ノック 終末の訪問者

2023-04-12 10:53:43 | 映画
いやー、めちゃくちゃ退屈な映画…、途中で目を瞑って寝落ちしてもいいか…と思って観ていたら、

めちゃくちゃスピリチュアルメッセージ映画だった!!


ということで、「シックス・センス」で超有名なナイト・シャマラン監督の最新作を観てきました。

病気発言しまくりなので関わりたくない方は読まれないことをオススメします。


実はワタクシ、ナイト・シャマラン監督作品お初でございます。

実は「シックス・センス」観たことありません。オチだけは知ってました。ニコールの「アザーズ」を観た時に、「シックス・センス」と同じオチだということを感想レビューで散々目にしたからであります。

実は、「アザーズ」のオチ、映画を観た時は分かっていなかった…(汗)

最近、何故か「シックス・センス」を観てみたい病が強くなってしまい、ネットで観られないか検索しましたが、何千円もする販売はヒットしましたが、安いレンタルがヒットしなかったため、たまたまナイト・シャマラン監督作品が上映されるということで観てきたわけであります。

ナイト・シャマラン監督✕同性カップルの物語ということでどんな物語が繰り広げられるのか非常に興味津々で見始めたら、

ぶっちゃけ書いて申し訳ないが、それがまー、つまらなかった。

サスペンスホラー?サスペンスミステリー?を作りたかったのか、もうスキだらけ。

謎の人物たちの正体を明かさない理由があんのんかいなー(関西弁で「あるんかー」の意味)??

同性カップルである必要性があんのんかいなー???

と思いながら観ていたので本当に退屈で仕方なかった。

設定も意味不明だったため、これが世界のナイト・シャマラン作品なのかー、つまらないなーと思いながら見てた。

同性カップルに自己犠牲を強いておいた謎な人物たちが次次仲間を殺していく。その一人一人の死が招く地球災害の数々が映像で流れる度に、何を描きたいん?これ、映像化して大丈夫なん?的な映像がニュースとして流れるんですよ。

なんでこの人たち死ななあかんの?なんで災害が起こるの??あんたら自己犠牲を強いてるのになんで自分ら先に死ぬの??とマジ意味不明な展開。

何がしたいのか疑心暗鬼MAXになったところで種(謎)明かし…の展開。


これは、最初から最後までスピリチュアルメッセージであったことに驚き。

ぶっちゃけ、精神を病んだことがない方が観たら最後まで退屈極まりなかったと思う。

でもね、精神の淵を彷徨ったことがある人が観たら、間違いなく意味深な内容であることに気づくはず。

これはあくまでワタクシの解釈でありますが、

この作品のテーマはズバリ、“ヴィジョン” と“愛”。

神様のお告げであったり、高次元からのメッセージであったりするんです。いわゆるインスピレーションとか閃きとは違う、神様からの啓示と言った方が近いかな。ジャンヌ・ダルクと同じやね。

ヴィジョンなので動画ではなく映像。写真みたいなものが、ふと目の前、というか脳で見えるんですよ。その映像から意味を解釈していくんです。いわばタロットカードやオラクルカードの働きと同じ。具体的な絵なのか脳内で見る絵なのかの違いなだけ。

謎な人物たちが見た映像は、ズバリ未来予知夢。このままでは世界が滅ぶという映像を見たわけですよ。世界滅亡を防ぐために選ばれたのが同性カップル。そのカップルの内どちらかの自己犠牲(死)によって世界は平和になるというヴィジョンが告げられたわけですよ。

と書くと、ウルトラマンと同じで、地球の平和を守るのがなんで小国日本のウルトラマンやねん!?アメコミヒーローやねん!?「すずめの戸締まり」の鈴芽やねん!?と言いたくなるのですが、

ハッキリ書くと「すずめの戸締まり」の鈴芽と同じで、鈴芽が選ばれる理由があったように同性カップルにも理由があった。

彼らが特別な存在じゃなくて我々人類の代表に過ぎないわけなんですよ。ぶっちゃけ、あなたでも私でもいいんですよ。

映画としては登場人物のバッググラウンドが必要なのでたまたま取り上げられたのが同性カップルであったり鈴芽であったわけですよ。これはあくまで映画制作として。脚本としてね。

世界平和のために何故自己犠牲をしなくてはいけないのか???

