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虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

『虹色オンライン教材』 について 1 

2011-07-02 09:15:44 | 虹色オンライン教材

虹色教室のオンライン教材の
『学ぶことが好きになる工作遊び』について

「1歳後半の子のために購入したものの、何から手をつけたらいいでしょう?」

という質問をいただきました。


虹色教室のオンライン教材のもくじのうち、

1歳後半の子に

体験させてあげたい工作に ★

見せてあげたい工作に     ☆ 
        
親御さんに学んでいただきたい記事に   ◎
この時期に大切だと思う働きかけに ●

をつけさせていただくことにしました。
2歳半くらいになると、興味がもっと広がるので、
体験させてあげたいものも、見せてあげたいものも
もっと増えてきます。またの機会に他の年齢についても、おススメのページを
紹介しますね。


第1章 巧緻性を高める活動を楽しんでみよう

 • 1.1 貼る1 (水・のり・テープ) ★

 • 1.2 貼る2 (セロハンテープ)  ★

 • 1.3 貼る3 (木工用ボンド)

 • 1.4 切る1 (はじめてのはさみ) ★

 • 1.5 切る2 (いろいろな線を切る)

 • 1.6 塗る1 (「書く」から「塗る」へ) ★

 • 1.7 塗る2 (クレヨン・水性マジック・絵の具)

 • 1.8 折る 丸める ☆

 • 1.9 穴を開ける

 • 1.10 縫う 織る

 • 1.11 ひもを裂く(さく) やぶる

 • 1.12 かたどる なぞる はんこを押す けずる  ☆

 • 1.13 巧緻性を高める教具

 • 1.14 創造性を体現することで子どもは変わる

第2章 体感を通して学ぶものづくり

 • 2.1 足を意識する工作  ☆

 • 2.2 手や指を意識する工作  ☆

 • 2.3 頭を意識する工作

 • 2.4 身体を意識する工作

 • 2.5 身長について学ぶ工作

 • 2.6 大きな紙の上で 大きな布の上で

 • 2.7 自動ラーメン製造機 (動画)  ☆

 • 2.8 引く 引っぱる 揺れる すべる ☆

  • 2.9 押す 下げる ひねる ねじる ☆

  • 2.10 動くしかけを取り入れた みんなの作品 •

2.11 砂や粘土の感触を楽しむ工作 ★

 • 2.12 色や音を意識する工作 ☆

 • 2.13 なぜベビーと一緒に工作を楽しむ必要があるのですか? (動画) ◎

 • 2.14 なぜベビーと一緒に工作を楽しむ必要があるのですか?      ◎

第3章 幼児の生活を再現してみよう

 • 3.1 1日の暮らし ●

 • 3.2 手洗い・うがい (動画)

 • 3.3 家にあるもの (テレビなど) ☆

 • 3.4 ゴミ箱 (動画)

 • 3.5 お料理

 • 3.6 わたしと家族とペット
           

 • 3.7 お散歩の後で  ●
 

 • 3.8 身近なお仕事 (郵便屋さん)

 • 3.9 お店やさん

 • 3.10 幼稚園 学校

 • 3.11 ちょっと遠出したら ☆

 • 3.12 いちご摘み (動画)

 • 3.13 体験の整理の手助けとなる劇遊び

 • 3.14 個性に応じたものづくりにするためのコツ (動画)

 • 3.15 個性に応じたものづくりにするためのコツ

第4章 ものづくりに算数の世界を取り入れよう

 • 4.1 1対1対応  ★

 • 4.2 1~10までの数 ★

 • 4.3 10の合成 足し算

 • 4.4 順序 位置関係

 • 4.5 基本の形

 • 4.6 時計 カレンダー

 • 4.7 ごっこ遊びで数に親しもう ●
 
 • 4.8 定規を使う

 • 4.9 コンパス・分度器を使う

 • 4.10 ゲームでさんすう 1

 • 4.11 ゲームでさんすう 2

 • 4.12 大きな数の計算

 • 4.13 図形のまわりの長さを体感する  (動画)

