続き…

2012-09-14 23:53:35 | 舞台
松尾さんへ、

カーテンコール、しつこいお客さんの一人でホント申し訳なかったですm(__)m松尾さんが土下座された時は、さっさと帰ろうと思いました(笑)でもそれくらいめちゃ良かったです。暗い内容なのに本当楽しかった。今でも面白かったとしか表現出来ない。

今日のまとめ:松尾さんとタルコフスキー、絶対共通点あると思う。あえてこれとは書きませんが…。

神様はいない言っている人が一番神様の存在を信じたいと思ってるんだよね。そういう人に限って必ず毎年初詣とかで神社に行ってるんだよ。本当に神様はいないと思ってる人や信じてない人は、脚本家ならめちゃリアルで現実的な脚本を書くと思う。ファンタジー要素は一切ない。←私の勝手な決めつけ。国内海外問わず脚本家でそんな人いるかな…?

この「ふくすけ」、また「オイディプス王」のような展開になって驚きました。これも母と子の…。今年は何かと「オイディプス王」に関連した作品に出会うな…。去年はピアフイヤーでしたが…。今年の極めつけは「日の浦姫物語」ですが…。

あ、「日の浦姫物語」読みました。これは面白い!初めて「藪原検校」に出会った時の感覚に近い。「オイディプス王」のまんまのようでやはりここは井上戯曲でしたね。ギリシャ悲劇と一風変わった、仏教国…?いや、神道国日本の悲劇に仕上がってました。

ぶっちゃけ、しのぶさんの演技パターンを想像しながら読んだので、あるシーンでは泣けてきました。決して日の浦の台詞ではないのですが…。

しのぶさんにとっては「シンベリン」に続く大課題となる役柄(笑)なので、もうこれはやるっきゃないですね!ラジオでボヤいているのが目に浮かぶ(笑)きっと、蜷川さんがしのぶさんのために、杉村春子さんや森光子さん等々に続く大御所へのレールを敷いてくれてるんだと思います。しのぶさん、楽しみにしてますよ!(笑)

脚本的には「藪原検校」並みのアイロニーもあるわ、言葉遊びで笑えるとこはあるわで、蜷川さんがこの井上戯曲としのぶさんと藤原君をどう料理するのか、生の舞台が楽しみです。一番は舞台セットかな…?

この作品が選ばれた理由も見えてきたので、舞台を観ることが出来たら語りたいと思います。ま、台詞に出てくる固有名詞が…、なだけなんですけどね…。

追記:関係ない話ですが、広島に行ったとき、親戚に広島の神楽について訊きました。かなり派手な衣装だと言ってました。10月に神楽があるから、来たら(広島に)連れていってあげると言われましたが、お金ないし、もう希望休取れないので来年連れてってとお願いしました。私が忘れてなければの話ですが…。あ、来年の墓参りは10月に行きゃいいか…。

追記2:これまた関係ない話ですが、また一つめちゃくちゃ観たい舞台が!まだ正式に(?)キャスト発表されてないようですが、もし噂が本当ならマジ観たい!!!

そうそう、ラースの「ニンフォマニアック」の出演クレジットからニコールの名前が消えてるんやけど…。え゛っ、まさかニコール出ないの???10月18日現在、ニコールは降板したようです。現在「Grace of Monaco」の撮影中で、モナコの王妃グレース・ケリーを演じます。正直、完全に降板と知ってかなり拍子抜けしてしまいましたが、ラースとの再タッグをいつの日か実現することを待ち望みたいと思います(涙)

追記3:ご本人のブログで発表がありました!花ちゃん、「永遠物語」出演されます!これはマジ観たい!これも確かTCAでちょこっと演じてましたね。花ちゃんなら「恋の大和路」も絶対出来る!あ~、「エリザ・ガラコン」に続くアドレナリンが!マジのマジに観たいゾッ!!!

「ふくすけ」

2012-09-14 23:48:49 | 舞台
大竹しのぶにやられた~!!!←また呼び捨てかいっ!?Part2(笑)

ってくらい、しのぶさんに限らず、大人計画が面白かった!

