水彩画と俳句の世界

自然を愛し、感性を大切にして「水彩画と俳句の世界」を楽しんでいます。

四月の詩(冬ぬくし)

2015年04月03日 10時25分06秒 | 冬の俳句

      

                      桜満開の哲学の道

 まほろばの仁王の親指冬ぬくし  惟之

 朱雀門見えつ隠れつ冬すすき

 寒禽の声あふるるや二の鳥居

 気高くも冬鶏の声暁の空

 冬紅葉玻璃戸に映す神輿蔵

 三井の鐘湖面に響き野水仙   

 荒れ果てし庭に水仙咲き初むる  幸子

 川の面に響く鳥声野水仙   美枝  

 母逝きし日なり水仙そつと挿す  洋子

 雪中花取らないでねと咲き誇る   アイ子

 水仙を活けて玄関香り満つ  初枝

 父の忌や供花は狭庭の水仙花  秀子

            俳誌 嵯峨野 四月号(通巻525号)より

  

 

 

 

 

 

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