自己犠牲しろ!死んだら平和になる!といった生贄を復活させろ!と言いたいのではなく、

君らちゃんと愛あるんか?ちゃんと人を愛せてるんか?傲慢になってへんか?と問いただしてるんですよ。これがスピリチュアルメッセージの核なんですよ。

日本の文化では昔から地鎮祭、お祭り、奉納演奏、奉納舞、神楽などなど…その土地土地の氏神様や家を建てる時など神様に祈りや感謝を捧げてきたのと同じで、

このまま愛を見失ったら、地震や津波、コロナのようなエピデミック、9.11の自爆テロ、日本人も犠牲になったイスラム過激派の殺害同様、自目に見えない力が自然殺害を起こしたり人を狂わせたりするという警告をスピリチュアルメッセージとして伝えているんですよ。



ぶっちゃけ、今だから言えることですが、私自身精神を病んだ時、ヴィジョン見えまくっていましたからね。それを良いメッセージとして周りに伝えたら診療内科に連れて行かれ安定剤と睡眠薬を貰いました。あの頃は、3日間不眠でも車を運転するくらい脳が覚醒してた。無事故で宝塚まで運転してた。自分は病気だとは思っていなくても、周りがそう思ったら病気なんですよ。

最近、統合失調症で入院経験がある方のYou Tubeを拝見すると私も一歩手前だったことに気付かさせられた。症状が一緒。このままヴィジョンに従って行動したら強制入院させられていたかもしれない。

今だから書きますが、それこそ脳内でパラレルワールドが繰り広げられ、テレビから聞こえる声(特にドラマの台詞)をもメッセージとして解釈してしまう。現実と脳内の境い目が分からなくなってくる。自分は美輪さんや江原さんみたいに霊能力者になったんだ!と思い込んだから、ヴィジョンに従って見知らぬ人に声かけたり、公園に行ったり、めちゃくちゃ泣きまくったりもしてた。

今思えば、全くの赤の他人様によって病院連行されなくて良かったよ。

あの頃は完全に低級霊に取り憑かれたと思うね。自分で言うのもなんですが、お芝居の時は、私も憑依型なので(笑)映像で自分の演技を見たらめちゃくちゃ下手やったけどね。何が憑依型や!(汗)

私は統合失調症の診断名はもらいませんでしたが、今思えば本当に一歩手前だったと気付かさせられる。

こんなこと書いたら統合失調症の方に対して差別発言になってしまいますが、両親健在でお金持ちなら働かずに神様の啓示に従ってたと思う。病気だと思ってないから。

でも私の場合、両親二人ともいない、貧乏人。兄弟親戚に迷惑かけたくない気持ちだけは人一倍なので、生活費の援助は受けたくなかった。だから働かないといけない。働くためには自分は病気であることを認めて、世間に自分の病気が治ってきたことを提示していかないと働くことができないんですよ。生活ができない。若い頃は能動的かつ計画的引きこもりをシていたのに、まさか受動的に強制引きこもりをさせられるとは思ってなかったよ。私の休職期間は2ヶ月が限度だった。職場に仕事復帰を願い出た。

今だから書くけど、自分は病気だとは本心では思ってなかった。でも、社会復帰のためにはパラレルワールドと現実を完全に分けて生活しないといけなかった。それこそヴィジョンに従ったら大変なことになる。

本心では病気だとは思ってなくても、働くためには病気だと認めないといけない時もある。それが社会という現実。スピリチュアルの世界ならぶっちゃけ働く必要はない。ま、どうやって飯食うねん!?という問題が出てくるが…。自給自足でも労働は必要だしね…。

歴史において人間が勝手に資本主義経済や社会主義経済を作りあげてきた。そこで生活することが社会の一員とみなされている、ということが現実社会だからお金なくして生きて行くことは難しい。結局のところ、スピリチュアルな世界でもルールは必要だから今と変わらなくなる。

