速達便には20代前半と20代後半の男の子(人?)が担当していました。
そのうち年上の方をちなみに★くんとすると、その★くんが、彼の言葉を借りると、
いつまでもこんなバカなこと(フリーター)やってるわけにいかないし、海外行って勉強しなおすことにした。……
ために、
その代わりに私が連れてこられたのでした。
ということは、彼が海外に旅立つまでの1~2週間の間に、
私がこの仕事をすっかり覚えて、なおかつミスなく猛烈に働く
即戦力とならなきゃいけないというわけです……
どこの職場でも経験しますが、たとえ10円でも出世は出世、
その額のみみっちさには到底見合わない
ねたみを受けます。
1時間に1本だけ、子どもに駄菓子屋で「うまか棒」を買ってあげる額のアップで……
部署を変わるたびに、仕事を教えない、いびる~といった先輩の
いじわる度はアップしていきます。
私なんて、短期バイト出身?などという郵便局内では下の下の身分で
上司の鶴の一声で「あっち行ってくれ」「こっち行ってくれ」
と振り回されてますから、仕事内容の難易度の上がり具合も先輩のいびり度の上がり具合も
半端じゃありません。
それでも……海外留学を前にして、立つ鳥 跡を濁さず……なんて言葉も
あるくらいだし、ビシッと仕事は教えてくれるはず……と思ったのは甘く……
「速達便の仕事は高度でハードで1秒足りと時間がないから、
人の世話してる時間なんてない」という態度で、
いつも駆け足で移動して、いきなり怒鳴りつける~
「1回しか教えへんで~!!」と、20手順ほど高速で見せる
と……
(郵便物扱うの速いね~手品みたい~)
★くんが仕事ができるのはよ~くわかったけど、
仕事を教わるにはまずい人にあたったな~という感じでした。
いっしょにいる20代前半の男の子(人?)……☆くんとしますと、
こちらは、終始無言で、時折にらむこととため息しかつかない……
★くんの子分みたいな感じです。
教わるのは難しいと察した私は、2人の仕事の手元を見ることと、
わからない部分をしぼっておいて、☆くんがひとりになったところで、
質問をぶつけるという作戦に出ました。
★くんは毎回仕事の仕方をたずねると感情が高ぶって
わめきちらすので、余計わからなくなるのです。
☆くんはぶす~っとして、教えたくなさそうにはしていますが、
聞かれたことにはちゃんと答えようとする生真面目なところがありましたから、
これは良い方法でした。
ここの仕事のメインは大量の郵便物の郵便番号と住所が合っているか、電話帳みたいな
分厚い郵便番号簿で、調べまくることです。
とにかく時間厳守で、速達を送り出す時間までに毎日分量のちがう速達相手に、
辞書引き大会みたいに
ピラピラピラピラあの、電話帳みたいなページをめくりまくる。
京都や田舎の郵便番号のややこしいこと、うっとうしいこと!
おまけに、お客様は、
郵便番号も住所も適当に省略していることが多い……それを完璧に一枚のこらず修正して、「あと○分!!」「あと○秒!!」なんてカウントダウンしながら、
急いで分けて、特別な袋に詰めて、
毎日、わわわわわ~!!!
と全力疾走する感じの仕事が続きます。
web拍手を送る
最新の画像[もっと見る]