桜満開の哲学の道
まほろばの仁王の親指冬ぬくし 惟之
朱雀門見えつ隠れつ冬すすき
寒禽の声あふるるや二の鳥居
気高くも冬鶏の声暁の空
冬紅葉玻璃戸に映す神輿蔵
三井の鐘湖面に響き野水仙
荒れ果てし庭に水仙咲き初むる 幸子
川の面に響く鳥声野水仙 美枝
母逝きし日なり水仙そつと挿す 洋子
雪中花取らないでねと咲き誇る アイ子
水仙を活けて玄関香り満つ 初枝
父の忌や供花は狭庭の水仙花 秀子
俳誌 嵯峨野 四月号(通巻525号)より
桜満開の哲学の道
まほろばの仁王の親指冬ぬくし 惟之
朱雀門見えつ隠れつ冬すすき
寒禽の声あふるるや二の鳥居
気高くも冬鶏の声暁の空
冬紅葉玻璃戸に映す神輿蔵
三井の鐘湖面に響き野水仙
荒れ果てし庭に水仙咲き初むる 幸子
川の面に響く鳥声野水仙 美枝
母逝きし日なり水仙そつと挿す 洋子
雪中花取らないでねと咲き誇る アイ子
水仙を活けて玄関香り満つ 初枝
父の忌や供花は狭庭の水仙花 秀子
俳誌 嵯峨野 四月号(通巻525号)より