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二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

撮った写真・撮れた写真・撮らされた写真

2011年04月25日 | Blog & Photo
4月は張り切って毎日日記をアップするぞ、と決めて24日が経過した。
さあて、今日は・・・なにを書こうかにゃあ。

そうだ「夜への階段」の新作についてちょっとだけ書いてみよう。

1.撮った写真
2.撮れた写真
3.撮らされた写真

微妙な感覚なのだけれど、写真にはどうもこの3種があると、三毛ネコsyugenは考えている。
1は、撮影者の撮影意図が、はっきりとつたわってくる写真。
望遠を使って、三脚などを立て、狙いをしぼり、
背景にきれいなボケをあしらって撮る・・・なんてのは、これである。撮る前から「こんな写真にしてやろう」という明快な意図が存在する。
アトリエにおいて「そこにないもの」を制作できる画家と違い、歩きまわって、被写体を探さなければならないカメラマン。
「われ発見せり!」といったようなよろこびと表裏一体となった場合、大きな満足感につながっていく。

2の撮れた写真。
これは偶然にまかせ、パシャパシャとシャッターを押していたら、写ってしまった写真。
わたしの作品でいえば、先日、大宮で撮影した「街角スナップ」や「夜への階段」のつぎの3枚などが、これにあたる。







ときに、思いがけないシュールな画面が出現し、撮影者本人をも驚かせる。意外性――というやつで、この手法は、たぶん、ダダイストか、シュールレアリストが創始したものであろう。
昨今のコンデジは、性能があがっているので、あちこちと持ち歩き、デタラメに押したりしていると、おもしろい拾いものにぶつかる(^_^)/~

3の撮らされた写真。これは旅写真、観光写真などにいちばん多く見られる光景で、
それを“見た”人は、写真に撮って残したい・・・と思う。つまり、絵はがき的になる。
高価な機材を持ったアマチュアカメラマンが、あなたの横にも、後ろにも、前にもいて、押し合いへしあい。場所取り合戦がはじまったりする。
三毛ネコsyugenも、初心者のころは、そういう写真を撮っていたし、いまでもときおり撮る。

まあ、街角スナップで、美人さんを「エイヤッ!」とスナップするのも、「撮らされた写真」に該当するかも(^^;)
被写体はある意味で「拝跪すべき対象」なのである。桜もそうだし、富士山もそう。文句のつけようがない美人さんも、同じ社会的存在で、カメラマンは、わたしをふくめてこういうものに弱い(笑)。
つまり、観光地の絵はがき的な写真と、週刊誌・写真雑誌を飾るピンナップガール的写真は、方向が違うように見えて、社会的な需要は同じとみることができる。

業界で「よく売れる」のは、むろん、こういった写真である(笑)。
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