二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

レンズの話 28mmと50mm

2011年03月20日 | Blog & Photo
今日も出社し、仕事場でキーボードをたたいている。
通勤途中、ガソリンスタンドに長蛇の列。
ガソリンが入荷したという情報は、あっというまに、近隣に拡がるものらしい。
あれだけ長いと、1時間待ち、うっかりすると2時間待ちを覚悟しなければならない。
わたしは行列にならぶのは嫌いだから、クルマにはなるべく乗らないようにしているが、
そろそろ給油ランプが点灯しそうな案配となってきた(;_;)
明日は休んで、近場へカメラ散歩に出かけようかな?
世の中3連休。計画停電は、この3連休中は見送られたようだ。やれやれ。

昨夜帰宅途中、本屋の二階にいたら、ぎょっとするような余震が襲ってきた。
店内に、ため息ともどよめきともつかない来店者のリアクション! 数秒後におさまって、店内は何事もなかったような静寂に返った。

わたしが書店に足をはこんだのは、「アサヒカメラ」4月号「日本カメラ」4月号を買うため。ついでに、「横木安良夫流スナップショット」(横木安良夫写真・文 (エイ)文庫)も買ってきた。
そこでいちばんおもしろいと思った特集は、「日本カメラ」の「“絶対焦点距離”を身につける」であった。
50mm 鈴木 信彦
28mm 豊原 康久
35mm 尾仲 浩二
絶対焦点距離=画角の見つけ方とは? 高梨 豊

この4人の写真家に取材しながら、それぞれが偏愛するレンズと、画角について、あるいは各メーカーのレンズ紹介をめぐって特集を組んでいる。
わたしのように、写歴40年に近いベテランになると、こういった特集記事は、これまで何回となく読んで、あるいは読まされている。だけど、やっぱりおもしろい。
念入りにくり返し読むから、立ち読みでは無理。へたをすると、しつこく10回はくり返し読んで、頭の中に、そっくり取り込んでしまうのだ。
とくに尾仲浩二さんは徹底している。
「なぜいつも、ニコンF3に35mmF2レンズなんだろう?」と不思議に感じていたが、森山さんの弟子となって写真家への道を歩みはじめたころから、35mmしか使っていないそうである。「35mmレンズを中心に撮っています」ではないのだ!

28mmと50mmはスナップショットの基本中の基本だけれど、もし1本だけなら、28mm的にも50mm的にも使える35mmレンズをわたしも選ぶだろう。
風景写真をやっていたころは、望遠系をつかったし、いまでも昆虫写真では、90mmマクロや望遠ズームをつかう。しかし、この2本は、用途が限られている。

ニコンD7000 レンズは24mmF2.8または 35mmF1.8(35mm換算でそれぞれ36mm、52.5mm)
LUMIX LX5 (レンズは24mmF2.0~90mmF3.3)

アルバムにデータを書いているように、わたしの場合、この体制で、現在の撮影の99%がカバーできる。
どちらか1台ということになったら、LX5を選ばざるをえないだろうが、望遠側を使用する比率はかなり低い。LX5はステップズームに設定してあるから、いま何ミリの画角で撮ろうとするのか、大抵は事前に確認済。これは「カメラが撮ったのではなく、“わたし”が撮ったのだ」と思うために、必要ないわば儀式なのだ。その中間の画角は、使わない。



※新ストラップをつけ、24mmF2.8を装着したニコンD7000。左はタムロン90mmマクロ。


カメラやレンズは、その撮影者の「身体性」に直結している。だから、そのフォトグラファーのファンとなると、彼がどんなカメラ、どんなレンズの使い手なのかが、気になってくる。
いまわたしがちょっと欲望を感じているのは、ポケットに入れ(・・・といってもベルトにケースをつけていつでも取り出せるならオーケー)どこへでも持ち歩ける、小型で性能のいいカメラ。
デザインも大切なチェックポイントとなる。カメラ店に足をはこぶたびにいろいろな機種をいじくりまわしているけれど、わたしのその欲望を100%満足させてくれる機種が、まだない。

つぎは一昨年建て替えた父の仕事場。
農業用、木工用の道具類が、びっしりとならんでいるのは、なかなかの壮観である。
ここを拠点に米、野菜、果物をつくり、菊を育てている。道具類ばかりでなく、作業着や肥料などのストックもある。



こちらが入口左。



そして入口右手。



さらに菊づくりのための“サンルーム”まで。

古材屋から材木を買ってきて、時間をかけて納屋を建ててしまうようなまめな父親にとっては、ここが遊び場なのだ。目下カメラと写真にうつつを抜かしている、不肖の息子たる三毛ネコは、とてもこれを継承できそうにない(^^;)
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