虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

子どもたちが夢中になるユーモアとは?

2013-11-18 22:16:33 | 幼児教育の基本

子どもたちが夢中になるユーモア、

特別に子どもを魅了するユーモア、子どもたちの心で共鳴しあうユーモアというものがあるな、と感じています。

 

わたしはこの独特の子どもの感性に響くユーモアの力を借りて

子ども間の衝突を収めたり、緊張を緩めたり、学習に興味を抱かせたり、

遊びの世界を深めたり、いきいきとした楽しい雰囲気を作るようにしています。

 

同じユーモアでも、テレビでお笑い芸人たちが披露するような

ユーモアでも、子どもたちはゲラゲラと大笑いするでしょうが、

そうしたユーモアは、子どもたちのテンションを上げるばかりで、学ぶ意欲を奪うし、

集中できなくなったり、いじわるな友だちをからかうような態度を身につけさせることに

つながりがちです。

 

本当に子どもの心に届くユーモアは、そうした大人たちの笑いを作るためのものとは

一線を画するものだな、と思っています。

激しくぶつかりあっていた子どもたちが、思わず笑い出して

仲直りしたり、

ぼんやりして学習に集中しなかった子が身を乗り出して聞き入ったりする

「面白さ」というのは、

どれもわたしが子どもの頃触れた物語の世界から拝借してきたものです。

 

それは『不思議な国のアリス』

の世界にあるような数学や算数の世界を感じさせる言葉遊びや

アイザック・シンガーの書くユダヤの昔話「ヘルム」の村でやりとりされる会話や

アーノルド・ローベルの作り出す愛すべきキャラクターたちのつぶやきや真剣な思考の過程、

『くまのプーさん』の世界にあるブラックユーモアなどです。

教室でレッスンをする時や子どもたちと過ごす時は、それらを今の場面に合わせて、

構造はそのままで、上に乗せる言葉だけ変えて使っているのです。

 

そうしたユーモアは、子どもたちの目をたちまち輝かせて、笑いをはじけさせますが、

大人の方々は、それが面白いことだと気づきもしないことが

ほとんどです。

このブログでも、そうしたユーモアを交えた子どもとのやり取りを

記事中に残していますが、

それが何かのパロディーだと思って読んでいた方はあまりいらっしゃらないのでは

ないでしょうか。

またの機会に、具体的な会話場面とそこに含まれるユーモアが

どんな物語の中にあったものなのか、書きますね。

 

 

 

 


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