いや~、マジやられた。こんなに面白い劇団だとは思わなかった。もっと早くに出会いたかった。と、もっと小さいな小屋で観たかった。

しのぶさん×阿部ちゃん(阿部サダヲ)×古田さんの共演なら観ないわけには行かないと思って、運よく取れた大千秋楽のチケットだったのですが、想像を上回る作品の面白さと役者さんの個性と演技力に完全ノックアウトでした。

も~、めちゃくちゃ笑いまくってもうたわ(笑)一人ばかウケしてもうて、両隣のお客さんにご迷惑をおかけしてしまいました。ごめんなさいm(__)m

実は、下ネタ系弱いんですよ(笑)「宝塚BOYS」のような真面目なストーリーで下ネタは引いてしまうけど、「ふくすけ」のようなアングラテイスト満載の作品の下ネタは大好き(笑)小劇場独特の雰囲気があって堪らなく面白かった!

本当は面白いという表現は使ってはいけない内容ではあるんですが、最後まで楽しませてもらいました。

しのぶさんのラジオで、いつもしのぶさんは、「ふくすけ」は暗い作品で、生きる希望や勇気がもてない作品だと言ってましたが、私は逆にたくさん元気をもらいました。こんな面白い作品に出会ったら、たった1日のしかもたった3時間の出会いでも、仕事に張りがでる。幸せな気分を味ってますよ。

確かに脚本自体は暗い。どうしようもない展開に救いようのないラストではありますが、松尾スズキさんの脚本演出力と出演者の個性と手を抜かない演技に感動しまくりました。

この脚本を普通のストレートプレイとして演出してたら、きっとブルーな気持ちになったと思いますが、しのぶさん、古田さん、多部ちゃんをゲストに迎えたこの大人計画の役者さん皆さんが本当に素晴らしかったので、本当に最高に良かった!

ま、ま、確かに、ふくすけのあの客席に向かって喧嘩を売ったあの独白は、ぶっちゃけ、個人的にムカッときましたよ(笑)でも全然許せる。確かにその通りだからね。生まれてこなければ良かった人生も確かにある。でも生まれてきてしまったんだから仕方ない人生もある。一つ歯車がズレただけで、人生が悪変したり好転することもある。この「ふくすけ」はひたすら悪くなる一方で皆が皆悲惨な最期を迎えることになる。どうしようもない結末。だからこそ、ユーモアが大事になってくると思うんですよ。

このお芝居のように、くだらないギャグや物まねが一種の清涼剤になると思うんですよ。

どうしようもない人生だからこそ、ちょっとでも元気になれるユーモアや前向きになれる第三者のパワーが必要になってくると思うんですよね。

ラジオのしのぶさんに一言言わせてもらうならば、被災地の方に本当に必要なのは第三者のエネルギーやパワーだと思うんですよ。もちろんお金も大事だけど、もっと大事なのは、皆一人じゃないんだよと思わせてくれるようなエネルギーだと思うんですよ。どんなに苦しい生活でも生きていて良かったと思える希望を持てることが、一番大事だと思うんですよね。私なんてミーハーだから、憧れの役者さんや大好きな女優さんに出会えたら、もうそれだけでもうハッピーですよ(笑)

本来、人生は苦しいものなんだよ!苦しいからこそ、小さな喜びが大きな幸せに変わるんですよ。だからこの大人計画の「ふくすけ」はたくさんのエネルギーを頂きました。実際今日の仕事、しんどかったけど楽しかった。

話がかなり逸れましたが、もうしのぶさん最高っ!めちゃくちゃ良かった!ライトのカットインからもうしのぶさんに釘付け。めちゃ面白い!やっぱ、しのぶさんは狂女が似合う!しのぶさんの表情の七変化に完全やられました。鬱、躁、十五年前の奥さん、選挙立候補者、一人の女…。同じ人物なのに色んな顔を持つエスダマス。最高に良かったです!まさかの桃井かおりさんと、プチドラえもんにはかなり笑わせてもらいました(笑)ラジオでは毎回笑わせてもらってますが、生で聞けるなんてめちゃハッピー(笑)あ、一瞬だったけど、ニコールに見えた時があったな…。完全に目の錯覚ですけどね(笑)