 • 4.14 面積

 • 4.15 水のかさ・体積

 • 4.16 展開図

 • 4.17 多角形と多面体

 • 4.18 分数につながる算数


 • 4.19 ものづくり体験の不足が小学生の「見る」力を低下させている

第5章 平面から立体へ 形を作る楽しさを味わってみよう

 • 5.1 丸める 輪を作る 「平面から立体へ」 ★

 • 5.2 画用紙のコンパスで円を書こう (動画)

 • 5.3 コンパスの使い方 円の形

 • 5.4 三角すいの作り方 (動画)

 • 5.5 円すいと三角すいを使った みんなの作品 ☆

 • 5.6 不思議な紙の世界 ピラミッド

 • 5.7 線路の切り替えとトンネル

 • 5.8 きかんしゃにのって (動画)

 • 5.9 のりもの大集合!みんなの作品 ☆

 • 5.10 画用紙で作るドールハウス (動画)

 • 5.11 「折る 丸める」で作る建物

 • 5.12 望遠鏡作り 探検ごっこ (動画) 

 • 5.13 立方体作りゲーム (動画)

 • 5.14 絵は描くけれど 立体作品を作ろうとしない時に

第6章 回転や力の働きを理解する からくり工作

 • 6.1 1つの穴からいろんな発見をしよう     ★

 • 6.2 段ボールの穴を使った からくり装置 (動画) ☆ 

 • 6.3 からくり装置1

 • 6.4 からくり装置2

 • 6.5 紙コップのビー玉落とし 3種類 (動画)

 • 6.6 紙コップのビー玉落とし 3種類

 • 6.7 ティッシュ箱で作る自動販売機 (動画)

 • 6.8 ティッシュ箱で作る ビー玉転がし (動画)

 • 6.9 ストローと紙皿で 回転する台を作ろう

 • 6.10 くるくる回るよ 回転寿司 (動画)

 • 6.11 回転寿司 軍艦巻きの作り方

 • 6.12 回転寿司 握り寿司の作り方

 • 6.13 遊園地の空中ブランコ (動画)

 • 6.14 2種類の空中ブランコ メリーゴランド

 • 6.15 2種類の不思議な映写機

 • 6.16 紙コップで作る プチ映写機

 • 6.17 気分はピタゴラ装置 (動画)

 • 6.18 くるくる回るよ ビー玉が転がるよ みんなの作品 ☆

 • 6.19 工作で子どもが自発的に工夫・発展するようになるために

第7章 幼児のIQアップのための教材と遊び

 • 7.1 幼児向けトランプ

 • 7.2 間違い探し 大きさくらべ 隠れているもの

 • 7.3 何が消えたのかな? 道具の名前

 • 7.4 重なる順序 同じ形に分けよう

 • 7.5 順番 違う組み合わせ 左と右

 • 7.6 観覧車 (動画)

 • 7.7 四方から見た図 長さくらべ

 • 7.8 穴から見えるもの 穴を重ねる

 • 7.9 線対称 鏡に映った図形

 • 7.10 重ね点図形 点描写 ローラーの模様

 • 7.11 教室で作った教材いろいろ

 • 7.12 レストランごっこでIQアップ

 • 7.13 作りながら考える ロボット製作

 • 7.14 ものづくりを通して 幼児期からの子どもは伸びる

第8章 科学とつながるものづくり

 • 8.1 風や空気の働き1   ☆

 • 8.2 風や空気の働き2   ☆

 • 8.3 風船 (動画)    ☆

 • 8.4 光の働き

 • 8.5 鏡の働き

 • 8.6 レンズの働き 目の錯覚

 • 8.7 水の働き1

 • 8.8 水の働き2

 • 8.9 磁石の働き

 • 8.10 不思議な動き

 • 8.11 電池・モーター

 • 8.12 失敗から考える事例

第9章 図鑑と親しむものづくり

 • 9.1 昆虫         ☆ 

 • 9.2 魚 水辺の生き物

 • 9.3 動物 鳥 人の身体  ☆

 • 9.4 植物 鉱物

 • 9.5 宇宙 1

 • 9.6 宇宙 2

 • 9.7 恐竜

 • 9.8 世界の国々

 • 9.9 日本の歴史1 (忍者)

