榎忠展

2011-11-02 22:21:57 | 日記
以前、NHK‐BSで見た迷宮美術館で紹介された時に、本物を生で見たい!と思っていたので、たまたま図書館でチラシを見つけた時はアドレナリンが!…。でも実際は…。

工場などから出た鉄の廃材を使って、再び命を吹き込まれた作品の数々。テレビで見た時は、宇宙戦艦ヤマトに出てくる彗星帝国(半分近未来都市で半分惑星)のようなオブジェに魅入ったわけなんですが、実際に展示されていたものは近未来の都市ではなく“鉄の歴史”でした。もちろん私が見たかった近未来都市は最後にありましたが…。

鉄の歴史…、

それは戦争の足跡でもありました。

鋳型で型取られたった機関銃たち、廃材で作られた大砲、そして使用済みの本物の薬筴の山…あまりのスケールの大きさと、溶けた鉄の跡や曲がれ具合がほんと生々しくて正直怖かったです。

ナマ薬筴なんて見たことなかったので、戦争の爪痕を間近で見ているかのようで鉄の持つ悪魔の部分を見せつけられた感じで本当怖かった。

電気と同じように我々の生活において絶対不可欠な鉄の悪魔の部分に…。

テレビで見た時はカッコイイ!と思っていた最後に待ち構えている近未来都市(パーツを積み重ねただけ)のオブジェに、以前は鉄の微笑のような冷たさや美しさを感じていたんですが、今回の榎忠展では彼の未来への警告のようにも感じとれて最後まで怖い思いをしました。

今日のまとめ:榎忠さんて、寺山修司氏の作品に出てくるアングラな登場人物みたいで、なんか懐かしさを感じました。

カメラでの撮影(携帯&フラッシュ禁)が可能なのでデジカメを持っていってたんですが、カメラに画像として残すことすらも怖かったのでラストのオブジェしか撮れなかった…。←どんなけ怖がりやねん!


追記:榎忠展とは関係ないですが、宙組千秋楽立ち見チケットゲットできずで、結局「クラシコ~」は一回しか観れませんでした(涙)

来年前半の宙組と星組のラインナップが発表されましたね。なんか複雑な気持ちです。もしこれで祐飛さんが退団だったら…、悲しいという以前に…、自分の心の中に宝塚に対する超冷静な冷めた自分が生まれ始めています…。

追記2:いろんな発表がありましたが、組み替えの皆さん、新天地でも頑張って下さい!中日公演チケット取ったので、めちゃくちゃ楽しみにしてます!!!
あの作品がどう宙組色に変わるのかホント楽しみです。