虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

「なぜ?どうして?」と問うことが少ないので心配です。

2014-11-19 15:00:02 | 幼児教育の基本

過去記事です。


コメント欄で次のような質問をいただきました。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

こんにちは。子供について心配なことがあります。

それはあまり「何故?」「どうして?」と小さい頃から問わないことです。

私もそうだった気がします。そういうものだと受け入れてしまうのです。

これでは思考することが苦手になるように思います。

親がどのように導けばよいでしょうか?

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「びっくりした」「ふしぎだな」「面白いな」 と感動する体験がたくさんあるほど、

子どもは、「どうして?」「なぜ?」と問うようになるように思います。

 

また、親子で「どうなるかな?」「こうなるんじゃない」「次は?」と予測したり

推測したりするおしゃべりが多いと、

「えっ?どうして?」という気持ちが生じやすいです。

 

たとえば、「今日、○ちゃんと夜ごはん食べてる時、お空にお月様来てるかな?

あそこらへんかな?」など話していたとすると、子どもは「お月様、空にいるよ。

夜だからいるよ、きっと」と答えるかもしれませんよね。

でも、実際、夜になって空を見上げると、月が見えなかった時には、

「どうしてお月様いないの?」

「今日は、曇ってて雲がたくさんあるから隠れているのかな?」

「どうして隠れているの?かくれんぼしているの?}

「どうしてかな?」といったおしゃべりにつながるかもしれませんし、

しょっちゅう夜空を気にかけるようになると、

「どうしてお月様の形はいろいろなの?」「だれか食べたの?」

「ごっつんってして、へっこんだの?どうして?」といった質問が

出てくるかもしれませんよね。

 

下の写真のような電車や駅を作って遊んでいる場合にも、

子どもが電車の上に人形を乗せた時には、トンネルにぶつかるかな?

ゴツンってするかな?」などと言うと、ヒヤヒヤしながらそれを見守ったあとで、

「あれ、ぶつからなかった~どうして?どうして?」と

親御さんが不思議そうにしていると、

子どもが「きっと、(トンネルが)高いから」などと答えることでしょう。

そんなふうに「どうして?」を口にして遊ぶことが多いと、

子どもから「どうして?」という疑問もよく出てくるようになると思います。

 

 

↑ ひもをひっぱると、あんぱんまんがぴょこんと飛び出す仕掛け。

こうした動きのあるブロック作品や工作作品は、

子どもの「どうして?なぜ?」という気持ちを育みます。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。