車の運転免許証の更新が認められて新しい免許証を受け取りに近くの警察署に出向いた。免許の写真がずいぶんと歳をとったことを教えてくれている。高齢者用の認知検査のテストも92点、実際の運転のテストもほとんど満点。それでも「気を付けて、無理をしないで運転してくださいね」、と言われた。事故を起こし、その事故が人身と係るものならば、人生そこでおしまいだ。しっかりと自覚して免許を受け取ったつもりである。
“責任”という言葉を自覚した時に、人は大人になると教えられた。自分のことしか考えないで、好き放題したひと昔のことを思い出す。大学で教えていた時もやりたい放題の学生の言動を見ていると、人のことなど頭になくて、本当に自分のことしか考えていない時期ってあるのだとつくづく思ったものだ。
the steering wheel(ステアリングフィール)とは自動車のハンドルのこと。behind the steering wheel ハンドルの後ろ、とはハンドルを握っていることを意味する。アメリカで運転免許証の取得のために一般道路を仮免許で走りながら、横に座った先生が常に言っていたことがある。
Behind the steering wheel, you are responsible to what you do.
(ハンドルを握っている時は自分の行動に責任を持て)
“おとな”とは責任を持って行動すること、と置き換えて表現してもいいだろう。責任という意味を再確認した日であった。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます