虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

1歳児のための知能アップアイデア

2013-09-03 20:11:58 | 0~2歳児のレッスン ベビーの発達
 
 
過去記事からふたつ
 
 
1歳半の☆くんのレッスンです。
☆くんはドールハウスの中へバスを入れて、横から出してくるのが
楽しそうでした。
そこで写真のような
空間認知の力を育てるための箱を作りました。
横や上などさまざまな箇所に出入り口があります。車を出し入れして
遊びます。
空間を見るとき、別の場所からの見え方が推測できるように
なるためのおもちゃです。
 
今日は1歳7ヶ月になる●くんの一ヶ月ぶりのレッスンでした。
教室に入るなり、先月と目の大きさと輝きがちがう…
●くんのお母さんにそのことを告げると、
「そうなんです。今月は、ある日を境にパァッ~と
急激な変化があって…」というお話でした。
レッスンをはじめてみて、確かに●くんの言葉の理解度も集中力も先月とは
雲泥の差なのがわかりました。

この時期の子は親御さんのちょっとした働きかけのちがいで、
まるで別人になったような進歩をとげることがよくあります。


例えば、こんな公園でのひとコマ。
少し大きな子が水道のじゃぐちをひねろう
としているとき、もう一人の子が水が出そうな位置で
バケツを持ってかまえています。
それを1歳くらいの子がじっと観察しています。
水が出た瞬間、喜びの声をあげます。

たった数分の出来事ですが、
その短い時間に、1歳の子は、
「何かをうまくやるには、狙いをさだめてじっと見ているとわかるな~うまくいくんだな~」と
いうことを悟ります。

こうした場面で、大人がさっと横から蛇口をひねってしまうと、
じゃぐちをひねろうとしていた子は手先を動きをコントロールする機会を
失いますし、
バケツを構えていた子は、水の性質に関する科学的な発見の機会を失います。
そして、1歳くらいの子は、
外の世界に対する学び方の姿勢が身に付きません。


こんなちょっとした大人のしぐさが、
子どもの日々の発達をまったくちがうものにさせてしまうのです。

花は太陽に向かって大きく花びらを広げて
よりたくさん日の光を浴びようとしています。
雨の日に外にバケツを出しておいても
バケツをさかさまにしておいたのでは、
雨がどんなにたくさん降っても、水は溜まりません。

日光の量や雨の量を気にするのではなくて、
花がちゃんと太陽の方を向いていること、
バケツをちゃんと水が受けれる向きにおいてあることこそ大事なんです。
赤ちゃんに何をインプットするか、
どれだけインプットするかよりも、
赤ちゃんが聞きたい!見たい!知りたい!
という心ではちきれそうになるように
大人が子どもの好奇心の先にあるものを
簡単に奪ってしまわないことが大切なのです。

●くんはとにかく面白い動きをするものに
好奇心がそそられる様子でした。
そこで、あっという間にできる工作で
●くんの好奇心を刺激するおもちゃを作りました。

ティッシュ箱をふたつに切り分けます。
ティッシュ箱には、つぶしやすいように、裏にミシン目が入っているものが
あります。そのミシン目を少しはずして、輪ゴムをひっかけテープでとめて、
分けた箱同士をつなぎます。

ひっぱるとゴムの力で箱がもとに戻ります。

●くん、大興奮です!
このあと、●くんとは、「不思議な動きをする虫」「本当に写真が出てくるカメラ」
「ポケモンがすべる」「輪ゴムで踊る紙コップ人形(お母さんに作り方を学んでもらいました)」「ブルドーザーのシャベル」「ブロックのミニカー発射台」「ロケットの発射台」
などをあっという間に作って、楽しんでもらいました。

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1 コメント

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覗きこんでいるまなざし (しまなみ)
2013-09-05 11:33:19
 うちの下の子は、1歳なったばかりですが、机の下に潜り込んでみたり、覗き込んでみたり、椅子をひっくり返してみたり、好奇心旺盛です。車に少し興味が出てきたようなので、レゴデュプロの車を与えて、一緒に遊んでみてます。こういう箱でトンネルごっこしても喜ぶかもしれませんね。
 とても困っていることがあります。上の子が5歳で、アスペルガーです。だいぶパニックが落ち着いてきて、工作もできるようになりました。昨夜もクッキー屋ごっこで遊びました。
 しかし、上の子向けに何かを作っていると、下の子が手を出して危険になる(昨日は、ハサミやペンには気を付けていたのですが、どうしても触りたがっていたセロファンテープを食べそうになりました)し、下の子に何かを作ってあげていると、上の子が取ってしまうし、で、困り果てています。双六やカードゲームも、下の子が生まれてから全くしてあげられません。(どっちもほとんど昼寝せず、夜更かし、早起き)いきおい、上の子に本を読ませている間に家事、下の子の世話、となってしまいます。夫の協力は得られません。
 上の子の相手をしながら下の子も楽しませる、または、下の子の相手をしながら上の子も楽しませる工夫は何かないでしょうか。ここ数カ月はどうしようもないのでしょうか。
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