学びのプラスあるふぁ:日常の気付き

人の人生、それぞれが皆オリジナル。街を歩き人に話しかけることから「なるほど」と納得できる発見がある。

〇〇光年の世界

2020-11-20 16:53:46 | 日記
民間による宇宙開発がいよいよ幕を開けた。日本の宇宙飛行士、野口聡一さんがまた国際宇宙ステーション(ISS=International Space Station)に向けて出発、すでに18日の水曜日には宇宙船内での活動を開始した。宇宙の時間軸は日常の悩みが馬鹿らしくなるほどとてつもなく長い。宇宙だの星だのと話が天空はるか彼方に向けられると僕が必ず思い出す本がある。
リチャード・カールソン(Rihard Carlson)著の『小さいことにくよくよするな(Don't sweat the small stuff)』である。sweat(スウェット)はスゥエット・シャツのスェットで、汗をかく、という意味や、心配する、不安がる、という意味もある。もう思い出せないほど以前にアメリカの本屋さんで出回り始めた頃に手に入れて、帰りの飛行機の中で夢中になって読んだ本だ。僕はやや完璧主義者的なところがあって、それが良いのか悪いのかがわからないまま、適当なところで手を打つということはあまり得意な方ではなかったように思う。割と細かいことろまで気にする性格があった。小さいことで極度にくよくよしたり心配症とかいう程度の深刻なものではないのだが、気を回しすぎてちょっと悩むという側面が時々顔を出すことがあった。当時はそんな性癖を打開するためにプラス思考だの積極思考だのと勉強し始めたふしがあるのだ。カールソンのこの本の中に “自分に質問してみなさい。これは(この悩みは)一年後にもやはり問題になっているだろうか?” という章がある。どうでもいいような小さな問題に悩まされて短い人生の時間を奪われている人は世の中にはたくさん存在する。現役の頃、悩みを僕の研究室に持ち込んでくる学生のほとんどの悩みは「小さいことにくよくよしている」的なものだった。彼らの悩みを聞きながら、自分自身にも注意を喚起していたことを思い出す。カールソンの “the small stuff” とは、要するに小さいことで、宇宙に目をやると自分が悩んでいることが小さいことで馬鹿らしい、ということに気がつけばもっと気楽に生きられる。人生に気になることが出てきたら夜空を見上げて星に目を向けてみるとよい。宇宙の○○光年の世界(1光年=光が真空中を一年かけて進む距離)を考えてみると本当に自分の悩みが小さいことで馬鹿らしくなってくるから不思議である。

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