「惑星ソラリス」

2012-09-14 00:43:31 | 映画
あ゛~、最初の20分くらいかな…?まさかの睡魔で地球のシーンほとんど観てな~い(涙)宇宙ステーションのシーンから目が醒めた…。

タルコフスキーの作品で、一番の注目作品だったのに、まさか睡魔に襲われるなんて…。前回の三作品は意識は飛ぶことはあっても寝ることはなかったのに…あ゛~まさかの大失態(涙)

ま、見てなくても大丈夫だとは思うけど…。

やはり、この「惑星ソラリス」もまた精神病オチ&タルコフスキー哲学がラストに待ち構えてましたね。またその哲学の正確な台詞忘れたけど、感じたことは、自然を大事にしろ!自然を愛せ!かな…?あ、人類愛もです。

前回もそれは感じてはいたんですが、この作品の方が顕著だったように感じました。

今回のタルコフスキー特集は、まさに東北の震災で企画されたのでは…?と言っても過言でないくらい内容がリアル過ぎる。

この「惑星ソラリス」もまさに、福島の原発事故と被る内容だったので驚き。宇宙の話のはずなのに、なぜピンポイントで被るのか不思議でならん。マジ、タルコフスキーの予言的中。しかもパンフレットによると、私が寝ていたシーンに東京の高速道路が未来都市のイメージとして使われていたらしい。タルコフスキーって日本好きなん???だったら嬉しいね。

ぶっちゃけた話、惑星ソラリスの海だと思うけど、その海に放射線を撒き散らしたために、宇宙ステーションで不思議現象が起こるんですよ。死んだはずの奥さんが現れるんです。まさにクローン。イメージが実像として現れる不思議現象が起こり、同僚は彼女を“お客”と言うが、主人公にとってはクローンでも奥さんなんですよね。闇に葬ってもまた現れる。本物の奥さんは自分は愛されてないと思って自殺したんですが、今度はクローンではあっても主人公はその奥さんを愛するんです。そのために…。という展開です。

同僚が何故彼女を“お客”と呼ぶのかがこの物語のキーになるんですが、またこれが精神世界に繋がるですよね~。

今回のタルコフスキー哲学は明瞭。海が命を生むというのが最大のテーマで、人間は数十億存在してもちっぽけな存在。海は島を創り、そして人を創り育てる。

自然の脅威がテーマではなく、自然を愛する気持ちがとても大事だというのがメッセージとして感じました。

この作品もラストが印象的で、私は鳥肌が立ってしまったくらいちょっとした衝撃を受けました。ホント、宇宙の話と思いきや、実はそうでないところが、タルコフスキー哲学やな~と感心してしまいました。

ラースファンでなかったら、間違いなく観ることなかったタルコフスキー作品なんですが、この作品もやはりラースに影響を与えてましたね。っていうか、ラースがめちゃタルコフスキーに惚れてるというか慕っているのがホントよく分かる。「メランコリア」でも使われていたブリューゲルの絵が出てきたときはマジ驚いた。

バベルの塔もあったね。密かに例の三賢者らしき絵もあった。地味に宗教色を出している点が私もタルコフスキーが好きになりつつある。ちょっとした反抗だね。あの時代を想像すると、こういう形でも自己主張しているタルコフスキーは尊敬に値する。旧ソ連時代の芸術や思想に対する具体的な実状は分からないけど、同じ共産圏の中国は酷かったもんね。映画でもやってたけど。

それを考えると、「サクリファイス」や「ノスタルジー」はまだ自由に表現出来てタルコフスキーにとってはホント良かったのではと思う。お母さんや息子さんに捧げることが出来たわけやし。

そうそう、この「惑星ソラリス」はお父さんに捧げるって感じがしましたね。ラストはホント鳥肌もんでした。

今日のまとめ:タルコフスキーの「惑星ソラリス」はキューブリックの「2001年宇宙の旅」と比較されるけど、映像的にはキューブリックの方がSFとしての完成度は高いと思った。タルコフスキーのは昔のウルトラマンみたいな手作り感がみなぎってたね。

ぶっちゃけ、「惑星ソラリス」はSF大作じゃないし金字塔でもないと思う。とてもSFものだとは思えない。完全自然哲学映画です。ホント人間って邪悪だなって思った。あ、これ、「ふくすけ」でも思った。っていうか、松尾スズキさんもタルコフスキーも似てると思った。っていうか、何故どちらも精神病を扱ってんの???とても偶然の一致だと思えない。やっぱ導かれてるわ!と思った今日1日でした(笑)また後日「ふくすけ」の感想書きます。

実は、今日の「惑星ソラリス」のために携帯ラジオ買いました。最近木曜日に飲み会とか仕事で、家に帰るまでしのぶさんのラジオが聞けなかったりするので、今日は大阪大千秋楽後の東京に戻っての生放送なので、これは聞き逃せないので携帯ラジオ買ったのです。スマホじゃないからラジコ聴けないし、家のステレオは録音機能が壊れてるんで…。

買って正解だった!大千秋楽のカーテンコールの感動が蘇ったきました。しのぶさん、イノジェンよりめちゃ良かったよ!(笑)続きはまた…。


どうでもいいこと:これは自分の記録のために書いているので悪しからず…。

親父の三回忌でお寺さんに行ったときのことです。親父が亡くなってからかなり敏感になったんですが、毎回住職さんがお経を読んでる時、こっ恥ずかしくなる単語が出てくるんですよ。あえてどの単語とかは書きませんが、兄嫁だけが知ってる単語。ひょっとしたらもう忘れてるかもしれませんが…。マジ恥ずかしいわ!(笑)眠り心地のよいお経も、その単語が聞こえた時だけは目が冴えて心臓がバクバクします(笑)偶然にしてはあまりにもリアル過ぎ。邪心を捨てるべき場で邪心がみなぎりまくる瞬間です。ホンマ困ったもんです(笑)

虫の知らせかどうか分かりませんが、また新しいブロガーさんに出会いました。もちろんコンタクトは取ってません。読んでるだけですが、もう一人の自分がそこにいるような感じがしてならず、また、取り上げてるテーマも私が最近非常に注目していることなのでホント不思議でなりません。これはホント偶然ではなく必然と思える出会いです。
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