そんな現実社会だからこそ、完全にスピリチュアルな世界や生活には移行できないからこそ、愛や慈悲、そして自分の芯を失ってはいけないことをメッセージと伝えてるんよね。

謎な4人の登場人物をヨハネの黙示録の四騎士に喩えているのも興味深かった。地球を守るために大事な4つ。

ナイト・シャマラン監督も相当スピリチュアリストやね。原作があるといえ、シャマラン監督のオリジナル要素がふんだんに散りばめられていると思った。

それにしても、まさか、私がヴィジョンについて語る日が来るとは思ってなかったよ。意味不明発言でごめんなさいm(__)m

またくり返しますが、

今は、あの頃は完全に病気だったと言えますが、ただこのブログに書いてる内容はその時感じたヴィジョンで書いています。決して神の啓示のヴィジョンではなくあくまで私の直感のヴィジョンです。紛らわしいね。

決して数日たって冷静になって思い返して書くのではなく、特に観劇ではその時感じたことをありのまま書くようにしています。ま、宝塚のショーみたいに全く言葉も閃きも降りてこないこともあるが…(汗)




星組全ツ @広島

2023-04-06 07:37:09 | TAKARAZUKA
やっぱ、なんだかんだ言っても柴田先生作品も、植田御大同様に歌舞伎なんだよね。特に昭和作品は。

平成や令和に書かれた脚本じゃないからリアルな表現を追究しても令和ミュージカルにはならないんよね。ベルばら同様、古き良き宝塚の伝統作品は、決してエリザベートにはなれない。←外部で上演できるという意味

歌舞伎には歌舞伎の表現方法があるように、劇団四季には劇団四季の表現方法があるように、宝塚には宝塚の表現方法があるように、更に細分化すると柴田先生作品や植田御大作品にも表現方法があるんよ。

いやー、

星組全ツキャスト陣、めちゃくちゃ分かってるやん!!!

めちゃくちゃ良かった!

そうやねん、そうやねん、いかに学芸会演劇にならないように演技をするか、キャラ立ちさせるか、その中でいかに感情を乗せていくかがこういう伝統作品を上演する時は大事になってくるねんな。

特に今作「バレンシアの熱い花」は、勧善懲悪ものやん。いわば水戸黄門と同じやん。

水戸黄門を現代表現で演じても面白くないねん。やはり、光圀公も助さんも格さんもお銀もうっかり八兵衛も個々の個性が際立てば立つほど、キャラ立ちすればするほど、ありきたりなストーリーでも面白くなるねん。更に悪役が悪役であればあるほど善人が引き立つんよ。ここにはリアリティーやメッセージ性は二の次。

柴田先生には申し訳ないですが、昭和の作品は、勧善懲悪であると同時に男尊女卑のご都合主義ストーリーやん。男は強く、女はしおらしく物分りがいいが理想であったりするわけやん。それが昭和の作品だし、当時のスターさんも、トップ関係なく、当時の映像を観て分かるように個性や存在感が半端ないやん。そういう人たちに当て書きした作品ばかりやねんから、本来はそう演じるのが理想形なんだよ。

男役は男役の美学を、娘役は娘役の美学を追究するのがまさしく古き良き宝塚の伝統なんよ。

時代が違うというなら、うたかたの恋みたいにテコ入れするしかないねん。

それを踏まえるとやはり、今作に関しては、演じ方は理想形だったと思う。ベルばら化、柴田歌舞伎になってた。

それから、平成以降、昭和でも「戦争と平和」以降やね、宝塚作品は、それこそ今ではネバセグみたいにメッセージ性や作家の思想を反映させた作品が多いけど、昭和の宝塚作品は、圧倒的に純粋にラブストーリーが中心なんよ。

トップコンビが恋愛しない作品はない。ただし、ベルばらや風共、紫子、オルフェウスの窓みたいに、トップと二番手の恋愛もの、トップ娘役がロザリーやメラニーは除く。当たり前だけど恋愛ものが中心で男女の友情ものは皆無。

たくさんの生徒に台詞や見せ場を与えつつ、単純にならないように設定を変えたりアレンジして、いかにこねくり回すかが脚本と演出を兼ねた宝塚演出家の腕の見せどころになってくるんよ。

