虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

親子向けのベビーレッスン用のメモ用紙を作ってみました♪ 2

2015-06-26 14:28:37 | 初めてお越しの方

1歳11ヶ月のBくんは、昨日までできなかったことが急にあれこれできるように

なるような大きな成長の時期のようです。

お家では重ねコップのおもちゃを積み上げたり簡単なパズルをしたりして

遊んでいるそうです。

 

Bくんは周囲の人と人との間でどんなことが起こっていて

どんな感情のやり取りや会話がなされているのかに目ざとい子です。

少し年上の子たちがルールのある遊びに興じたり、揉めたりしている時、

Bくんは一部始終をしっかり観察していて、

自分もその仲間の一員として振舞おうとしたり、

理不尽な赤ちゃん扱いを受けようものなら断固として間違いを正そうとしたりします。

 

普段、お兄ちゃんたちが、

「強い」とか「大きい」とか「多い」とか「全部」ということに重要な価値を

置いているのを見聞きしているからか、

強そうなサメやライオンやカニ(はさみを持っているので)を選んで、

「こわいぞぅ」という素振りをしたり、両手いっぱいにカエルをつかんで、

「全部、全部いるよ!」と主張したりしていました。

 

工作タイム。

お母さんに怖い顔のサメの絵を描いてもらってAくんのお兄ちゃんのサメと

戦わせているBくん。

 

この時期、Bくんに易しいパズルや重ねコップなどの知育玩具などの知育玩具で

遊ばせてあげるのも大事でしょうが、Bくんの個性を考えると、

わかりやすいルールのゲームに参加させたり、お兄ちゃんたちが

手品をするところを見せたり、駅や飛行場の仕事や消防隊の仕事などを細かい設定で

盛り込んだごっこ遊びに参加させるなど、「より複雑な意味のある遊びの世界の周辺で

過ごす」ことと、「それらをBくんにとってわかりやすいものにする」のが

大事なのかな、と思いました。

 

「それらをBくんにとってわかりやすいものにする」というのは、

この日のレッスンの中で例をあげると、

HABA社の「Eraster Obstgarten」というゲームを使って、

「赤いサイコロの目が出たら、赤い実を取る」

かごの目が出たら、かごをザーッとひっくりかえす」など、見てわかりやすく

やってみて楽しいと思う行為を中心にするとか、

「順番にする」ことだけをルールの中心にし、

果物にかぶせたコップをはずして目当ての果物を見つける遊びをするなどです。

 

2歳3ヶ月のCちゃんは、おしゃべりが流暢で、「これがしたい」という目的を定めて、

実行するのが上手なしっかりさん。

やろうと決めたことは、多少うまくいかないことがあってもやりぬきます。

HABA社のEraster Obstgartenのゲームをしている時は、

楽しんで参加していたものの、「ひとりで果物を色ごとに分けていく」といった

自分で目的を定めて、少し長いプロセスを踏んで

全てやり遂げるような取り組みの方が喜ぶように感じました。

今回のレッスンでは、自分がやろうと思ったことをやっていく途中で、

これは違うというものを見つけて知らせにきたり、

自分で問題を解決したりする姿(異なる種類のものだけをより分けるなど)が

よく見られました。

 

 

 

 


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1 コメント

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ありがとうございました! (花と感情)
2015-06-27 21:52:41
本日、ありがとうございました。
そして、
いつも気づきをありがとうございます。

お兄ちゃんにばかり
気を揉んでいて、
弟にはさっぱり
目も手もかけていませんでした。
只々可愛くて…(笑)
その分、くすぐりやスキンシップは
たっぷりしていますが、
丁寧に観察したり、
何に興味があるか、
敏感になっているものなど…

いただいたメモは、
コピーして、お兄ちゃんにも
そして、弟にも、
使わせていただきます!
漠然としか見てないんだな~…と
自分の観察力のなさを痛感しながらも
活用していこうと思います。
(余談ですが、先生がおっしゃっていた、色覚のテストU+2048先ほど偶然見つけ…私…モグラでした…(笑))

先生の話を伺っていると、
視点の違いにハッとします。
つい、できない事にばかり
目が行き、しかも、それを
悪い事だと、心配したり、
矯正しようとする…
彼らの強みを生かしながら
カバーしていけるように
働きかけるべきなんですね。

本当にいつも勉強になります。
前回紹介してくださった
脳に悪い~…の本も
取り寄せできたので
読んでいます。目から鱗でした!
私自身も、笑顔で好奇心を持ち、
脳を衰退させない子育てをしようと
思います!

帰り道。作った飛行機を
あんなに楽しそうに飛ばしながら
歩く息子が、
本当に輝いて見えました。

ありがとうございました。
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