生田先生、傑作を連発してるやん!?めちゃくちゃ良かった!
っていうか、星組の団結力に感動!まだ初日が開いて間もないのに、群舞もコーラスもお芝居もめちゃ統一感があって完成度が高かった!前作が嘘のよう!(前作は感想が書けなかった…)
ということで、チケ難の星組公演を観てきました。
お芝居は、ぶっちゃけ、びっとんがめちゃくちゃ良かった!!
原作の主役は本来ひっとんなので、めちゃくちゃ素晴らしい女王ルスダンを演じられていました。
その女王を内助の功として支える役がこっちゃん演じるディミトリのわけですが、
生田先生が描く世界観が、というか歌詞も含め、あまりにも美輪さんが歌う♪愛の讃歌♪の歌詞の世界観と同じだったので個人的にめちゃくちゃ好き!
めちゃ泣ける内容になってはいるんですが、ウルッとは来るんだけど、ただ一つだけ引っかかることがあって気持ちよく泣けない。
ルスダンのディミトリへの誤解を解く台詞がないのに、簡単にディミトリを信用し過ぎじゃないかい?
せめて手紙に一言添える必要があったと思うよ。そうなると必然的にアリちゃんとのシーンが必要になるので時間が足りなくなるが…。
ルスダンはディミトリに裏切られたと誤解している設定なのに、あの手紙の内容だけでディミトリを信用することできる??
残念ながら私はあのシーンで感情移入が途切れた。
そりゃ、二人とも愛し合った仲ではあるが、ディミトリはルスダンが心を許した奴隷を殺したんやで。
ディミトリもルスダンも傍から見たら誤解であっても、本人達にとっては裏切り行為なわけなので、誤解を解く台詞は必要だと思います。それがあれば、後々のアリちゃんの忠誠宣言が生きてくると思うんよね。
あと一つ、ラストは息子として登場させるね、私が演出家なら(笑)
それ以外は、伏線がめちゃ生きていて、原作ありきとしても脚本的には素晴らしかった!
あ、そうそう、ジョージアの首都トビリシが“飛び石”にしか聞こえないので、発音に要注意やね。私だけかな??
世界史ならではの大国モンゴル、ペルシャ、グルジアといった、定番のヨーロッパ諸国やアメリカとは違う西・中央アジアの国々の登場や諍い、そして衣装もめちゃ魅力的でした。
とてもとても見応えがある作品でした!
そしてそして、生田先生の脚本演出力はさることながら、本作における星組の団結力と統率力に感動!!
ジョージアダンスをYouTubeで拝見しましたが、頭の位置が大きく上下しないように上半身固定して、足裁きだけで踊る難易度が高いダンスにこっちゃんだけでなく組子たちも踊っていて、しかも統一感があってめちゃくちゃ感動しました!
今回は、ジョージアダンスありきの衣装だったと思うので、ヒラヒラがめちゃくちゃ生きる!スカートのような裾も振り袖のようなヒラヒラも見事に舞ってました!
コーラスは、言葉が聞き取りやすい。改めて海外産と国内産のミュージカルの違いを感じた。宝塚のオリジナルは、日本語ありきの曲だから母音がクリア。
曲ありきの日本語、しかも翻訳モノだと言葉足らずになるか、言葉詰め過ぎになるかのどちらかになってしまう問題点があるから翻訳家さんは大変。
を踏まえても、普通、大コーラスだと言葉が聞き取りにくくなるが星組にはそれがなかった!
そして、個々の表現力が、たとえリラの妖精であったとしても際立っていたのがめちゃくちゃ良かった!
そこからの、民衆であったり軍隊であったり、集団演技にもまとまりがあってめちゃくちゃ良かった!
ひっとんの女王としての威厳、こっちゃんの抑えた演技、セオッチの大らかな演技、アリちゃんのプチ悪役な風貌、
最終的には誰も悪役はいない登場人物たち。
ミキチグ組長さんの本意気の化粧も含め、個々の演技や存在感が際立ってました。ただ、顔と名前が一致しない生徒が多いのが難点ではありますが…。
星組は、ぶっちゃけ、小桜ほのかちゃんと朝水りょう君推しなのでオペラが自然にそっちに向いてしまう、というかキャッチしてしまうのですが、個人的に注目したい稀惺かずと君を見つけられなかったのが残念。
そして、久々の齋藤先生のショーは、花組の「Cool beast」と対抗している感があって、こちらは最後まで息つく間もないくらい熱さがほとばしっていていましたね。
ですが、私は、基本ショーに興味がないのでどんなに爆音でも眠たかった(笑)
こればっかりは、たとえ贔屓組であっても贔屓スターがいても関係ないので本当にスミマセンm(__)m
宝塚ファンは圧倒的にお芝居派よりショー派の方が多いので、楽しめるショーになっていると思います…。←全然説得力なし!
最後に、アリちゃん星組大劇場デビューおめでとうございます。めちゃくちゃ星組に馴染んでいて全然違和感なかった。
もうさ、歌がめちゃくちゃ上手くなっていてビックリした。頼もしい限りです!
ではでは、お芝居は、間違いなくもっともっと進化すると思うのでこれからご覧になられる方はお楽しみに!