だから、昭和作品を再演するなら、キャラ立ちさせるか、「ヴェネツィアの紋章」みたいに演出を完全に変えるとか、小柳先生版「うたかたの恋」みたいに脚本のテコ入れが必要になってくる。

やはり、今回のカチャ筆頭に星組全ツメンバーのキャラ作りや見せ方は素晴らしいとしか言いようがない。ストーリー云々はさておき。

これくらいキャラ立ちさせてくれないと昭和の名作にはならない。ベルばらもしかり、いかにも宝塚歌舞伎なシーンの連続だけども、照れたり恥ずかしがったり冷めて演じてもらっては困るんよ。歌舞伎なら歌舞伎を見せないといけないんよ。見た目だけ歌舞伎じゃだめなんよ。

本当に素晴らしかったよ!

ということで、本来は観る予定になかったのですが、観劇レビューで朝水りょう嬢が悪役の美味しい役を貰っているという情報があちこちみられたため、これは観ないわけにはいけない!とお墓参りを兼ね広島まで観てきました。

単純に朝水りょう嬢目当てだったのに、お芝居もショーも想像を遥かに超える素晴らしさだったことに驚いた!

さすがカチャやな。星組組子をここまで導くなんて。やはり、大空スピリットを継承した元宙組生だけある。みっちゃんもそうだったけど、お芝居の楽しさを伝えるだけでなく、魅力を引き出すのが上手い。他組と比較したら分かるけど、これは演出家だけでは厳しいものがあるねんな。

もちろん、星組生の実力はすでに前作「ディミトリ」で証明されているけど、今回は、何度も書きますが古き良き宝塚の昭和作品。個性が一際必要な作品なわけだから、令和の演技では一筋縄ではいかないものがあるんよね。

ほんまにほんまに、星組生の芝居心がさらに引き出されていたと思うよ。これだと星組でベルばらも全然アリアリ!こっちゃんならオスカル編かな???

実は、ワタクシ「バレンシア〜」は初観劇なんですよ。再演は映像でも観たことがなかったのですが、完全に朝水りょう嬢の悪役目当てだったから全く期待してなかったのに、星組全ツメンバーの熱演に感動感動まさかの涙涙でした。

こんなにもお芝居に引き込まれるとは思ってなかったよ!

やはり、バレンシアあっての炎のボレロ、哀しみのコルドバだと思わすくらい人物設定が似てたね。

個々の役の個性が際立っているから、シーンが全く素通りしていかない。本来、台詞は次の台詞、次のシーンに繋ぐキッカケだから、ちゃんと台詞を立体的に喋ってもらわないと困るんよね。

生徒のために台詞がある時もあるが、基本は物語の繋ぎだから意味をちゃんと伝えてもらわないと物語が成立しない。

やはり、過去の映像を観て分かるようにちゃんと台詞の意味を伝えられる人がいい役を貰えたりするんよね。

星組全ツメンバーは、ちゃんと台詞に重きを置いてるし、なにより人物描写を的確にかつ情熱的に演じてくれてるから、めちゃくちゃ先が読める展開なのにめちゃくちゃ泣かされるんよ!これが古き良き宝塚の伝統芸であったりするんよね。

うたかたの恋も、フィレンツェに燃えるもこれくらい熱く演じてくれたら感情移入できるのに…とついつい思ってしまった…。m(__)m

カチャのフェルナンドはノーブル、せおっちのラモンはチャラ男、極美慎君のロドリーゴが情熱系で三人三様の個性が際立っていて、お互いを引き立て合っていて、めちゃくちゃ説得力がある役作りでした。感情移入して観てたよ。まさか泣けるとは思ってなかったよ。間違いなく初演の時もそうやったと思うんよね。

カチャは真摯系でピッタリだったし、せおっちはめちゃチャラ系かつ漢な見せ方がめちゃくちゃ上手かったし、極美慎君がめちゃくちゃ大人度が上がっていて、しかも、内に秘めたる情熱が滲み溢れまくっていめちゃくちゃ良かった。

いやー、極美慎君がこんなに芝居心があるとは思ってなかった。めちゃくちゃ引き出されてるやん!色気も半端なかったし、依怙贔屓したくなる生徒さんですね(笑)

やはり柴田先生の作品だけあって、男役だけでなく娘役にも見せ場があって、めちゃくちゃ全ツ向きの作品だと思った。

ひっとんのイザベラが超〜切ない。前作のルスダンがめちゃくちゃ良かったから、このイザベラも見せ方も表現もめちゃくちゃ良かった!

