二草庵摘録

本のレビューと散歩写真を中心に掲載しています。二草庵とは、わが茅屋のこと。最近は詩(ポエム)もアップしています。

写真の過去・現在・未来

2011年04月24日 | Blog & Photo
大きなタイトルをつけてしまったけれど、たいしたことを書くわけではない。
森山大道さんの「NAKAJI」(講談社)を買ったので、古くからの一ファンとして、
何事かしるしておきたくなったのだ。



フィルム時代から写真をやっている人で、森山さんの名を知らない人はいないだろう。
情の荒木経惟。知の藤原新也。そして、情と知のバランスがとれていて、
21世紀に入るころから、国内での評価にくわえ、国際的な評価も高まり、巨匠の仲間入りをした森山さん。

当時の名編集者山岸章二に認められ、1965年 『ヨコスカ』を「カメラ毎日」8月号に掲載して華々しく登場して以来、じつにたくさんの写真集、エッセイ集を刊行しつづけ、いまだ撮影の第一線に立ちつづけているこの写真家の本は、最初に「続にっぽん劇場写真帖」「遠野物語」を手に入れてから、ずっとおつきあいしてきた。

とはいえ、いまウィキで確認したら、見ていたつもりでも、その全仕事の1/3ほどしか知らないことがわかり、冷や汗、冷や汗。
すぐれた写真集はたくさんあるけれど、なかでもわたしが「これは最高!」と判断しているのは、「サン・ルゥへの手紙」である。「光と影」や「仲治への旅」もすばらしいが、サン・ルゥの1冊に収録された写真には、関心が持てないもの、つまらないと思えるものが、一枚もない。



とくにこの見開きを見てほしい。
こんなこと、写真でなければできない表現領域であろう。
左は女。右は男。「写真って、こんなことができるんだ!」とばかり、感動しつつ、うちのめされたのを覚えている。

1982年『光と影』(冬樹社)
1987年『仲治への旅』(蒼穹舎)
1990年『サン・ルゥへの手紙』(河出書房新社)
ほんとうに、いい仕事をとぎれずにやっていた豊饒な森山さんの80年代。

このうち、2冊はもっているけれど、「仲治への旅」だけを、買いそびれてしまっていた。
講談社版「NAKAJI」は、おそらくオリジナル写真集からのコピーだろう。それでも、手許に置いておけば、あのころの森山さんと、あの写真集を思い出すよすがにはなる。



この写真右は、新潮社から刊行されたフォト・ミュゼシリーズの安井仲治写真集。
1994年の刊行で、そのころもわたしは、いまと同様、写真への熱にとらえられていた。

不動産業自営のため、近隣をあちこちと歩き回るのが、仕事。・・・いや趣味でも。
このところ、CX4をおさめたポーチをベルトにくくりつけて、
どこへいくにも持ち歩き、パチパチやたらと撮影しまくっている。

つぎの3枚は、最近の「お気に入り」。
CX4のクリエイティブモードには、6種の“フィルター”が用意されていて、これがおもしろいのだ。








ポケットサイズであり、28~300mmの高倍率ズーム付きであり、しかも、遊べるフィルターがある。森山さんもデジタルに切り替え、カラーで撮影をはじめているとの記事を、カメラ情報誌で眼にした。あるインタビューで「またフィルムにもどるのでは?」と質問され、きっぱりと、そんなことはありえないでしょうと、否定。
新しいカラー写真集は、この秋にお目見えするらしいが、ワクワク、ドキドキ、いまから待ち遠しい。

写真の過去・現在・未来。
わたし自身、ようやく、写真の「現在」に、追いつこうとしているところである(^^;)
いやはや、コンデジの進化、恐るべし。
上の3枚から、それがいくらか伝わるかしら(?_?)
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