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「光」

2017-06-21 22:21:45 | 映画
河瀬監督、エキュメニカル賞受賞おめでとうございます!

ということで、今年のカンヌ映画祭で上映された作品が早くも鑑賞できるということで、いつ観ようかと思っていたら、もう上映終了間近になっていたので慌てて観てきました。

今をトキメク奈良が舞台の本作品。私の中でちょっとした奈良ブームが起こっているだけに、今回も導かれた感満載の作品でした。

しかも、永瀬さん演じる主人公の名前が!!!

中森!!!

おいおいおいおいおい、コレって何かのお告げか???(笑)

ぶっちゃけ書くと、明菜さんにも観て欲しい映画だった。明菜さんとは全く関係ないストーリーですが、映画のメッセージは、明菜さんの生き様と被るような気がした。

一見、視覚障碍者と健常者のラブストーリーと思わせつつも、実は、生と死、有と無、光と闇、絶望感と未来への希望を描いている。

この作品の中には、映画に人生を捧げている河瀬監督の人生観が投影されていて、台詞に重みがありました。

消えて無くなる儚さの中にある美しさ、そして目に見えないもの中にもある美しさ。今回もまたスピ要素満載の作品でした。

河瀬監督の独特の世界観。創られた台詞でない生の言葉。今回もとってもリアリティーがありました。

あと、永瀬さんの、段々と目が見えなくなっていく過程やアプローチがあまりにも繊細に表現されていて、これは主演男優賞モンです!!とても素晴らしかったです。

音声ガイドスタッフ役の水崎綾女さんも、素直な演技をされていてとても良かったです。いかにも新人スタッフと言わんばかりの初々しい存在感の中に、認知症の母親や失踪した父親との目に見えない心の闇を覗かせた演技が素晴らしかったです。

映画で観る神野三鈴さんが、舞台女優さんのイメージしかなかったので、めちゃ新鮮でした。

藤竜也さんも素晴らしい演技でした。老いと生と死の象徴のような存在感が、人生観を考えさせる重要な役割なだけにとても説得力がありました。

声だけの樹木希林さんも良かった。前作「あん」を観た者としては声だけでも嬉しかったです。

そう、この上映会のシーンも生の反応を描写してたんですね。河瀬監督のドキュメンタリーテイスト満載のセンス大好き!

今日のまとめ:私の中のプチ奈良ブーム。あと三輪山登拝と、もう一つ行きたいとこがあるんですが、そこはお泊まりコースじゃないと行けない場所なので現在計画中。

本当は、今日、三輪山登拝を目指して大神神社に行く予定だったんですが大雨で断念。まだ呼ばれてない様子…。