男・北島マヤの阿部ちゃんのふくすけも良かった。でも…、私はパルコ劇場で観た「人間風車」の阿部ちゃんの狂気とギャップを見て惚れてしまったので、それと比較しても仕方ないけど、ぶっちゃけなんか物足りなかったな…。阿部ちゃんでなくても…と思ったm(__)mでも、あの独白は腹が立つくらい良かった(笑)

古田さんのエスダヒデイチも良かった。めちゃ真面目な役なのにどこか破綻してるんだよね。最後は大破綻してしまってるけど。お尻を犬に噛まれるシーンはもう大爆笑。超くだらん演出にめちゃ笑わせてもらいました。

意外に良かったのが多部ちゃん。ドラマの多部ちゃんしか知らないから、ぶっちゃけ舞台はどうなのか不安ではあったのですが、心配無用でした。なんだ、普通にこういう役も出来るんだと安心した。あまりにもドラマのイメージとギャップがある役だったからね。全然文句なし。

松尾スズキさんは…ドラマや映画で見る松尾さんのイメージとそのまんまでしたね(笑)結構、ナマ松尾さんも面白かった。

後は知らない役者さんばかりだったのですが、どの役者さんも個性が強くて本当演技だけでも十分楽しめた。中でも一番良かったのが平岩紙さんでした。弱視のサカエ役、凄くリアルに演じてた。新興宗教の教祖になってしまう役でもあるですが、見事なギャップでしたね。

松尾さん脚本「ふくすけ」は本当面白い。野田さん並みの面白さがあって展開が読めなかった。松尾さんもかなり複雑な思考能力を持った方ですね。裏社会の裏事情を見事に表沙汰にしてくれたと思います(笑)まさにかつてのアングラ演劇を思い出させてくれる脚本演出にマジ感動!ホンマもう少し小さな小屋で観たかったな。ま、有名になった証拠だから仕方ないけど

「惑星ソラリス」

2012-09-14 00:43:31 | 映画
あ゛~、最初の20分くらいかな…?まさかの睡魔で地球のシーンほとんど観てな~い(涙)宇宙ステーションのシーンから目が醒めた…。

タルコフスキーの作品で、一番の注目作品だったのに、まさか睡魔に襲われるなんて…。前回の三作品は意識は飛ぶことはあっても寝ることはなかったのに…あ゛~まさかの大失態(涙)

ま、見てなくても大丈夫だとは思うけど…。

やはり、この「惑星ソラリス」もまた精神病オチ&タルコフスキー哲学がラストに待ち構えてましたね。またその哲学の正確な台詞忘れたけど、感じたことは、自然を大事にしろ!自然を愛せ!かな…?あ、人類愛もです。

前回もそれは感じてはいたんですが、この作品の方が顕著だったように感じました。

今回のタルコフスキー特集は、まさに東北の震災で企画されたのでは…?と言っても過言でないくらい内容がリアル過ぎる。

この「惑星ソラリス」もまさに、福島の原発事故と被る内容だったので驚き。宇宙の話のはずなのに、なぜピンポイントで被るのか不思議でならん。マジ、タルコフスキーの予言的中。しかもパンフレットによると、私が寝ていたシーンに東京の高速道路が未来都市のイメージとして使われていたらしい。タルコフスキーって日本好きなん???だったら嬉しいね。

ぶっちゃけた話、惑星ソラリスの海だと思うけど、その海に放射線を撒き散らしたために、宇宙ステーションで不思議現象が起こるんですよ。死んだはずの奥さんが現れるんです。まさにクローン。イメージが実像として現れる不思議現象が起こり、同僚は彼女を“お客”と言うが、主人公にとってはクローンでも奥さんなんですよね。闇に葬ってもまた現れる。本物の奥さんは自分は愛されてないと思って自殺したんですが、今度はクローンではあっても主人公はその奥さんを愛するんです。そのために…。という展開です。

