アキコ・カンダ先生

2011-09-23 22:39:40 | 日記
アキコ・カンダ先生といえば…

私が思い出す作品は、「恋人たちの肖像」「ブルボンの封印」「冬の嵐」です。どれも太田哲則先生の脚本・演出の作品です。

訂正:太田先生の「大いなる遺産」も振り付けはアキコ・カンダ先生でした。もちろん生で観てます。

どの作品も私には忘れられない大好きな作品です。

太田先生が描くダークな世界観をより引き立てるアキコ・カンダ先生の振り付けが私は大好きでした。特に「冬の嵐」の主人公ヘルマンが恋人リーザを失った後のダンスシーン、死んだ伯爵夫人が亡霊となってカードの秘密を教えるシーンのダンスが一番好きです。

訂正:リーザが死ぬ前…というか、ヘルマンがカードの秘密を知った後リーザが自殺したことを知るという設定でした。今見終えたとこです。

「恋人たちの肖像」のプロローグのダンスシーンがひょっとしたら一番アキコ・カンダ先生らしい振り付けだったかもしれませんね。

上記三作品以外にも宝塚の作品に携わっていたことでしょうが、残念ながら存じ上げておりません。ですが、私の青春時代の大好きな振り付け師さんだったことには違いないので、もうこの世にはいないと思うと淋しい限りです。

追悼の意を込めて、先生の振り付けで大好きな「冬の嵐」を観てから眠りにつこうと思います。

心よりご冥福をお祈り申し上げます。

今日のまとめ:アキコ先生、あの世でも踊りまくって下さいね!


追記:今見終えましたが、やっぱりあそこのダンスシーン大好きです。ウエディングドレスでセリ上がる伯爵夫人までの音楽どダンスが堪らんですね。

ラストのトップ二人のダンスシーンも見応えありますね。やっぱダンスの花組だけあって他の組よりダンスシーンが多いですね。

とんちゃんと同期のヤンさんもこのお芝居では見事な狂気ぶりを見せてくれてます。

追記2:偶然にもネッシーさん主演の「シチリアの風」の実況CDを手に入れることができました。

この作品もまた太田先生とカンダ先生のコラボ作品で、「カラマーゾフの兄弟」が原作です。舞台をロシアからイタリアに移しています。

この作品は生では観たことないのですが、その昔、有線放送をタダで聴けるところがあって、有線でこの作品を聴いていました。当時はまだ子供だったので(精神的に。じゃあ今もか…涙)、「カラマーゾフの兄弟」の世界観が分からず、ただ台詞回しと音楽で太田先生のダークな世界観を味わっていたのですが、今改めて聴くと正に私が観たかった(聴きたかった)カラマーゾフワールドが描かれていて驚いています。っていうか、無意識にインプットされていたと言った方がいいのかもしれない。

斎藤先生の「カラマーゾフの兄弟」も良かったですが、やはり太田先生の方が好きですね。なぜならゾジマ長老件りがあったからです。「カラマーゾフの兄弟」においてゾジマ長老は絶対不可欠だと思っているので、やっぱり太田先生好きやわ。

正直、なぜ「カラマーゾフの兄弟」のタイトルでロシアを舞台に上演しなかったのか疑問なんですが、この時期にもう一度「シチリアの風」に出会えて嬉しかったです。

この作品がなかったら間違いなく「カラマーゾフの兄弟」の本を読むことはなかったし、神様がいるって信じずに生きていたと思います。

演出に銅鑼を使用しているところとCDから伝わってくる空気は正に「恋人たちの肖像」と同じで、なんか懐かしさが込み上げてきました。

粗野で荒らくれた長男を演じたネッシーさんも声と台詞回しだけだけどもカッコ良かったですが、「カラマーゾフの兄弟」でいうところのカテリーナを演じた万里沙ひとみさんのエキセントリックな感じの表現もかなり聴き応えありました。やっぱグルーシェニカとカテリーナの女同士(「シチリアの風」ではビアンカとエリーサ)の諍いは一つの見所ですからね。

もし可能なら映像で見たい!

ちなみに「シチリアの風」も「恋人たちの肖像」もメッセージ的には同じものがありました。去年はそこにたどり着くまでに時間がかかったことを思い出しました。←そこってどこやねん!?←内緒…。

アキコ・カンダ先生が題なのに、太田先生の話題ばかり書いてましたね。カンダ先生、ごめんなさいm(__)m
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