川織物工場)のコンボ・・・桐生までやってきた甲斐があったというものである。



コンボの店内。
月に1回、JAZZメンたちが集まって、ライブもおこなわれているとか。
現当主の北川さんは、一級建築士&ドラマーなのである。
クラシック音楽ならともかく、ジャズにはとんと疎いため、北川さんのディープなお話を聞き損ねてしまったのは残念(~o~)
地元桐生の名士といえる方だとは知らず、無謀にもローライで写真撮らせて下さいとお願いし、快諾をいただいた。ちゃんと写っているかどうか、現像を見るまで心配。
帰りがけ「ところで、どんなお仕事をしているんですか」と質問された(笑)。
わたしが坂口安吾だの、羽仁五郎だの、朔太郎だのと話したせいだな、たぶん♪
「ローライはコードを学生時代に使っていましたよ」とおっしゃっていた。



ショーウィンドウの中に、やせてひょろひょろのわたしがいる。
セルフポートレイトも、こういう街撮りではわたしの定番となっている。



街角の花はたくさん撮影したが、これをあげておこう。
クレマチスにこんな色の花がある。
ヨシズとベストマッチング♪ やさしさをサンキュー!! サンキュウ!!
街の息づかいがつたわってくる。



大勢の登場人物を“構図”としてとらえるのはそう簡単ではない。
この一枚はわたし的には合格ライン。赤と水色、そして背景のレンガが効果をあげているとおもう。



最後はつぶやきでとりあげた少女たちの後ろ姿。
なんといっても、これがこの日のベストショット(^^)/
二人の会話が聞こえてきそうな動きの一瞬を切り取った。写真的にいえば、この一枚を撮るために出かけたようなものだろう。
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