「いちご狩りに行きたいな」の記事にコメントをくださった たくたくさんに、
記事中の★くんのお母さんがメッセージを寄せておられます。
たくたくさんは、よかったら記事のコメント欄に飛んで
読んでくださいね。
1歳7ヶ月の★ちゃん、☆ちゃん。2歳1ヶ月の●ちゃん、2歳6ヶ月の○くんの
レッスンの様子です。
ベビー向けのレッスンでは、親御さんに、子どもの遊び方や言葉から、
わが子が今、どんなことに敏感になっているのかに気づいてもらうお手伝いを
しています。
「敏感期」というのは、
生物学者のユーゴー・ド・フリースによって提唱された概念です。
それを教育に取り入れたモンテッソーリは、敏感期を、
「発達の初期のころ、ある能力を獲得するために、身の回りの特定の要素を捉える
感受性が特別に敏感になってくる一定期間」として捉えていました。
モンテッソーリは、成長とは、曖昧なものではなく、
周期的な、あるいは束の間生じて指針を与える本能によって、
細部に至るまで導かれる一個の作業だとおっしゃっています。
子どもの心や体の成長は、徐々に完成されるのではなく、
ある特定の時期に爆発的に完成されると考えていたのです。
また、敏感期には環境の習性や法則が、楽に喜びのうちに吸収され、
課題の達成が簡単になること、
その時期に得られた能力や性向は敏感期を過ぎたあとも定着し、次の段階の土台となると
同時に後の生活や人生に影響を及ぼすことも指摘しています。
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実は、わたしはモンテッソーリの洞察力を深く信頼している一方で、
現在、日本の幼稚園や家庭で行われているモンテッソーリ教育について、
複雑な思いを抱いてもいます。
というのも、モンテッソーリの園に通っている子の親御さんの話をうかがうと、
その子個人の敏感期について、正確に読みとろうとする努力をせずに、
ただ「教具の世界での系統学習」という捉えで、子どもと関わっている先生や親が
多いように思われるからです。
また、同じ敏感期にあっても、子どもの個性や好みによって
教具や素材の質を変えた方がいいケースへの対応があまりないようでもあります。
たとえば、折り紙を半分に折って、
たくさんの三角形を作る作業に熱心な子がいる一方で、
同じように、真剣に大人の作業を観察して、正方形の角と角を合わせて
三角形を折るにしても、タオルハンカチのような素材で
人形のお世話やままごとの中で繰り返したがる子もいるのです。
○くんは、物のサイズに敏感な時期のようで、
長さの異なる乗り物がきっちり収まるような車庫を作ってあげると、
喜んで乗り物を入れていました。
また、懸命にブロックで物を埋めてしまおうとする活動にも熱心でした。
乗り物好きの男の子は、デュプロブロックのような
色がはっきりしていて、表面がつるっとしていて固いもので作った
立方体や直方体を好むことがよくあります。
次回に続きます。