年長さんたちのグループレッスンで、「夢の国を作りたいのよ!」と張り切っていた☆ちゃん。
適当な材料が入った箱を渡すと、ティッシュ箱を土台にしてちょいちょいっと棒やらもールやらを
貼り合わせて「できた!」と涼しい顔。
上の写真のように見たところ、目に着いたものをランダムに貼り付けただけのように思われる
大雑把な作品なのですが、本人の説明を聞くと、壮大なストーリーが内在している模様です。
「夢の国ではね、こっちが夜の時は朝なのよ。それで、夢の国が朝になるとこっちでは夜になるのよ。
夢の国に行くには、夢の扉を通っていかなくてはだめなんだけど、そこには暗号があるから、
難しいの。夢の国とこっちの国はあべこべで、大人は子どもに子どもは大人になっちゃうの。
だからわたしは大人になってたから暗号がわかったのよ。017!暗号は017よ。いっしょに行ってた
お母さんは子どもになってたんだけどね」と☆ちゃん。
すると、前回のレッスンで初めて会ってお友だちになったばかりの○ちゃんが、
「☆ちゃん、わたし、☆ちゃんの夢を見たよ」と言いました。「夢の公園でさ、よく☆ちゃんに会うんだよね~」とも。
○ちゃんも☆ちゃんも内向きの直観が優れているんじゃないかな、と思われる子で
想像して物語を考えたり、モリモリと物を作りだしたりすることが大好きです。
○ちゃんの言葉を受けて☆ちゃんは、「そうそう、わたしも○ちゃんと夢の公園のところで会った!会った!」と
調子のいいことを言いました。
「そうだよね~やっぱり会ったよね~」と○ちゃん。「夢の国ではさ、☆ちゃんは疲れてそうだったけど、
あそこは怖いことばっかりだよね~」とも言いました。
それを聞いた☆ちゃんは、「ほんとほんと。夢の世界はそうだよ」と、
そこまではふたりとも意気投合してまるで遠足の話でもするように夢の思い出話をしていました。
が、途中で、○ちゃんが、「夢の世界じゃ、さかさまだから男は女に。女は男になってたね」と言うと、
それまでは何でも同調していた☆ちゃんが、「それは違うよ。男は男。女は女のままだよ。
わたしの夢の世界では。あべこべって、大人は子どもになって、子どもは大人になることだよ」
と言いました。
それから、「暗号を解いて、夢の世界に入ったらね、問題をどんどん解いていって
どんどん夢の世界を行くんだよ。夢の学校じゃさ、明日テストなの。
男の子はたったひとりしかいなくてチャンバラごっことかしているんだよ。」と付け加えました。
すると、☆ちゃんは呆れたように「☆ちゃんの夢の世界は厳しいねぇ!」と言いました。
「テストとかあったり、夢なのに!そんな風に問題解いていく夢の世界なんていやだよ」と○ちゃん。
↑は○ちゃんが作った夢の世界で、雲の上にドリーミーな橋や小山やお家が作られています。
↑こちらは宇宙の研究者になりたい◆ちゃんが作っていた作品で、
刺さっているアイスの棒は避雷針で、ひとつひとつの小さな家は
それぞれ入口同士で合体可能で、自由に行き来したり、組み合わせをかえたりするのだそうです。
「夢の家じゃなくて、洋服が作りたい」と言っていた★ちゃん。
巻きスカートを作っていました。
洋服作りには柔らかい素材の包装用のシート類が役立ちます。
算数タイムには『ぴぐまりおん2,3年生』のお寿司の並べ方の問題をしました。
いくつかの条件を頭において、寿司を食べる順序を考えてみるのは
面白かったです。