 • 9.10 日本の歴史2 (忍者)

 • 9.11 博物館の資料を参考に

 • 9.12 水洗トイレのタンクのしくみ (動画)

 • 9.13 サイホン作用 (動画)

 • 9.14 親の「正解」を押し付けない

第10章 虹色教室通信 リンク集

 • 10.1 工作ワークショップ in 東京  2010.11
 • 10.2 工作ワークショップ in 大阪  2010.11
 • 10.3 工作ワークショップ in 名古屋  2010.10
 • 10.4 工作ワークショップ in 大阪  2010.10
 • 10.5 絵本大好きクラブ in 大阪  2010.9
 • 10.6 工作イベントin 滋賀  2010.7
 • 10.7 幼児が「よく考える」ようになるためのいくつかのステップ 他

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    <オンライン教材について>


今年発売した虹色教室のオンライン教材のタイトルは

『学ぶことが好きになる工作遊び』です。

メインで扱うテーマとして スタッフの間から

『算数』や『知育遊び』が候補に挙がっていたのです。

けれども 私はどうしても

「まず最初に 『ものづくり』を柱にして、

これまで虹色教室で大事にしてきたノウハウを網羅した教材が作りたい!」

という思いがありました。



確かに、「どれだけ売れるか?」とか「どれだけ儲かるか?」といった観点からすると、

算数や知育や科学や国語といった教材を先に作った方が

うまくいくに決まっています。

私にしても、写真の加工やビデオの編集で懸命に働いてくれていたスタッフが、

「働き損」にならないことだけは願っているのです。



『工作』がテーマだと、

いくら「工作を通して、巧緻性、体感、生活、算数、図形、回転、IQ,科学、図鑑などのテーマと深く豊かに関わることができるように心を込めて作りました」と説明しても、

どうしても「しょせん工作でしょ」というイメージはぬぐえないんですよね。

工作って、主要教科の脇役として

あってもなくても良いようなポジションにあって……つまり『格下』として扱われがちですから。



それでも、どうしても『工作』教材から作りたかった理由というのは、

「現実に工作すると子どもの能力が伸びるから」

「何をさせるより何を教えるより、ものを作ると知能が向上するから」

という体験をベースにしたシンプルな理由に他なりません。



教室で工作に熱中する子たちは、

どの子も頭の回転が速くて、観察力や理解力や思考力が高いです!

いつもその子たちの成長を見守りつつ、感激しているのです。

自分の考えを言葉で表現する力もバツグンです。

ハンディーキャップを持っている子たちも、工作を通じて、さまざまな「できない」を克服していってます。

工作って聞こえは地味だけど、とにかくすごい力を秘めているのです


そんなわけで、「工作ってすごいんですよ!」と伝えたい気持は、

どうしても後回しにすることはできなかったのです。

工作というより、『ものづくり』(今回の教材では扱っていませんがブロックや積み木遊びも含みます)という言葉の方が私の伝えたい内容とあっているのですが、

わかりやすくするために『工作』という言葉を使わせていただきますね。



『カレーを作れる子は算数もできる』 (講談社現代新書 )という著書で、著者の 木幡 寛氏が次のようなことを書いておられます。

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カレーライスを作ったことがあるだろうか?

作ったことがなくても料理のレシピを見てカレーライスを作ることができるだろうか?

まず材料をチェックしてみよう!ニンジン・ジャガイモ・豚肉・油・カレーのルー。それに道具も揃っているかどうか見ておこう。材料のきざみ方、調理の手順……、あれこれ考えなければならない。どうしてタマネギを最初に炒めるのか?その理由がちゃんとわかるか、そして炒めた後にどうするのか……。水の量は?カレーのルーはいつ入れるのか?

