《もし誰かが私を救ってくれたのだとしたら、それは紛れもなくあなたでした。あなたの優しさを確信する以外、もう私には何も残っていません。》と、ヴァージニア・ウルフは遺書の中で書いている。
世界でもっとも美しい遺書といわれる。
昨日彼女の短篇集を買った。21世紀なって、驚くほど評価が上がっている。
世界的にみて、女性の地位が上昇したからだろう。
予告によると、9月に鴻巣友季子訳で「灯台へ」が刊行になる . . . 本文を読む
(平成29年ころ撮影)
おーい おい。
そこをゆくのはだれ?
だれだれ だあれ。
いつか離ればなれになってゆくんだね。
父とも母とも いずれは。
いずれは離ればなれになる。
そんなに遠い未来ではなく
どんどんと“その日”は近づいてくる。
独りだから独りになる。
猫も犬も その他の生きものはすべて
そういう運命の下にある。
独りで死んでゆくのだ。
このアスパラガスやジャガイモはう . . . 本文を読む