同僚が何故彼女を“お客”と呼ぶのかがこの物語のキーになるんですが、またこれが精神世界に繋がるですよね~。

今回のタルコフスキー哲学は明瞭。海が命を生むというのが最大のテーマで、人間は数十億存在してもちっぽけな存在。海は島を創り、そして人を創り育てる。

自然の脅威がテーマではなく、自然を愛する気持ちがとても大事だというのがメッセージとして感じました。

この作品もラストが印象的で、私は鳥肌が立ってしまったくらいちょっとした衝撃を受けました。ホント、宇宙の話と思いきや、実はそうでないところが、タルコフスキー哲学やな~と感心してしまいました。

ラースファンでなかったら、間違いなく観ることなかったタルコフスキー作品なんですが、この作品もやはりラースに影響を与えてましたね。っていうか、ラースがめちゃタルコフスキーに惚れてるというか慕っているのがホントよく分かる。「メランコリア」でも使われていたブリューゲルの絵が出てきたときはマジ驚いた。

バベルの塔もあったね。密かに例の三賢者らしき絵もあった。地味に宗教色を出している点が私もタルコフスキーが好きになりつつある。ちょっとした反抗だね。あの時代を想像すると、こういう形でも自己主張しているタルコフスキーは尊敬に値する。旧ソ連時代の芸術や思想に対する具体的な実状は分からないけど、同じ共産圏の中国は酷かったもんね。映画でもやってたけど。

それを考えると、「サクリファイス」や「ノスタルジー」はまだ自由に表現出来てタルコフスキーにとってはホント良かったのではと思う。お母さんや息子さんに捧げることが出来たわけやし。

そうそう、この「惑星ソラリス」はお父さんに捧げるって感じがしましたね。ラストはホント鳥肌もんでした。

今日のまとめ:タルコフスキーの「惑星ソラリス」はキューブリックの「2001年宇宙の旅」と比較されるけど、映像的にはキューブリックの方がSFとしての完成度は高いと思った。タルコフスキーのは昔のウルトラマンみたいな手作り感がみなぎってたね。

ぶっちゃけ、「惑星ソラリス」はSF大作じゃないし金字塔でもないと思う。とてもSFものだとは思えない。完全自然哲学映画です。ホント人間って邪悪だなって思った。あ、これ、「ふくすけ」でも思った。っていうか、松尾スズキさんもタルコフスキーも似てると思った。っていうか、何故どちらも精神病を扱ってんの???とても偶然の一致だと思えない。やっぱ導かれてるわ!と思った今日1日でした(笑)また後日「ふくすけ」の感想書きます。

実は、今日の「惑星ソラリス」のために携帯ラジオ買いました。最近木曜日に飲み会とか仕事で、家に帰るまでしのぶさんのラジオが聞けなかったりするので、今日は大阪大千秋楽後の東京に戻っての生放送なので、これは聞き逃せないので携帯ラジオ買ったのです。スマホじゃないからラジコ聴けないし、家のステレオは録音機能が壊れてるんで…。

買って正解だった!大千秋楽のカーテンコールの感動が蘇ったきました。しのぶさん、イノジェンよりめちゃ良かったよ!(笑)続きはまた…。


どうでもいいこと:これは自分の記録のために書いているので悪しからず…。

親父の三回忌でお寺さんに行ったときのことです。親父が亡くなってからかなり敏感になったんですが、毎回住職さんがお経を読んでる時、こっ恥ずかしくなる単語が出てくるんですよ。あえてどの単語とかは書きませんが、兄嫁だけが知ってる単語。ひょっとしたらもう忘れてるかもしれませんが…。マジ恥ずかしいわ!(笑)眠り心地のよいお経も、その単語が聞こえた時だけは目が冴えて心臓がバクバクします(笑)偶然にしてはあまりにもリアル過ぎ。邪心を捨てるべき場で邪心がみなぎりまくる瞬間です。ホンマ困ったもんです(笑)

虫の知らせかどうか分かりませんが、また新しいブロガーさんに出会いました。もちろんコンタクトは取ってません。読んでるだけですが、もう一人の自分がそこにいるような感じがしてならず、また、取り上げてるテーマも私が最近非常に注目していることなのでホント不思議でなりません。これはホント偶然ではなく必然と思える出会いです。