ワタクシイチオシ朝水りょう嬢は、イケメン過ぎ!っていうか、せおっちもしかり、女性であることを完全に忘れさせるくらいイケメンかつ男やった。

少なからずともシルヴィアは、ルカノール公爵を愛していたんやろな…と思わすくらい、勧善懲悪といえどもめちゃくちゃ悪い人だと思えないくらい魅力的なルカノール公爵を演じられてましたね。そりゃイケメンやもん、目移りするわ!あ、関係ないか…。

なんだかんだで星組もめちゃくちゃ魅了的な生徒が多いね。歌も上手いし、イケメン揃いだし、こっちゃんDS組も歌スゴが揃っていて凄いことになってるし、間違いなく「1789」はイケメン歌ウマ祭りやな!

ショーの「パッション・ダムール・アゲイン!」は、岡田先生のこれまでのショーの名シーンを集めたレビュー集になっていて、今まで観てきた全ツショーの中でめちゃくちゃ体感時間が短かった!

ワタクシ、基本ショーに興味ないのですが、ぶっちゃけ、このショーだけで十分広島に来た価値があったよ!

お芝居もショーもぶっちゃけ他組の再演もねだから生徒達は大変だったと思う。もちろん、こっちゃん組も新作だから大変だが…。こっちゃん組の評判もすこぶる良いから、マジ恐るべし星組やな!

カチャ組は、タイトル通りパッション、情熱を持って表現してくれたから全く退屈感がなかった。こんなにも時間の経過が早いショーも久々。

しかも、ショーが終わって一旦緞帳が降りたら、もう客席完全スタオベ!めちゃくちゃ珍しい光景だったと思う。それくらい素晴らしいショーだった証拠。

カチャがほんまセンターなのが全く違和感がないくらい星組に溶け込んでた。羽根も全く違和感なかった。私は、カチャのエドガーで「ポーの一族」が観たい派なので、さゆみ氏のエドガーに対抗できるのはカチャしかいないと思ってる。

ショーは、せおっちが広島出身ということもあり、客席がめちゃくちゃ熱かった!こんな熱い劇場空間は久々だったよ。

私は単純にたまたま休みでお墓参りを兼ねて広島公演をチョイスしただけなので、めちゃくちゃお得感があるショーだった。

もうさ、ル・ポァゾンのシーンがめちゃくちゃ良かった!せおっちがまーイケイケで熱熱のイケ男だったから、客席大盛りあがり!ゆうひさんの中日公演のアパショⅡを思い出したよ。あの時の客席の熱気も凄まじかったもんね。

カチャがセンターなのにせおっちの見せ場が半端なく多くて、二番手羽根も背負わせてもらい、このショーが餞になって次の大劇場作品がサヨナラにならないことを切に願うばかり。

全ツしかり、バウやDSも少人数公演だから、大劇場では出番がない生徒にもスポットライトを浴びるチャンスがあるのでいいシステムだと改めて思った。

特にショーは、いかに周りと調和を保ちつつ個性を出すかが勝負ところになってくるけども、もうね、個々の生徒たちの表情が素晴らしい!オペラを外す余裕がないくらい、忙しかった。今回もパンフを買ってないので名前が分からない方ばかりでしたが、ドヤ顔最高だった!

福岡公演、チケット余ってるみたいですが、お近くの方は、これぞ古き良き宝塚の伝統芸を鑑賞できるチャンスたので超オススメします!

私自身、皆さんにとってどうでもいいことばかり語ってしまっていましたが、それくらい感情や言葉を引き出す力があるお芝居とショーでしたね。

お芝居は、昭和モノだから好き嫌いが分かれるかもしれませんが、マジ、ショーは必見!!
あの情熱を体感してほしい!!

まさか…、

広島だけ???

(汗)

宙組「カジノ・ロワイヤル」

2023-04-05 00:41:58 | TAKARAZUKA
小池先生、めちゃくちゃ愛ある脚本やん!!

