虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

やる気に火をつける小さなきっかけ

2014-06-25 09:40:51 | 通常レッスン

過去記事です。

小学2年生の★くん。

教室内をうろうろそわそわしながら

やりたいことが見当たらない様子。

ピタゴラスイッチ風のおもちゃを組み立てたり、

歯車が回転するおもちゃを広げてみたりするものの

見本の通りに作っておしまい……となっていました。

 

「あ~ねむくなっちゃった。寝てもいい?」とたずねるので、

「3分だけね」と答えて、

わたしは、算数タイムに★くんに解かせる予定の問題のコピーを取ることにしました。

すると、印刷機がインク切れでした。

そこで、だれっとしている★くんに

インク交換をしてもらうことにしました。

 

子どもって、こんなちょっとした作業を任されるの

好きですよね。

本当にささいなことなんですが、大人がすぐにやってしまわずに

子どもにできるところまでやらせてあげると

たとえ失敗して物が無駄になっても、それに勝る

いいものが残ります。

 

箱の裏の説明書を見ながら、

カバーをはずしたて、

機械にセッティングした後で、★くんはいきいきとした

やる気いっぱいの表情になっていました。

 

やる気に火をつけるきっかけって、

本当にこんなささいなことの中にあるものです。

 

 

この日、わたしが提案した遊びは、少し前に科学クラブの男の子たちが

作っていった玉飛ばし機に

上下運動する仕組みを取り付けて、

新しい価値を加えることです。

この上下運動する機械は、綱渡りするピエロ人形を動かすために

壁に設置していたものなのですが、

かなり年代物の電子工作キットで作ったため、

きちんと動作しませんでした。

子どもたちの工夫でかろうじて動く状態です。

その上、ピエロ人形を幼い子たちが触るうちに

バラバラに壊してしまいました。

 

そのため、この装置は使われないまま壁に残されていたのですが、

★くんに取り外してもらい、玉飛ばし機の側面に取りつけて

利用することにしました。

段ボールを接続するのに

六角ボルトは重宝します。

くぎのように危なくないし、

えんぴつで段ボールに穴を開けるだけでも

簡単に接続できます。

幼稚園児さんたちの大工遊びにもお勧めです。

 

 

段ボールに取り付けるだけとはいえ、

上手くいかないことの連続。

その都度、針金を使ったり、木片で補強したりして

問題を解決しました。

 

★くんは

かごをぶらさげて、動きながら玉をキャッチする機械を作りました。

が、玉飛ばし機のパワーが足りず、

かごに玉が届きません。

自分なりにさまざまな改善案を出して、

解決していました。


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