虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

どっちが大事?子どもの発想 大人の提案?

2015-07-25 07:59:34 | その他
図鑑を見ながら、ちょっとした実験などをするとき、
「こんなことやってみよう!」と大人が提案するのがよいのか、
子どもの「こんなことしたい」を待つのが良いのか悩むという方がいます。

私は、どっちも五分五分で、どちらでもいいけど、
途中では、できるだけ子どもの発想や気づきを優先させると
良いと思っています。

いろんな方法に正しい、正しくないという○×をつけて、
良いことばかりすると、結局子どもが伸びない気がします。

子どもの自由にさせていっさい口出さないときもいるし、
きちっと大人の指示に従わせるときも必要。
子どもが試行錯誤して失敗するのを見守るのもいるし、
きちんと手本をしるして、そのとおり真似させるのも必要。
大人が「こんなことしてみない?」と誘うときも、
子どものやりたそう~に敏感に反応するのもどちらも大事ですね。
大目に見るときもいるし、ビシッと叱るときも必要。

こうしたことって、一貫性のない子育てとは、ちょっとちがいます。
情報でだけ、「一貫性のない子育て」が悪いと知ると、
偏ってバランスが悪くなっても、目の前の事実から目をそらして、
思考停止状態で自分の信じる情報に従う方がけっこういます。
でも、そうして思考停止でいつも同じことをするのは、
本当に一貫性のある態度と言えるのでしょうか?

現代のように情報があふれる世界では、
大人自身が、凛とした気持ちと柔らかな感性で、
「今」を正直に生きていないと、
子どもに教えることも、伝えたいことも、
何が何だかわからなくなってしまいますね。

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