まるで、ネバセグ初演の花ちゃんに対して愛がない!と私が書いたのを読んでくださったのか、

潤花、宙組に来て良かったね!真風君に出会えて良かったね!!

と心から思えるくらい小池先生の卒業する組子への愛だけでなく宙組への愛を感じる素晴らしい作品でした!

ま、ストーリー的には理解困難な社会情勢であったりするが…。ただの米ソの冷戦だけでなく、イギリスやフランス、そしてドイツ?そこに秘密結社?が絡んでくる…。

ぶっちゃけ、1回で理解できない組織の絡みではあったが、それを除いても小池先生の愛をめちゃくちゃ感じる作品でした!

本当に、小池先生、ありがとうございます!と言いたくなるくらい潤花への当て書きに感動してます。

もちろん、潤花だけでなく、当然ながら真風君にも花を持たせる脚本演出になっていたし、スッシー組長もしどりゅー君も魅力的な役柄だったし、小池先生の愛がいっぱい詰まっていました!

前評判を読んで、コメディーなんやーと思っていたので、全然普通にドラマだったからその反動でめちゃくちゃ感動してしまったよ!

そして、なによりショーのデュエダンがマジ泣ける!

めちゃくちゃ粋な演出してくれるやんかいさー!!

まさかショーでウルッとくるとは思ってなかったよ!

ということで、真風君、潤花、スッシーさん、しどりゅー君たちを含むたくさんの生徒たちが卒業されるサヨナラ公演を観てきました。

さすが小池先生、音楽のセンスがいい!時間の使い方が上手い!

そして、自作品をパロディーで使うなんて!キキちゃんもスッシーさんも最高!

まさか、イルカでラブソングを作るなんて!

どうしたんですか、小池先生???

(笑)

いやー、観劇レビューを読ませてもらって、お笑い場面がたくさんあると書いていたから、コメディー作品なんや〜と思っていたら、普通だった!普通に007やん!って言っても、「Die Another Day」しか観たことないんだけどね…(汗)

そして、宙組は長身さんが多いから普通にスーツが似合う!

普通にイケメンスーツ祭やん!眼福眼福!!

秘密結社?闇組織?が何者なのかストーリーはよくわかっていないから脚本がいい!とは書きにくくはあるが、

普通に、ル・シッフルにボンドの正体がバレバレであることにスパイ(情報部員)の機能果たしてないと思うんだが…。色々ツッコミどころというか、私の脳ミソでは1回で理解不能な内容ではあったが、

少なくとも、

ネバセグの延長線上にあるような世界平和を謳い、

宙組=ロマノフ王朝と言わんばかりに、過去の宙組作品の延長線上のごとく宙組に当て書きし、

そして、何より、真風君と潤花にピッタリなラブストーリーであったので、

色々よく分からないことだらけだったけれども、そんなことどうでもいいくらい、短い時間の中でたくさん見せ場がり、展開も早くて全然飽きさせず、

宙組の魅力を最大限に引き出した小池先生の手腕の巧みさ、

生徒に当て書きすることはあっても、組で当て書きしてくるなんて、

小池先生の生徒愛だけでなく宙組愛を感じる作品でした!

スキャンダルを逆手に取った人物描写であったり、そんなスキャンダルで潰れる宙組じゃないぞ!と言わんばかりの更に宙組の団結力や結束力を断固とさせるような脚本演出でもあったし、

そして、ちょこちょこ小池先生作品のパロディーをぶっ込んできて…、

まさか、花組でなくてキキちゃんで上演する気なのか!!??

キキちゃん&さくらちゃんでスカピン熱望!!!

生徒たちがめちゃくちゃ生き生きしてる、楽しんでいるのが伝わってきた。

世界情勢云々、組織絡み云々はさておき、世界平和を謳ったメッセージ性は、やはり、ネバセグを上演した宙組ならではの説得力がありました。

てっきり、イギリスとソ連の世界情勢と思っていたから、そこにアメリカもフランスも加わり、まさかのドイツ(厳密には異なる)も絡んでくるという有様に、ドイツまでお膳立てして下さりありがとうございます!と言いたくなった。今のドイツではなくかつてのドイツですが…。

個人的には、間違いなく私だけだとは思うが、ツバイシュタインという名前のセンスに感動した!(笑)

お芝居でも十分宙組の底力を感じるパワー溢れるシーンの連続だったのに、たった15分そこらのショーなのに、そこでもウルウルさせられっぱなし、感動しっぱなしで、振り付けの先生の愛も感じられてめちゃくちゃ良い!普通に良い!文句なく良い!

