水彩画と俳句の世界

自然を愛し、感性を大切にして「水彩画と俳句の世界」を楽しんでいます。

10月の詩(夏つばめ)

2014年10月03日 12時56分07秒 | 夏の俳句

                 可憐に咲くコスモス 

  白川にあそぶ子の声炎暑の日     惟之

  薄暑光東寺の金堂まなかひに

  夏つばめ九輪の塔を掠めとぶ

  雲垂れて湖は鈍色梅雨に入る

  田植済む無事の知らせに笹団子

  金魚掬ふ妻と子のいる古写真

  大海を知らずに逝きし金魚かな    洋子

  掬ひ来し小さな金魚よく育ち      初枝

  新聞を読むかに鉢の金魚寄る     美枝

  七十路の夫の日課や金魚飼ふ    秀子

          俳誌嵯峨野 平成26年10月号より転載

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする