「ミス・サイゴン 25周年記念公演 in ロンドン」

2017-06-05 18:48:57 | シアターライヴ
いや〜、泣けた〜(涙)

まさか、トゥイに泣かされるとは!あ、トゥイが殺されるシーンね。ここは、トゥイだけでなく、キムにも泣かされた。

いや〜、思ってた以上に素晴らしかったです!

「ミス・サイゴン」、役者が変わればこんなにも変わるもんなん???ってくらい、国境を越えた演技の素晴らしさに感動しました!

国境を越えた演技???

ワタクシ、かつては美奈子キム、ドイツ、ロンドンでも観てます。そして、数年前に知念キムに笹本キムも観させて頂きました。

知念キムのリアルキムに超感動したんですが、今回は、知念キムを観た時と全然違う感動を味わいました。

ロンドン初演から25年。リニューアル版としてロンドンでも日本でも上演されてますが、リニューアル版なんだから初演版とはもちろん違って当たり前、なんだけど、

ベトナムという東南アジアを舞台にした「ミス・サイゴン」という作品が、演者によってまた新たな発見や新たなメッセージ性やストーリー性を持たせていたことに驚きと感動が隠せません。

プロデューサーのキャメロン・マッキントッシュも言ってましたが、作品が演者や演出によってオリジナル版を越えて一人歩きしている、という発言の意味はよくわかる!

トゥイって、クリスの恋敵かつ悪役の印象が強いけど、トゥイもまた戦争の犠牲者だもんね。アメリカに敵対心を持って当たり前やん。そんな敵国アメリカの兵隊に許婚のキムが心がなびいてると知ったら悔しいよね?腹立たしいよね?

今回、トゥイを演じた方の演技からは、ベトナム人の怒りがトゥイを通して伝わってきました。

トゥイが殺されるシーンのキムとのやりとりは、もう泣けて仕方がなかった。全体でこのシーンが一番泣けた。

キムを演じた方も、ピュアなキム像を表現されていて、キムを演じるならやはり、バカなくらいピュアさがないとアカンと改めて感じました。

こちらのキムは、知念キムと違って、クリスと出会ってからとタムが生まれてからの演じ分けが上手く、さらに第2部の、バカにさらに
ドが付くくらいのおバカさ加減の上手さに感動しました!

やはり、キムはこれくらいピュアに演じないとリアルじゃないと思った。

そして、クリス。クリスもリアルにおバカさんで上手かった!第2部の、エレンにキムと出会った時の精神状態を伝えるシーンが超良かった!これがPTSDの演技です!日本人クリスs
、彼の演技を見習え!と言いたくなった。それくらいリアルな表現だった。あ、偉そうにすみませんm(_ _)m

知念キム版も相当泣かされましたが、この25周年記念公演版も、あそこまでは泣かされてませんが、かなり感動しました!

マジ、オススメ!今は、関西で西宮と京都は二条で上映されますよ!あとは東京のみ。

カーテンコールというかフィナーレでは、初演キャストが勢揃い!レア・サロンガ、サイモン・バウマン、ジョナサン・プライスが生歌を披露!レアはまだまだ魅力的な女性ですな。サイモンもジョナサンもなかなかのお年。でも歌えてるから素晴らしい!

ワタクシ、実は、ロンドンに行った時、ミュージカル「オリバー」を生ジョナサンで観てます。当時は誰だか全く知りませんでしたが、マドンナ主演映画「エビータ」を観た時にどこかで見たことある顔だと思ったらジョナサンだったんですよね〜。「パイレーツ・オブ・カリビアン」にも出てましたね。ワタクシのプチ自慢でございます(笑)

ジョナサンなんて、本当に歳をとってしまい、病院ネタ?高齢者ネタ?頭髪ネタでウケてました。この「ミス・サイゴン」が初めて出演したミュージカル作品だそうです。

初演組が勢揃いしている中で、一人目立つのが、宝塚では声楽を担当されていた楊先生がいらっしゃるではないですか!?宝塚ファンなら誰もが知ってることですが、他の初演組と比べても楊先生もまだまだ若い!!!

日本初演の時は、つまらない作品の印象てしかなかなく、知念キムで「ミス・サイゴン」の良さを発見し、そしてまた25周年記念公演版でも更に新たな良さを発見し、まだまだ腐らない作品だと確信しました。

楽曲はどれも素晴らしかったですが、演者でこんなにも感じ方が変わる作品は滅多にないですね。本当に素晴らしい25周年記念公演でした。

ホンマにホンマ、オススメやで!!!(笑)

今日のまとめ:本当は、今日は、花組を観る予定だったのですが、オペラグラスを忘れてしまい、急遽こちらにしました。

っていうか、たまたま映画検索をしていた時に西宮で上映していることを知ったよ!検索してなかったら、完全に見逃してたよ!これも、いつもの、お導き???(笑)