お芝居では、もうお年なのかな~と垣間見えるような役作りだったスッシー組長。きっと、しんどいから卒業するのかな~と思っていたら、ショーではまだまだ現役バリバリのダンスを見せつけてくれていて、いやいやいやいやいやいや、まだまだ辞めないで!!と言いたくなるくらいめちゃくちゃカッコ良かった!

そこからの真風君と潤花の大人のデュエダン。そして、まさかの銀橋からの…。

潤花、ほんまに宙組に来て良かったね!真風君に出会えて良かったね!と思える演出にウルウルしまくりでした。

トップ就任当初、色々言われたとは思うけど、真風君に出会い、真風君によって潤花の新たな魅力を引き出され、真風君の包容力と本人の努力によって、愛されるトップ娘役にまで成長したことにもう感慨ひとしおでございます!

潤花の苦手とする歌が作品ごとに成長していて、日々の努力がヒシヒシと伝わってきた。

潤花の最大限の魅力は飛びっきりの笑顔なんだけど、ぶっちゃけ書いて申し訳ないけど、潤花の初期の笑顔は歯が強調されて写真だと幼稚さがあったけど、今では大人で品がある笑顔を振りまいていてそのたゆまぬ努力にも感慨ひとしおでした。

そして、類稀な美しさ!作品ごとに美しさが際立ってきて、これぞ宝塚の娘役な圧倒的なオーラがあって、ヒロインになるために生まれてきたといっても過言でないくらい今回もめちゃくちゃ輝いてた!

役柄的にも、今回は宙組デビュー作の「アナスタシア」で演じたロマノフ家の血筋であるだけでなく、ネバセグのキャサリンの信念と被る、まさに小池先生の愛がいっぱいつまったオリジナルキャラクターであったし、まるでファッションショーのごとくヒッピー衣装からショーのドレスまでたくさんの衣装を着こなし、潤花の魅力が溢れまくっていた!

何度も何度も書きますが、

本当に本当に宙組に来て良かったね!!真風君に出会えて良かったね!!!

私はまだ潤花のデイジーを諦めていないので、初演は仕事でチケットを流してしまったから、是非とも東宝版ギャツビー再演熱望!!

真風君のジェームズボンドは、もう、立ってるのだけで絵になる!

007云々、ジェームズ・ボンド云々より、もう男役の真風涼帆を見てくれ!と言わんばかりのポスターもしかり、男役としての美学がスーツ姿から溢れまくってる!

ぶっちゃけ書いて申し訳ないが、潤花が宙組に組み替えにならなかったら、ずっと宙組を観てなかったと思う。フライング・サパはライビューで観させてもらったが、それっきりになっていたと思う。

縁あって再び宙組を観るようになり、ネバセグのジョルジュはまさに真風君への当て書きだったんじゃないかと思うくらいめちゃくちゃ良かったし、チケットが取れないと思っていたHigh & Lowも良かったし、今回はチケットは取れていたものの仕事で観れないと思っていたが運良く観ることが出来、真風君の役や男役の拘りがめちゃくちゃ伝わってくるボンドだった。マジ、カッコ良かった!

宙組は、何かとスキャンダルで矢面に立たされているが、そのスキャンダルをも逆手に取る宙組の団結力にも感動した!

ショービジネスは、良くも悪くも注目されてナンボ、惹きつけてナンボの世界。

大きなお金を動かすのに、いちいちイジケたり泣いてる暇なんてない。来るとこまで来たら、逃げ切れないなら、潔く立ち向かうまでのこと。

今の宙組にはスキャンダルを跳ね返す力がある!素晴らしい組だと思うよ!

いっぱいいっぱいパワーを貰ったよ!

実はあと1回観る機会があるのでその時また感じたことを書きます。