過去記事です。
小学2年生の★くん。
教室内をうろうろそわそわしながら
やりたいことが見当たらない様子。
ピタゴラスイッチ風のおもちゃを組み立てたり、
歯車が回転するおもちゃを広げてみたりするものの
見本の通りに作っておしまい……となっていました。
「あ~ねむくなっちゃった。寝てもいい?」とたずねるので、
「3分だけね」と答えて、
わたしは、算数タイムに★くんに解かせる予定の問題のコピーを取ることにしました。
すると、印刷機がインク切れでした。
そこで、だれっとしている★くんに
インク交換をしてもらうことにしました。
子どもって、こんなちょっとした作業を任されるの
好きですよね。
本当にささいなことなんですが、大人がすぐにやってしまわずに
子どもにできるところまでやらせてあげると
たとえ失敗して物が無駄になっても、それに勝る
いいものが残ります。
箱の裏の説明書を見ながら、
カバーをはずしたて、
機械にセッティングした後で、★くんはいきいきとした
やる気いっぱいの表情になっていました。
やる気に火をつけるきっかけって、
本当にこんなささいなことの中にあるものです。
この日、わたしが提案した遊びは、少し前に科学クラブの男の子たちが
作っていった玉飛ばし機に
上下運動する仕組みを取り付けて、
新しい価値を加えることです。
この上下運動する機械は、綱渡りするピエロ人形を動かすために
壁に設置していたものなのですが、
かなり年代物の電子工作キットで作ったため、
きちんと動作しませんでした。
子どもたちの工夫でかろうじて動く状態です。
その上、ピエロ人形を幼い子たちが触るうちに
バラバラに壊してしまいました。
そのため、この装置は使われないまま壁に残されていたのですが、
★くんに取り外してもらい、玉飛ばし機の側面に取りつけて
利用することにしました。
段ボールを接続するのに
六角ボルトは重宝します。
くぎのように危なくないし、
えんぴつで段ボールに穴を開けるだけでも
簡単に接続できます。
幼稚園児さんたちの大工遊びにもお勧めです。
段ボールに取り付けるだけとはいえ、
上手くいかないことの連続。
その都度、針金を使ったり、木片で補強したりして
問題を解決しました。
★くんは
かごをぶらさげて、動きながら玉をキャッチする機械を作りました。
が、玉飛ばし機のパワーが足りず、
かごに玉が届きません。
自分なりにさまざまな改善案を出して、
解決していました。