それらの段取りをきちんとおさえていなければ、料理は作れない。

(略)

問われてくるのは、注意深い観察・レシピ通り料理の流れを実行するパターン認識・量の認識と把握……。レシピに従って実行する力、料理のレシピを分析したり総合したりする力……。

このように、ものごとの後先を考え行動できる力を、算数・数学では<論理的思考能力>と呼ぶ。カレーライスを作る力の中にはそれらが凝縮されているのだ。

( 『カレーを作れる子は算数もできる』 より引用)

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木幡 寛氏がカレーライスを作る中に凝縮されているという

<論理的思考能力>は、工作をすることを通して養うことができます。

工作の場合、まだ文字が読めない幼児でも

ひらめきを形にするコツ、問題解決能力、科学的な理解力なども

この論理的思考能力といっしょに伸ばしていくことができます。



「学習の基盤作りとして基礎こそ大切なのだから、小学校低学年、中学年の間は、

論理的思考能力など伸ばさず、徹底的に計算をさせるのがよい」とおっしゃる方がいます。

確かに、論理的思考力を求める文章題を教科書で学ぶのは、高学年以降でもよいのかもしれません。



でも、実際には、子どもって3歳を過ぎれば「どうして?」「なぜ?」と

目にするもの全てに疑問を投げかけるようになるものなのです。

論理的に筋道を立てて考えていきたいと思いは、こんなに幼いうちから

芽生えているのです。



それに対して、知識としての答えを押しつけるだけでは、時が経てば聞いたことは忘れ、

知的好奇心は薄れていきます。

まだ、そんなことを考えるのは早いから……と、放っておくのも同じです。

知的好奇心が薄れるだけでなく、

考えること自体をやめてしまいます。



「どうして?」「なぜ?」という疑問から出発して、筋道を立てて考えていくにはどうすればよいのか、

仮説を立てて試行錯誤して考えながら、常識を疑い、新しい解決法を考えていくにはどうすればいいのか……というと、答えは簡単。



手を使って切ったり、貼ったり、組み立てたり、動かしたり、壊したりして学べばいいのです。

要は『工作』です。

「こんなものを作りたい」という思いを描き、そこに行き着くまで、

自分なりにいろいろやってみるなら、論理的な思考力は自然に育まれていくのです。





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2 コメント

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抽象的な見方・考え方 (ぼる)
2011-07-05 01:18:19
この4月から、4年生の理科を担当しています。
1学期は、自然観察、天気と気温の関係、電気のはたらきと学習を進めてきました。(教科書の順です。)
前の2つの学習では、テストをしても大した差は見られず、平均点もよかったのですが、
「電気」の授業・テストをして、これは!と歴然とした差が子ども達の中にあるのを感じました。
前の二つの学習は、目に見えるものを扱っています。
気温にしても、体感でどの子もある程度の経験量がある。
でもこの「電気」は、目に見えない上に、経験にも大きな差が。
問題を解こうとすると、抽象的な思考を要するんですよね。
するととたんにできなくなる子が続出!
見えないものをイメージするのがかなり難しい様子。
担任の先生方に聞くと、算数でも同じような状態になっているとのこと。
抽象的な考え方って、どれくらいで身につけていくものなんでしょう?
9歳~10歳の4年生の今が、そういう時期なのかなとは思うのですが、
(だからこそ、教科書にもそういった内容を扱う学習が出てくるのだと思うのですが)
一朝一夕に、身につけられる力ではないと思うのですが、
そうであっても、ただ何もせずそういう力がついてくるのを待つしかないのでしょうか?
そんなことを考えながら、ブログを読んでいたら、この記事に出会いました。
自分の手を使って、切ったり、貼ったり、組み立てたり・・・。
「工作」する中で、抽象的なものの見方などを育てることもできるのでしょうか?
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楽しみにしています (ぺて母)
2011-07-13 15:13:19
こんにちは。
以前から興味があったのですが子どもにうまく工作への興味をもたせられないでおりました。(そういうのがヘタなんですよねぇ)
最近やっと工作っぽいものを楽しめるようになってきたものの手詰まりを起こしているので、こちらのオンライン教材のお世話になることにしました!!さきほど振りこんできたばかりなのでまだ見られませんが楽しみにしています♪
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