水彩画と俳句の世界

自然を愛し、感性を大切にして「水彩画と俳句の世界」を楽しんでいます。

石山寺の仁王像(阿形)

2011年07月11日 18時47分47秒 | 風景
                     石山寺の阿形(10号水彩)

 この仁王さんは石山寺の山門の右におわす阿形。大きく口を開けている見事な金剛力士像である。迫力満点。全国の仁王のポーズに得点をつけるとしたらきっと人気度の高い点数になる。この前はよく通るので以前から描いてみたかったが、やっと実現した。大変に傷みが激しく痛々しい限りである。壊死を起こしたように両脇の下部や右の前腕のふくらんだ筋肉が一部剥がれている。高さは3mくらいだろうか。縦に縞模様が見られるが、これは樹の年輪であろう。胴と頭部はいったいの樹で彫り上げられ、左の腕は肩の付け根で接がれている。右の腕は肩とはいったいのように見えるが、手は接がれている。運慶らの仏師によるものと思うが、800年の風雪に耐えてきたことになる。因みに、左の吽形は小指がかけている。この作品は10号であるが、いずれもっと大きな作品に挑戦したい気持ちもある。

    暑き日や阿形の叫び800年 惟之
    十三夜吽形の小指欠けてをり

 
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