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坂東玉三郎 初春お年玉公演

2024-01-12 00:29:00 | 古典芸能
先ずは、

つよっさん、ご結婚おめでとうございます!

てっきり、スマイルアップの退所の報告だと思ったから安心した!

私が言うのもなんですが、一生添い遂げたいと思える人に出会えただけでそれだけで素晴らしいことです!

世界の平和を願い、という表現がつよっさんらしくていいね。

ぶっちゃけ、光一君の方が先に結婚すると思っていたら正直驚いたけど、退所じゃなくて本当に良かった!

つよっさん、百田さん、本当におめでとうございます!

末永くお幸せに!

ENDRECHERIのLIVEで嫁のコーラス参加に期待!!

これからもっと芸能人の結婚は増えるね!


つよっさんのお蔭でブログを書くきっかけと元気を貰えた、感謝感謝!

では、ここから本題。先日観てきた感想。


凄い!この公演のためにわざわざ歌舞伎座で映像撮影したんですか???

富姫が登場するまでのシーンと獅童さんのシーンは、本公演の撮影だと思いますが、玉三郎さんの富姫のシーンは間違いなく本舞台を使った別撮りですよね???

まさかまさか、ワンシーンとはいえ、玉三郎さんの富姫を観ることができるなんて!しかも、亀姫も!

まさかのまさかの映像での富姫と亀姫の共演もあって、とても急遽決まった公演とは思えないくらい、趣向を凝らした演出になっていて、玉三郎さんで「天守物語」を観たかっただけに、めちゃくちゃ嬉しかったです!感動してます!

急遽公演が決まったお年玉公演なのに、なんと!

チケット代が激安!!

本当にありがたや!ありがたや!でございます。

正直に言うと、同じ亀姫でも歌舞伎座公演とお化粧が違ってたし、富姫も私のイメージと異なってた。どっちかというと、映像の中の富姫の方が私のイメージだった…。わざと変えたのかな?と思ったほど。

と同時に、七之助丈の富姫としての完成度の高さを実感してしまった。

あ、決して玉三郎さんの富姫と亀姫をディスっているわけではないので悪しからず。m(__)m

玉三郎さんで富姫を観たいと思っていたから、歌舞伎座では観られなかっただけに、まさかこのような形で新年早々に拝見できるなんて、本当に感謝しかないです。

亀姫で、本公演にはなかった琴の弾き語りもあって結構な長さだったよ。玉三郎さんだけでなく、琴、三味線、胡弓を演奏される方とのある種のコラボだったので、本来玉三郎さんは舞うこと演じることがメインなのに琴まで弾けるなんて、一体いつ音合わせしたの??と聞きたくなった。本当に凄い!

そりゃ、阿古屋では当然のように琴だけでなく胡弓も三味線も弾けないといけないとはいえ、歌舞伎役者なのに凄い努力と才能の持ち主であることを改めて思い知らされました。

今回の公演は、休憩入れて2時間ちょいの長さで、第一部が口上と舞。第二部が天守物語のワンシーンと琴の演奏。第三部が舞で構成されていました。

今年は、松竹座開場101年ということで、松竹座の歴史、松竹座の舞台機構を映像の中で玉三郎さんが紹介してくれてました。松竹座が元々映画館だったことに驚いた。空襲で松竹座だけ生き残ったのも驚き。っていうか、洋式建築だったことに今になって知った(汗)


口上では、玉三郎さんの生い立ち、女形の所作や舞、小道具や衣装の扱い方や見せ方をレクチャーして下さり、ワタクシも参加できる日はちょこっとだけ日本舞踊をかじっていますが、扇子をただ振ってるだけでなくちゃんと意味があって表現しているのでめちゃくちゃ奥が深い振り付けなんよね!

ただ舞っているのではなく、そこにはちゃんと理由がある。舞だけでなく、扇や手ぬぐいの扱い方や見せ方一つで女形の所作が変わってくる。手ぬぐいで娘道成寺の釣り鐘の縄のたゆみを表現していたなんて驚き!

また、打ち掛けの刺繍のデザインもちゃんと観客にも見てもらえるように裾捌きをしている。ある種のファッションショーでもあるんよね。これは新たな発見でございました。

打ち掛けの裾の広がりは歩いている時には勝手に開くもんだと思っていたら、ちゃんと観客に襟の曲線が分かるように、また打ち掛けの絵柄が見えるように工夫されているんですよね。

春画とも通ずるとこではありますが、袖や襟の曲線の美しさが日本芸術の独特の美学だと思った。

私が初めて玉三郎さんの舞台を拝見させて貰った時は、まだ海老蔵になる前の新之助時代の團十郎さんとの共演で、愛之助さんもいらっしゃいました、着物の裾の先まで神経が行き届いているのをまざまざと伝わってきたので、実際に、玉三郎さんの口が同じことを言われていて、自意識過剰発言しますが、自分の感性を誇らしく思った(笑)

あの時は本当に着物が身体の一部になってると思った。当時新之助だった團十郎さんも、足の親指を立てて歩かれていて、歌舞伎の技術は忍耐だということは團十郎さんからも学んだ。

初めての歌舞伎だったので、本当に刺激多い、まさにガラスの仮面を観ているような努力と根性と忍耐の公演だったと今なら言える。それを自然に表現して見せるのは本当に生半可な気持ちでは出来ない。苦労してますねん!を観客に伝えたらプロではないと思うんよね。

勧進帳の義経、阿古屋の秩父庄司重忠も岩永左衛門致連もかなり辛抱が必要な役。私なら途中でガタガタ震え始めるのに、歌舞伎役者は長時間じっと耐えられる忍耐さがある。本当に凄いな~と歌舞伎ド素人でも思う。

玉三郎さんに限らず、歌舞伎役者さんはマジ集中力と忍耐力の持ち主じゃないと務まらないと思うね。

玉三郎さんは、女形としては、意外に背が高い。先代の歌右衛門さんの衣装を切るには丈が足りないので、常に新品だそうです。その衣装たちも今年ロンドンで展示会があるそうでそちらにほとんどの衣装か持って行かれている中、新調された衣装もいつか拝見できる日がくるらしいです。楽しみですね。

今の私の希望は、若かりし頃に玉三郎さんが抜擢された三島氏の「椿説弓張月」が死ぬまでに観たい!ぶっちゃけ、どんな物語かは知らないけど。

玉三郎さんでは観られないと思いますが、玉三郎さんの監修で勘九郎さんと七之助丈で実現して欲しい!

お願いしますm(__)m